前回は車体エッチングパーツの取り付けについて説明をしました。今回はその続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】戦車模型の専用エッチングパーツ使用法(タミヤ 1/35 10式戦車)~④エッチングパーツの取り付け編その2~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.329 陸上自衛隊 10式戦車
=🐣ペリスコープの取り付け=
写真1の操縦手ハッチにある開口部に付属の透明プラ板を貼り付ける事で、ペリスコープのガラス部分を表現します。
付属の透明プラ板は写真2のように切れ込みが入っています。説明書に原寸大の切断図が載っているので、それに合わせてプラ板を切断していきます。
切断図は写真3のようになっていますが、指示通りに切断するのはちょっと苦労します。こういった透明プラ板を加工してペリスコープを製作するのは、珍しい事でもないので簡単な方法を説明していきます。
まずはマスキングテープを写真4のように、製作するガラス部分の切断図に貼り付けます。貼り付けたら切断図に合わせてマスキングテープをナイフなどでカットします。
カットしたマスキングテープを写真5のように透明プラ板に貼り、マスキングテープをガイドにしてプラ板を切断します。
切り取ったプラ板をハッチに取り付けるのですが、そのままだと物足りないのでハセガワから発売されているホログラム偏光シールを、写真6のように裏側から貼り付けます。はみ出したシール部分はナイフなどできれいにカットします。
ペリスコープや光学センサーに偏光シールを貼ると、現用車両っぽさが増すのでお勧めです。一両に使用する面積が少ないので、偏光シール1枚あれば数十両の現用車両を製作できます。扱いも簡単なので、現用車両を製作する事が多い方にはお勧めです。
🐦️下記に今回使用した偏光シールを載せておきます。参考にして下さい。
ハセガワ(Hasegawa) ホログラムフィニッシュ (TF14)
加工したプラ板をハッチに取り付けるのですが、その前にマスキングテープを剥がすようにして下さい。接着剤がマスキングテープとプラ板の間に入ってしまうと、表面が曇ったり荒れてしまいます。さらに、マスキングテープとプラスチックが固着して剥がすときに苦労する場合もあるので、一旦マスキングテープは剥がしてから作業をするようにして下さい。
取り付けが終了した状態が写真7になります。
剥がしたマスキングテープを再び貼り付けます。透明プラ板がパーツに隠れてしまう部分がある時は、写真8のようにマスキングテープをガラス部分に合わせてカットして調節します。
🐥接着剤が乾く前にマスキングテープを貼ると、はみ出した接着剤がテープとパーツの間に入り込む場合があるので、接着剤が乾燥したのを確認してからマスキングテープを貼るようにして下さい。
多少手間はかかりますが、マスキングテープの製作も同時にできるのでちょっとお得です。プラ板を加工するペリスコープの製作で悩んでいる人はちょっと参考にしてみて下さい。
=🐣表面モールドの確認=
フックやレバーの取り付け位置は、エッチングパーツの説明書に矢印などで記載されていますが、数が多いため取り付け指示が抜けている箇所もあるので注意して下さい。
写真9の黒丸で囲んだモールドは車体側面と同じ小さいフックを取り付ける場所です。赤丸部分はレバー状のパーツ、青丸部分は少し大きめのフックになります。説明書の指示が抜けていても、同じモールドなら同じエッチングパーツに変更する箇所なので、しっかり表面モールドを確認しながら作業を進めて下さい。
塗装後や完成後に、やり残しを発見してしまうと精神的なダメージが大きいので、塗装前に必ずエッチングに変更したモールドが車体に残っていないか確認をして下さい。
写真9のフックやレバーをエッチングに変更した状態が写真10になります。ハッチに取り付けているレバーは数が多く面倒ですが、車体とレバーの隙間が表現できるので効果が高いです。エッチングに変更する効果が高い部分は、多少面倒でもちょっと頑張って製作してみて下さい。
今回はここで終了です。次回は車体組み立ての続きになります。
🐔今回の製作記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。