前回はフンメルのフィギュア製作と戦闘室内部の製作をしました。今回は車外部分の製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】対戦車砲と榴弾砲の違いを比べながら製作!(タミヤ 1/35 ナースホルン フンメル)~⑨戦闘室とフィギュアの製作(フンメル)編その4~
=🐣車体外部の組み立てについて=
戦闘室内部やフィギュアは対戦車砲と榴弾砲の違いによって、大きく異なる部分がありましたが、車体外部には大きな違いは見られないです。特に難しい箇所はなく説明書通りに組み立てれば問題ないのですが、ちょっとしたポイントだけ簡単に説明しておきます。
=🐣ライトコードの追加=
両キット共にライトコードが省略されているので追加します。
ナースホルンは車体側のコード基部がモールドされているので、写真1のように伸ばしランナーを使用してライト基部と繋がるようにします。
🐔伸ばしランナーについて詳しく説明した記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単ディテールアップ法 ~伸ばしランナー基本編①~
ナースホルンはライト基部がフェンダーに最初からモールドされているので、コードの取り付け部分がフェンダーを一体化しています。そのため、コード部分をフェンダーに直接接着してもそれほど違和感がないので、強度を出すために流し込み接着剤で接着しています。

フンメルには車体側のコード取り付け基部が再現されていないので、やや太めの伸ばしランナーを使用して写真2の赤丸で囲んだ部分のように取り付け基部を追加しています。
そのままだと円形になってしまうので、接着面を少し削って半円状にしています。

フンメルのライト基部は別パーツになっているので、ライト基部のコード取り付け部分が宙に浮いた状態になっています。そのため、コードをフェンダー接着してしまうとコードが取り付け基部の下に入ってしまうので注意して下さい。
ここは伸ばしランナーを曲げて使用しても問題ないですが、銅線を使用してコードを再現します。銅線は曲げやすいので、微妙に曲げる必要がある時には便利です。ただし、伸ばしランナーのように接着が簡単ではないので、自分の好みで選択するようにして下さい。
ライトコードの加工が終了した状態が写真3になります。

ライトコードは省略されているキットが多いので、ディテールアップのポイントになります。作業も簡単で効果も高く、お勧めのディテールアップポイントなので、ちょっと手を加えてみたいと思っている人は是非挑戦してみて下さい。
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.335 ドイツ陸軍 重対戦車自走砲 ナースホルン
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.367 ドイツ重自走榴弾砲 フンメル 後期型
=🐣牽引ケーブルの製作=
牽引ケーブルはキット付属の糸を使用して製作します。この糸を使用したワイヤー製作で戸惑う人も多いと思うので、ナースホルンのキットを使用して、簡単に製作法を説明しておきます。
ここは金属製のケーブルに交換したいと考える方も多いと思いますが、今回のように丸めた状態で固定させるなら曲げやすい糸の方がお勧めです。ライターで炙ると金属は柔らかくなりますがそれでも限界はあります。金属ワイヤーの弾性が強いと、理想の形にならなかったり、大量の瞬間接着剤を使用して接着跡が汚くなったりします。そのため、大きくワイヤーを曲げる場合はキット付属の糸を使用した方が作業しやすいです。
まずは説明書通りに糸を切断して両端に牽引ワイヤーの先端パーツを取り付けます。普通のプラスチック用接着剤でも接着可能ですが、糸の先端がほつれていると接着し難いのでよく切れるハサミを使用して糸を切断して下さい。先端パーツを接着したら接着剤が乾くまで放置しておきます。
接着剤が乾いたら糸の部分にプラスチック用の接着剤を塗っていきます。そうすることで糸が少し固くなって作業がしやすくなります。流し込み用だとあまり固くならない気がするので、普通のプラスチック用接着剤の方がお勧めです。
糸に塗った接着剤が乾いたら、部品番号E18のパーツに糸を通してから写真4のように車体に接着します。

軽く写真5のようにワイヤーを丸めて、どのような感じで取り付けるか確認をします。

確認が終了したら、先に先端パーツを写真6のように車体に接着します。

先端パーツが固着したら糸の形を調節して、流し込み用接着剤を糸と車体が接する部分に流し込んで固定させます。ワイヤーと車体を接着させると塗装が大変になりそうですが、基本塗装をアクリル又はラッカー系にして、ワイヤーをエナメル塗料で塗装すれば、はみ出しても溶剤で拭き取れるので、それほど心配する事はないです。

同様にしてフンメルの牽引ワイヤーも写真8のように製作します。先端パーツをワイヤーの上に置きたい場合は、先に糸を接着剤で固定させて形を作ってから、先端パーツを接着します。

接着剤が乾燥した後でワイヤーが浮き上がってしまうようなら、瞬間接着剤の点付けで固定させるようにします。
=🐣組み立ての終了=
これで車体の組み立ては終了です。
写真9はナースホルンの組み立てが終了した状態で、塗装のために写真10のように分割しています。


写真11はフンメルの組み立てが終了した状態で、塗装のために写真12のように分割しています。塗装のため、金属部分にはメタルプライマーを塗布しておきます。


写真12
今回はここで終了です。次回は下地塗装になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。参考にして下さい。