前回は船体の組み立てと塗装について説明をしました。今回はその続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フルハルモデルを使用した洋上ジオラマ製作方法(ドラゴン 1/700 アリゾナ)~⑥船体の組み立てと塗装編その1~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。エッチングパーツも一緒に載せておくので、こちらも参考にして下さい。
プラッツ ドラゴン 1/700 WW2 1941年12月8日 真珠湾攻撃 アメリカ 戦艦 アリゾナBB-39 & 日本 九七式艦上攻撃機 2機 付属
トムスモデル 1/700 艦船用エッチング 米海軍 戦艦 アリゾナ用
プラッツ/フライホーク 1/700 WW.II アメリカ海軍艦船用 手すり エッチングパーツ
=🐣3層目の製作=
3層目パーツを写真1のように船体に接着します。裏面や2層目の側面にあたる箇所は船体色で塗装しておきます。

3層目の床面を塗装します。単調になるのを防ぐため、床面は船体色よりも濃い色で塗装します。
床面を写真2のようにXF53ニュートラルグレイで塗装してみました。

船体色と床面にハッキリした違いが見られなかったので、今度は写真3のようにXF53ニュートラルグレイとXF63ジャーマングレイを1:1で混合したものを床面に塗装してみました。
この方が船体との違いがハッキリするので、床面はXF53とXF63を混合したもので塗装する事にします。

3層目側面の手摺はやや複雑な形状をしていますが、分割せずに加工出来そうなので挑戦してみます。
まずは写真4のように少し余裕をもって手摺を切断します。

切断した手摺を端から側面に合わせて、写真5のように曲げていきます。

強度を保つため写真6のように、できるだけ手摺の支柱部分が壁面に接着できるように調節しながら手摺を曲げていきます。円形に曲げる箇所は爪楊枝や筆の柄などをガイドにして下さい。

探照灯回りは写真7、8のように小さく飛び出している箇所がありますが、これに合わせて手摺パーツを曲げるのは一苦労です。こういった箇所は、潔く無視して手摺パーツを加工するのもひとつの手段です。こういった細かい部分は、無理に合わせて歪んでしまうよりも無視して製作した方がきれいに仕上がります。
どうしても気になるようなら、飛び出した部分を切断するのも有りだと思います。1/700なら多少省略した部分があっても良いと思うので、製作しやすいように手摺やキットを合わせてみて下さい。


煙突前の手摺は形状がかなり複雑で、1本の手摺を曲げて合わせるのはかなり難しいです。
このような箇所は分割して製作をします。ますは写真9のように横部分の手摺を縁に合わせて曲げながら取り付けます。

左右の手摺を取り付けたら、写真10のように中央部分の手摺を製作します。

加工した中央部分の手摺を接着した状態が写真12、13になります。
繋ぎ目部分が少しごちゃごちゃして気になりますが、塗装してみると気にならなる事が多いです。やり直そうか迷った場合は、手摺部分を塗装してみてから判断してみて下さい。


=🐣4層目の製作=
4層目のパーツを写真14のように仮組みをして、先に塗装しておく部分や、合いが悪い箇所などを確認します。
勿体ないですが分割して取り付けた手摺部分が、階段部分と干渉するので取り外す事にします。階段から伸びる通路が横の手摺で塞がれてしまいますが、ここは雰囲気重視で無視する事にします。

4層目パーツを取り付ける前に、手摺などを船体色で写真14のように塗装します。探照灯などの細かいパーツの取り付けも忘れないようにして下さい。

手摺パーツは小さくて手が触れたりしにくいので、メタルプライマーを塗らなくても塗装ができます。手摺の空間を埋めないように注意しながら筆塗りで塗装します。
3層目の塗装が終了したら4層目のパーツを写真15のように取り付けます。手摺を取り付ける前に床面だけ塗装をしておきます。

手摺を写真16のように取り付けます。4層目の手摺は側面と前面部分で分割して製作しています。

取り付けが終了したら写真17のように船体色で手摺や船体部分を塗装します。はみ出した箇所や塗り残した部分は、次の層を塗装する時に修正すればいいので、はみ出しや塗り残しはあまり気にしないで塗装をして下さい。

このように階層ごとに塗装や組み立てを進めていくと、その都度修正塗装ができるので、はみ出しや塗り残しをあまり気にしないで塗装ができます。エッチングの塗装もマスキング無しで出来るので、気楽に作業を進めていく事ができます。塗装や製作手順で迷ってしまう人はちょっと試してみて下さい。
今回はここで終了です。次回は船体製作の続きになります。