【初心者向け】水性塗料で行う航空機のシルバー塗装法(タミヤ 1/72 P-47D サンダーボルト)~⑦塗り分け部分の塗装編~

前回はシルバー塗装の説明をしました。今回は塗り分け部分の塗装になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】水性塗料で行う航空機のシルバー塗装法(タミヤ 1/72 P-47D サンダーボルト)~⑥シルバー塗装編~

=🐣塗り分け部分について=

全面機体色の機体もありますが、独特のマーキングや華やかな塗り分けのある機体の方が見映えがいいので模型化されやすいため、飛行機模型は塗り分け部分のある機体が多いです。

今回製作しているP-47Dでは、機体上面にオリーブドラブのラインが入ります。垂直尾翼と水平尾翼にも黒のラインがあります。尾翼のラインはデカールで再現されていますが、デカールを貼るよりも塗装にした方が楽なのでこの部分は塗装にします。

機体後部下面と主翼下面に黒と白のラインがあります。これは、インベイジョン・ストライプスと言って、連合軍がフランス侵攻時に敵味方の識別用に付けたラインです。これもデカールで再現されていますが、これも難易度が高いです。白黒のラインが交互に並んでいるため塗装で表現するのは大変です。

いろいろ資料で調べたのですが、主翼と機体後部にラインが付けられていたのは短い期間だったようです。1944年の8月には連合軍が制空権をほとんど確保したため、識別用のラインを消した機体が多かったそうです。機体後部のラインは残した機体も多かったのですが比較的早めに主翼のラインは消されてしまったそうです。

今回は主翼のインベイジョン・ストライプスは無しにして機体後部のラインのみデカールを使用する事にします。

=🐣マスキング=

塗装図を参考にしながら、写真1のように機体上面のマスキングをしていきます。パネルラインを目印にすると比較的楽にマスキングができます。

写真1

水平尾翼と垂直尾翼のマスキングも塗装図を参考にして写真2のように行います。表面と裏面のラインがズレないように注意して下さい。

写真2

念のために、主翼や機体に塗料がかからないように写真3、4のようにマスキングをしておきます。

写真3
写真4

=🐣塗り分け部分の塗装=

機体上面をXF62オリーブドラブ、尾翼のストライプをXF1フラットブラックで写真5、6のように塗装します。風防のフレームがシルバーなのですが、マスキングは面倒なので塗装後にシルバーで筆塗りていきます。

写真5
写真6

尾翼裏面も忘れずに写真7のように塗装します。

写真7

塗装が乾燥したらマスキングテープを剥がします。マスキングテープを剥がした状態が写真8、9になります。

写真8
写真9

風防のフレーム部分をタミヤエナメル塗料のX11クロームシルバーで写真10のように塗装します。塗料がはみ出してもエナメル塗料だと溶剤で拭き取る事ができるので、はみ出しやすい部分の塗装はエナメル塗料をお勧めします。

🐦ペンタイプのエナメル塗料は光沢がよく、細部の金属塗装に向いています。細かい部分の塗装をする際は直接ペンで塗装するのではなく、塗料皿などに塗料を落としてから筆で塗ると上手く塗れます。下記に載せておくので参考にして下さい。

タミヤ ペイントマーカー X-11 クロームシルバー (ペイントマーカー:89011)

写真10

今回はここで終了です。次回は細部塗装とデカール貼りになります。

🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。

【初心者向け】水性塗料で行う航空機のシルバー塗装法(タミヤ 1/72 P-47D サンダーボルト)

~①準備編~

~②コクピットの製作編~

~③機体の製作編その1~

~④機体の製作編その2~

~⑤下地塗装編~

~⑥シルバー塗装編~

~⑧デカール貼り編その1~

~⑨デカール貼り編その2~

~⑩コーティング塗装編~

~⑪仕上げ編~

~⑫まとめ編~