【初心者向け】簡単!1/35フィギュアの改造と塗装法~⑩服の塗装編~

前回は顔や皮膚の塗装の説明をしました。今回は服の塗装になります。

🐔前回の記事を載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】簡単!1/35フィギュアの改造と塗装法~⑨顔の塗装編その2~

=🐣服の塗装=

服を完全につや消しで塗装すると、フィギュア塗装が上手く見えます。服や皮膚の部分がツヤツヤになっていると、おもちゃ感が出てしまいます。実際は完全なつや消しではないのですが、1/35の大きさだとしっかりツヤを消した方がいい感じに仕上がります。

以前にも説明しましたが、服の塗装中に誤って顔や皮膚部分に塗料が着いたとしても、簡単に拭き取る事ができるのでタミヤエナメル塗料で行います。

1.基本色の製作

タミヤエナメル塗料のXF58オリーブグリーンにX21フラットベースを混ぜて完全なつや消しにします。ただし、フラットベースを入れすぎると、乾燥後に粉を吹いたようになるので注意します。

フラットベースは透明な液体なので、塗料と混ぜた時に色が薄くなってしまう場合があります。私はそれがちょっとイヤなので、フラットベースを購入後に、蓋を少し緩めて放置します。1~2週間ぐらいすると、溶媒が揮発してドロドロになり、さらに揮発すると白い塊になります。

塊状のフラットベースを、調合スティックなどで砕いて粉状にします。粉末になったフラットベースを、塗料皿で塗料と混ぜるとしっかりとしたツヤ消しになります。粉末の方が調整しやすく、少量の塗料でも薄くならずにつや消しにできるのでお勧めです。

2.服の基本塗装

1で製作した基本色を写真1のようにフィギュアに塗っていきます。

写真1

3.影の塗装

基本色に、XF1フラットブラックを加えて影の塗料を製作します。黒が濃くなり過ぎないように、注意しながら調合します。

基本色が濃いグリーンだったので、影の部分の塗料はフラットブラックを加えました。基本色が薄い場合は、グレー系の塗料を混ぜると丁度良い感じになります。

製作した影の塗料を写真2のように服のシワの凹部や、ポケットなどのモールド部分に塗ります。

写真2

上着とズボンの境目や、上着の合わせ目、ベルトの境目などの強調したい部分に、XF1フラットブラックをや多めにした、もう一段階暗い色を塗ります。

🐥影の部分は一色だと単調になりやすいので、濃い影の部分の塗料を作って、深いシワや強調しやすい箇所に塗装するとメリハリがでていい感じになります。

4.ドライブラシと細部塗装

ベルトや装備品の細部塗装をします。服部分と差別化するために、フラットベースは使用せずに、塗料本来のツヤ消しの状態で塗装します。今回はXF49カーキを使用しました。

ドライブラシで明るい部分の表現をします。基本色に白系の塗料を混ぜて明るい部分の塗料を製作します。毛先がバラバラの筆に塗料を付けてから、ティッシュや紙で塗料をしっかり拭き取ります。筆に塗料が付いているかどうかぐらいの状態で、叩くようにして筆を動かし、凸部に塗料をのせていきます。

うっすらと塗料が凸部にのって、写真3、4のように光が当たる部分に明るい塗装をする事ができます。ティッシュなどで塗料を拭き取り筆が乾いた状態になるため、この手法をドライブラシと言います。

写真3
写真4

後はフィギュアの状況に合わせて汚し塗装をします。乗せる車両を汚し控えめでキレイに製作する場合は、乗せるフィギュアも汚しを控えめにしないとバランスが悪くなります。フィギュアを乗せる車両や、情景などに上手く合うようにします。

🐔フィギュアの汚し塗装についての記事を下記に載せておくので、こちらを参考にして下さい。

【初心者向け】1/35フィギュアの製作と塗装法(ドイツ歩兵)~⑨汚し塗装編~          
【初心者向け】初めての簡単ジオラマ製作方法(アルンヘム 1944)~⑭フィギュアの塗装編その2~            

これでフィギュア塗装は終了です。

写真5

今回はここで終了です。次回は仕上げになります。

🐦フィギュアの塗装や改造には、資料本があると作業がとても便利です。今回使用した資料本を載せておくので参考にして下さい。

ヴェトナム戦争米軍軍装ガイド (ミリタリー・ユニフォーム)