もうすぐゴールデンウィークです。まだコロナが沈静化していないので、今年も家でゆっくり過ごすという人も多いと思います。この長期休暇の間に1個ぐらい模型製作をしてみようかなと思っている初心者の方に向けて、簡単なキットの選び方を説明します。
=🐥作りたいものを製作しましょう=
商品説明に初心者向きと書いてあったら、ついつい買ってしまいそうですが、まずは自分の作りたいものを作るのが一番です。
エッチングパーツがてんこ盛りのキットは難易度が高いですが、エンジングリルやメッシュ程度のエッチングパーツなら初心者でも簡単に組み立てる事は可能です。よほど古いキットではない限り、名の知れた国内メーカーの製品ならば特に問題なく製作できると思います。
興味のないものを初心者向けだからといって製作しても、製作中のモチベーションは上がらないし、完成した時の喜びもいまいちです。自分の好きな機体や車両がだんだん形になっていくのが模型製作の醍醐味の一つなので、自分が興味あるものを購入する事をお勧めします。
🐥プラスチック以外の部品が多いキットは、接着や塗装方法にある程度の知識が必要になるので、初心者にはあまりお勧めできません。プラスチックパーツがメインのキットを選んで下さい。
=🐣デカールと塗装に注目して選ぶ=
ここが一番製品を選ぶ時に重要になります。組み立ては多少難易度の高いキットでも、製品自体に問題がない限り初心者の方でもある程度きちんとした形になります。問題はデカールと塗装です。
塗り分けや迷彩塗装が苦手な方は、箱絵や説明書の塗装図で単色塗装の機体が載っているものを購入すればいいと思います。零戦を例にすると、21型は全面明灰白色ですが、52型になると下面は明灰白色で上面が暗緑色になります。塗り分けが面倒だと思った人は、21型のキットを購入すれば塗り分けの必要はなくなります。
塗装は完成写真や箱絵、箱側面のイラストなどからある程度解りますが、デカールは実際に確認しないと解りません。以前ブルーインパルスの製作記事を書いた際にハセガワのキットを使用したのですが、青いラインがデカールと塗装の両方で仕上げるようになっていました。
🐔ブルーインパルスの製作記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】ブルーインパルスを塗装で製作する方法(ハセガワ 1/48)~①準備編~
悩んだあげく青いラインはすべて塗装で仕上げる事にしましたが、初心者の方だったら途方にくれて、押し入れにしまってしまうかもしれません。特に航空機やレースカーなどは、塗り分け部分全体がデカールという場合があるので、デカール貼りが苦手な方は、可能ならば購入前にデカールを確認してみて下さい。
戦車模型でも、ハッチ部分に国籍マークや車体番号などが、車体ハッチや構造物にかかっている車両があります。こういった部分はデカール軟化剤を使用しないと上手く貼れません。デカール貼りが苦手な方は、ハッチなどの部分にデカールを貼る必要のない車両があるか確認してから購入する事をお勧めします。
=🐥まとめ=
組み立ては出来そうだけど、塗装とデカール貼りが難しくて手を付けられないという事も結構ある話です。もし、欲しい機体に数種類のバージョンがあるようなら、塗装やデカール貼りの作業がしやすい機体を選択した方がストレスなく製作できると思います。
商品を選択する時は組み立ての難易度や完成度の高さに目がいってしまいますが、デカールでくじけてしまう事も結構あるので、派手な塗り分けやマーキングのある機体や車両は、デカールをチェックしてから購入を考えるようにして下さい。
自分の好きな機体や車両だと、多少難易度が高くても頑張って最後まで製作できるものです。とりあえず自分の好きな機体で、塗装やデカールが簡単そうなものを選んで製作してみて下さい。
🐔ちょっとだけ模型製作に役立つ話の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。