前回は冬季迷彩塗装について説明をしました。今回はフィギュアの塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】対戦車砲と榴弾砲の違いを比べながら製作!(タミヤ 1/35 ナースホルン フンメル)~⑬冬季迷彩塗装(ナースホルン)編~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.335 ドイツ陸軍 重対戦車自走砲 ナースホルン
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.367 ドイツ重自走榴弾砲 フンメル 後期型
=🐣白服の塗装について=
砲手はシートに乗せるので、砲を車体に取り付ける前に塗装をして座席に接着する必要があります。そのため、砲を取り付ける前に砲手の塗装をやっておく必要があります。

服を白で塗装する場合、上手く色を乗せたり明暗を付けるのが難しいです。今回はナースホルンのフィギュアを使用して簡単な白服の塗装法を説明します。白い服の塗装で悩んでいる人はちょっと参考にしてみて下さい。
=🐣フィギュアの塗装=
まずは写真2のように肌部分の塗装をします。肌部分はアクリル系塗料を使用しています。

この防寒着は白と迷彩塗装のリバーシブルになっているので、フードの裏側などは迷彩柄になっています。そのため、先にフードの裏側やめくれて裏側が見えている部分を、写真2のようにタミヤエナメル塗料XF60ダークイエローで塗装をしておきます。

防寒着の表部分を、写真4のようにタミヤエナメル塗料XF2フラットホワイトで塗装していきます。凸部分は塗料の乗りが悪いので、下地が透けてしまう箇所も出てきますが、あまり気にしないで全体を白で塗装します。
エナメル塗料での塗装が終了した状態が写真4~6になります。


厚く塗るとモールドが埋まってしまう場合があるので、全体に色が着く程度の厚さで塗るようにします。筆ムラもとくに気にする必要はないです。

塗料が乾燥したら、今度はタミヤアクリル塗料XF2フラットホワイトで重ね塗りをします。アクリル塗料はエナメル塗料の塗膜に影響しないので、重ね塗りをしても下地が溶ける事はないです。エナメル塗料の時と同様に、モールドを埋めないように薄く塗っていきます。
アクリル塗料の白塗装が終了した状態が写真7、8になります。

同一塗料で重ね塗りをすると、下地が溶けてしまって上手く塗料が乗らない時がありますが、互いに影響しない塗料を重ねて塗れば重ね塗りをしても下地が溶け出す必要はないです。一回の塗装で色をのせるのが難しい黄色や白の塗装時にはお勧めです。

最後にタミヤエナメル塗料XF2にXF57バフを1:1で混ぜた基本色で全体を塗装します。少しだけフラットベースを加えて完全なツヤ消し状態にしています。ツヤを完全に消すと発色がよく見えるので、服などの塗装にはお勧めです。
🐔服のツヤについて詳しく説明した記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フィギュア塗装の方法(タミヤ1/35マーダーⅠ)~⑤服の塗装編~
白服の塗装を白で行うと明暗を付ける際に明るい部分の色が選択出来なくなります。少し色を着けて完全な白にならないようにすれば、明るい部分の塗装を白で行う事ができるようになります。
基本色の塗装が終了した状態が写真9、10になります。

🐥私は服をエナメル塗料で塗装しているので、最後にエナメル塗料がくるようにエナメル→アクリル→エナメルの順で塗装していますが、アクリル塗料で塗装している場合は、アクリル→エナメル→アクリルの順で塗装するようにして下さい。

白や黄色など下地が透けやすい塗料は、厚く塗るよりも互いに影響しない塗料を薄く重ね塗りした方が簡単に塗装ができます。凹部分に塗料が溜まる事によって発生する、凸部分との色の差も抑えられるので、比較的仕上がりがきれいになります。薄い色の塗装で困っている方は試してみて下さい。
服の塗装が終了したら、写真11、12のようにベルトや靴などの細部を塗装していきます。


細部塗装が終了したら、写真13のようにフード裏側の迷彩柄を塗装します。小さい範囲なので、しっかり迷彩柄を再現する必要はないです。迷彩っぽく見えるように塗装図を参考にして塗ってみて下さい。防寒着がめくれて裏側が見えている箇所も迷彩柄で塗装するのを忘れないようにして下さい。

細部塗装が終了したら明暗を付けていきます。
XF2とXF57を1:1で混ぜた基本色に、タミヤエナメル塗料XF63ジャーマングレイを少量混ぜてやや暗い色を作ります。ツヤが不均一になるので、暗い色にもフラットベースを加えるのを忘れないようにして下さい。
やや暗い色を凹部分に塗っていきます。やや暗い色を塗り終えた状態が写真14、15になります。


やや暗い色に極少量の黒を混ぜて最も暗い色を作ります。最も暗い色は、上着の合わせ目や上着とズボンの境目、ベルトやポケット周辺などの凹凸を強調したい箇所に塗るようにします。
最も暗い色を塗り終えた状態が写真16、17になります。


最後にフラットベースを混ぜたフラットホワイトで、凸部分を中心にドライブラシをします。
ドライブラシが終了した状態が写真18、19になります。


白服の塗装が終了した状態が写真20、21になります。白でドライブラシをしたので、基本色を塗った状態よりも白っぽい感じになります。


ヘルメットを取り付けて、ベルトのバックルなどを塗装したら、フィギュアの塗装は終了です。ヘルメットも冬季迷彩にしたい場合は、車体の冬季迷彩と同じようにタミヤウェザリングスティックのスノーを使用して塗っていきます。


最後にタミヤウェザリングスティックを使用して汚し塗装をします。車体の冬季迷彩と同じように、水で溶かしてから使用します。
ウェザリングスティックは、水できれいに拭き取る事ができるので、自分の好みに合った汚し塗装になるまで何度もやり直す事が可能です。白服のように微妙な汚し具合が必要な場合に最適なので、汚し塗装で迷っている方は是非使ってみて下さい。
汚し塗装が終了した状態が写真24、25になります。


土色のウェザリングスティックは3色あって、混ぜたりする事で色の変化を出す事も可能です。水の量を調節してペースト状にすれば、立体的な泥汚れも可能になるので、色々と試してみて下さい。
🐔下記に土色のウェザリングスティックを載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.86 タミヤ ウェザリングスティック サンド
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.87 タミヤ ウェザリングスティック ライトアース
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.81 タミヤ ウェザリングスティック マッド
全ての塗装終了した状態が写真26、27になります。


今回はここで終了です。次回はナースホルンの仕上げ塗装になります。