前回は地面の製作をしました。今回は地面の塗装をします。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】1/35鉄道ジオラマ製作方法(サンダーモデル 1/35 ドイツ軍 有蓋貨車)~⑨地面の製作編その1~
🐦️今回製作している車両キットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
=🐣下地塗装=
地面の製作が終了した状態が写真1になります。下地塗装前にバラストがしっかり接着されているか確認をして下さい。ベースを逆さにして、接着されていないバラストを落としてから塗装を始めて下さい。
まずはタミヤアクリル塗料XF1フラットブラックを、写真2のように全体に塗装します。ブラックを下地塗装で吹き付けておくと、基本塗装の塗り残しがあっても影のように見えるので目立たなくなります。
囲いの内側やバラストの隙間など、塗り残しが目立ちそうな部分にはしっかりと黒を吹き付けるようにして下さい。
次にタミヤアクリル塗料XF2フラットホワイトで明暗を付けていきます。
バラスト部分はランダムに、通路は少し強めに白を吹き付けていきます。枕木中央は車両に隠れるのでやや弱めに、線路脇にはみ出した部分は少し強めに吹き付けます。他にも強調したい箇所には少し強めに白を吹き付けて下さい。
白塗装が終了した状態が写真3、4になります。
これで下地塗装は終了です。
=🐣基本塗装=
バラストの塗装をします。タミヤアクリル塗料XF53ニュートラルグレイをバラスト部分に吹き付けます。下地塗装で付けた明暗を消さないように、少し薄めにした塗料を吹き付けて下さい。
バラストの塗装が終了した状態が写真5、6になります。
細部の塗装を行います。通路部分はタミヤアクリル塗料XF59デザートイエローを吹き付けています。線路と枕木はタミヤエナメル塗料のX18セミグロスブラックとXF64レッドブラウンの筆塗りで塗装しています。私はアクリル塗料の筆塗りが苦手なため、エナメル塗料を使用しているだけなので、ここは普通にアクリル塗料の筆塗りでも問題ないです。
細部塗装が終了したら、塗膜の保護とツヤを整えるためにタミヤアクリル塗料XF35セミグロスクリアーでコーティング塗装をします。今回は線路があるので、半ツヤ状態にする事にしました。
コーティング塗装まで終了した状態が写真7、8になります。
コーティング塗料が終了したら、線路上部をシルバーで塗装します。今回はタミヤエナメル塗料X18クロームシルバーで塗装しています。アクリル塗料のシルバーでは金属的な表現が難しいので、ここはエナメル塗料をお勧めします。
線路上部の銀塗装は鉄道ジオラマの見せ所だと思うので、イメージに合った銀色で塗装して下さい。
銀塗装が終了したら、土色のピグメントやパステル粉を写真9のようにバラストや枕木部分にまぶしていきます。
ピグメントをまぶしたら、バラスト部分にタミヤスミ入れ用塗料のダークブラウンでスミ入れをします。拭き取りができないので、エナメル溶剤で多めに薄めてバラスト間に流し込むようにしてスミ入れをします。
写真10の赤線で挟まれた部分がそのままの状態で、左右はスミ入れを行った状態です。スミ入れをすると立体感が出ますが、一段階暗くなってしまうので注意して下さい。まぶしたピグメントが薄めたスミ入れ用塗料によって広がるので、バラストの色にも変化がでます。
スミ入れが終了した状態が写真11、12になります。乾いた砂埃を表現したい場合は、この上から軽く土色のピグメントやパステル粉をまぶして下さい。
最後に通路部分の仕上げ塗装をします。多めに薄めたタミヤエナメル塗料XF64レッドブラウンで写真13のように塗装します。薄め具合を変えながら、板ごとに塗装していくと板張り感が出ます。
実際の木材に塗装すると、塗料が木材に染み込んでしまいます。そのためスミ入れをした場合は、溶剤での拭き取りが難しくなるので注意して下さい。木材の接着時に少し間隔を空けたり、塗料の濃さを板によって微妙に変えるなどして、スミ入れの必要がないように板同士の繋ぎ目を強調させて下さい。
塗装が終了したら土色のピグメントをまぶして砂埃を付着させます。最後にエナメル塗料でオイル染みを付けて終了です。オイル汚れ用の塗料を染みのような形になるように塗っていきます。オイル汚れの縁をエナメル溶剤で軽くぼかすと自然な感じになります。
🐦️オイル汚れに使用できる塗料を下記に載せておきます。エナメル系のため、タミヤスミ入れ用塗料を混ぜる事でツヤや色合いの調節が可能になります。参考にして下さい。
汚し塗装が終了した状態が写真14になります。これで地面の塗装は終了です。
ジオラマは草木や地面の製作が面倒と敬遠されがちですが、鉄道ジオラマにすれば少ない素材で簡単にベース製作が可能になります。線路の情景なので使用する車両が限られてしまいますが、気軽に地面を作ってみたいと思う方にはお勧めです。興味のある方は是非挑戦してみて下さい。
今回はここで終了です。次回は車両の塗装になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。