【初心者向け】ブルーインパルスを塗装で製作する方法(ハセガワ 1/48)~⑯デカール貼り編その1~

前回は細部塗装を行いました。今回はデカール貼りの説明をします。

🐔前回の記事を載せておきます。参考にしてください。

【初心者向け】ブルーインパルスを塗装で製作する方法(ハセガワ 1/48)~⑮細部塗装編~            

=🐣デカール貼り作業

今回は曲面や段差に貼るデカールはないので、タミヤマークフィットを使用します。念のためハードタイプも用意しておくと作業が楽になります。

🐦今回使用したデカール軟化剤を載せておきます。参考にして下さい。

マークフィット (40ml)

TAMIYA マークフィット ハードタイプ メイクアップ材シリーズ No.135【87135】

今回のデカール貼りで一番の難関は、写真1の主翼のグレーのラインのデカールになります。

写真1

グレーのラインの内側は透明ですが内側が抜けていないので、大判のデカールになっています。主翼の青のラインと交わる箇所が青とグレーが混ざったような濃い青色になっています。これをそのまま指定のパネルライン内側に貼るのはとても難しいです。若干大きめのようなのでそのまま貼るとパネルラインからはみ出してしまう感じもします。

今回はラインごとに貼ってみる事にします。まずは主翼根元部分のラインを切り取って指定の場所に貼ります。余白部分は切り取りグレーのライン部分だけにして写真2のように貼ります。貼り付けた後にマークフィットを上から塗り、1~2分ほど経ってから軽く水で濡らした綿棒などで上から押し付けるとデカールが密着します。乾いた綿棒だとデカールがくっついてしまう場合があるので少し濡らして使用します。

写真2

次に写真3のように前部のラインを貼り付けます。主翼中央のパネルラインの内側にラインがくるようにします。若干長めの時はデカールが乾く前に、ナイフ等ではみ出た部分を切り取ります。この時にナイフの刃を新しいのに替えておく事をお勧めします。切れ味が悪いとデカールがシワになったり、ちぎれたような切り口になってしまうので注意して下さい。

写真3

グレーと青のラインが交わる箇所が、多少ズレてしまいますが後で塗装で修正します。交わる部分を無理に合わせようとせずに、パネルラインの内側に真っ直ぐ貼る事だけに集中します。

次に後部のラインを貼ります。写真4は郷部のライン部分になります。主翼の端の部分に日の丸のマーキングがあります。

写真4

これを一気に貼るのも難しいので、写真5、6のように分割して貼ります。分割する際に余白部分も可能な限り切り取ります。

写真5
写真6

分割したデカールを、写真7のように主翼中央のパネルライン内側に貼っていきますここでもラインの交わる箇所がずれますが、気にせず真っ直ぐ貼る事だけに集中します。最後に主翼先端のラインを貼って終了です。

写真7

🐥ラインごとに切り離して貼るのは面倒ですが、主翼中央部のデカールをそのまま貼るより確実にきれいに貼る事ができます。1枚のデカールで貼ると、位置の修正やラインの曲がりを直す作業に時間を取られると思うので、トータルの作業時間も変わらないと思います。面倒ですがラインごとに切り取って貼る事をお勧めします。

ラインの修正を行います。タミヤエナメルのXF19スカイグレイでラインの修正を行います。エナメルだと溶剤で拭き取る事ができるので失敗しても大丈夫です。写真8のように筆塗りでライン部分を調節していきます。

写真8

とくに混色しなくても問題ありません。瓶から出した状態の色でほぼデカールと同じ色になっています。

左側の主翼部分も同じように修正します。写真9が修正前、写真10が修正後になります。

写真9
写真10

近くで見ると修正箇所がなんとなく分かりますが、20cmぐらい離すとほとんど修正跡は見えなくなります。グレーのラインが主翼中央のパネルラインの内側に収まるようにします。

写真11

今回はデカールの青とグレーの交わる部分をXF19スカイグレイで修正しましたが、逆にグレーのラインを消したい場合はとXF8フラットブルーにXF63ジャーマングレイを少々混ぜた物を使用します。デカールの修正でエナメル塗料を使用すると溶剤でふき取れるので、色合いが違った時でもやり直しができるのでお勧めです。

🐥エナメルで修正すると、スミ入れでエナメル溶剤を使用した時に剥がれてしまうと考えてしまいますが、デカール貼り終了後にアクリル塗料でコーティングするので、軽いエナメルでのスミ入れなら耐えられるようになります。

今回はここで終了です。次回はデカール貼りの続きになります。