国内や海外のさまざまなメーカーから塗料は発売されています。そのため模型の説明書の塗装指示色のメーカーは模型会社によって異なります。
例えばタミヤは当然塗装指示はタミヤカラーになるし、ハセガワやアオシマなどの塗装指示はクレオスカラーになっています。海外メーカーになると、タミヤ、クレオスが塗装指示に入っているものもありますが、海外の塗料メーカーになってあるものもあります。
自分の使用している塗料メーカーが、説明書の塗装指示にのっていない場合はどうすればいいのか悩んでいる方のために今回は記事を書いてみたいと思います。
=🐣一般的な塗料メーカー=
初心者の方の大半はタミヤかクレオスの塗料を使用していると思います。どこの模型売り場でも入手できるし、色の種類も豊富です。最初に買ったキットの推奨塗料のメーカーで揃えている方が多いと思います。
🐥ちなみに私は最初は全てエナメル塗料で塗装していたため、塗料はタミヤカラーを使用していました。その後アクリルに変更しましたが、メーカーはそのままタミヤアクリルを使用しています。
=🐣基準塗料を決める=
実際使用しているメーカーの塗料で、基準色を決めておくと塗料を決めるのが楽になります。グレー系、グリーン系、ブラウン系、イエロー系などでそれぞれ決めておきます。自分のイメージでグレーといったらこの色という感じで選んで下さい。実際塗らなくてもイメージ出来るように、ある程度使い慣れている色を基準色に決めておくといいと思います。
🐥ちなみに私はグレー系だとタミヤカラーのXF53ニュートラルグレイ、グリーン系はXF58オリーブグリーン、ブラウン系はXF64レッドブラウン、イエロー系はXF88ダークイエロー2にしています。全ての系統で基準色を決めるのではなく、よく使用する色の系統だけで大丈夫です。
=🐣基準色の前後を決めておく=
色の種類が多い系統は、基準色の前後を決めておきます。例えば、私はグレー系だと基準がXF53ニュートラルグレイで、薄い場合はXF19スカイグレイ、濃い場合はXF63ジャーマングレイにしています。
こうすることで、塗装指示に自分の使用するメーカーが載っていなくても、グレーならXF53、薄いグレーならXF19、濃いグレーならXF63と決める事ができます。
それでは細かい色調が違うのではと思うでしょうが、基準色や、前後の色をよく使う色にしている事によって完成時のイメージがしやすくなります。色のイメージがちょっと違うと思えば、調合して色を作ったり、イメージしている色に近い塗料を購入する事で解決します。とくにイメージしてみて問題ないようなら、自分の持っている塗料を使用すればいいと思います。
🐥汚し塗装やスミ入れをしても色調が変化するし、光の当たり具合によっても色合いが違って見えるので、あまり気にせず自分の感覚で塗料を選択してみて下さい。
そうする事で、説明書の塗装指示にある種類全部を揃える必要もないし、色調を考える事によって色の知識も増えていきます。もちろん失敗する事もありますが、それも経験なので挑戦してみて下さい。誰も失敗はしたくないと思うでしょうが、失敗なしで上達する物事はないと思うので、失敗を気にせずにとりあえず思った塗料で塗ってみる事をお勧めします。そうする事で色の種類をより理解できて、塗装の幅が広がると思います。
=🐣用意しておいた方がいい物=
どちらのメーカーの塗料を使用していても、タミヤとクレオスのカタログだけは用意しておくと便利です。全部揃えていない限り使っているメーカーの塗料でも、どのような色調なのか解らない種類が多くあると思います。カタログには各色のカラーチップが載っているで聞いた事のない色でも比較的イメージしやすくなります。
持っていない方のカラーチップと、自分の持っているメーカーのカラーチップを見比べる事によって代用の色を想像する事が簡単になります。ただしカラーチップは印刷されたものなので、実際の色調とはちょっと違うので注意して下さい。
🐥色の名前にグレーの文字が入っていても限りなくブルーに近い物があったり、グリーンの文字が入っていても黄色っぽい物もあるので、可能ならばカラーチップをみておいた方が安心です。
塗料に関しては新発売される数が少ないので、一度カタログを購入すれば長い間使用する事ができるのでお勧めです。毎年12月~1月ぐらいに発売されるているので、今年のカタログは入手しにくいかもしれませんが、来年のカタログが発売される時期になったら気にかけてみて下さい。