前回は荷台とフィギュアの製作について説明をしました。今回は下地塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】軍用トラック製作方法(AFVクラブ M54A2 ガントラック)~⑥荷台とフィギュア制作編その2~
=🐣車体とフレームの接着について=
フレームと車体の接着は、車両模型のちょっとした難所になります。問題なく接着できる場合もありますが、フレーム部分と車体部分の取り付けガイドが上手く合わない事がよくあります。原因としては、組み立て時に発生するズレやフレームパーツの微妙な捻れなどが考えられます。
そういった時は取り付けガイドを削って、目視で適切な位置に接着をするようにして下さい。 ここで、無理に取り付けガイドに合わせようとすると、接着面にストレスがかかり隙間が空いてしまう事があります。軽く押さえる事で固着する程度なら問題ないですが、手を離すとすぐに接着面が浮いてしまう状況だと上手く接着させるのは難しいです。
取り付けガイドを削ると多少位置はズレますが、しっかり隙間なく接着する事が可能になります。取り付け位置が大きく変わるという事もないので、プロポーションの変化は目立たない程度になります。
フレームと車体が別になっている車両では、取り付けガイドが合わないというのは決して珍しい事ではないです。そういった状況で悩んでしまった時は、取り付けガイドを削るという事も選択肢の一つに入れてみて下さい。
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
AFVクラブ(AFV CLUB) 1/35 ベトナム戦争 アメリカ陸軍 M54A2 5t ガントラック プラモデル
=🐣マスキング=
組み立てが終了したら塗装のためにマスキングをします。運転席内部は先に塗装したので、写真1、2のようにマスキングをします。


サーフェイサーを使用しないので、エッチングパーツなどの金属製パーツにはメタルプライマーを塗っておきます。
=🐣下地塗装(黒)=
タミヤアクリル塗料XF1フラットブラックで全体を塗装します。車体下部や、装甲板の隙間など奥まった箇所は、念入りに塗り残しが無いようにしっかりと黒を吹き付けます。

全体を黒で塗装しておけば基本塗装で塗り残した箇所が目立たなくなります。複雑な形状をした車両には特にお勧めです。


=🐣下地塗装(白)=
基本色が黒なのでここで塗装を終了しても良かったのですが、全体が単調にならないように白で下地塗装をしてから、基本塗装をする事にします。
タミヤアクリル塗料XF2フラットホワイトを吹き付けて、明暗を付けていきます。光が強く当たる部分や強調した箇所には強めに白を吹き付けます。
白の下地塗装が終了した状態が写真6~9になります。


装甲板は単調になるのを防ぐため、写真8のように少し線になる感じで白塗装をしています。軽く線を付ける場合は、汚れの流れと同じ向きになるようにすれば自然な感じになります。

車体下部や荷台内部は影になる部分が多いので、白を吹き付け過ぎないように注意して下さい。

=🐣塗装剥がれ表現=
下地塗装の段階で塗装剥がれ表現を加えておくと、上から基本塗装を吹き付けるので、少し落ち着いた感じの塗装剥がれになります。激しい塗装剥がれ表現が苦手な人はちょっと参考にしてみて下さい。
荷台内部はオリーブドラブを吹き付ける予定なので、XF1フラットブラックで塗装剥がれ表現を加えます。ちぎった台所用スポンジに塗料を付着させて、叩くような感じで塗っていきます。写真10、11のように塗料が剥がれやすいエッジ部分を中心に加えていきます。


車体外部の基本色は黒なので、色々悩んだ結果シルバーで塗装剥がれを加えてみることにしました。エッジ部分が白色なので目立たないですが、シルバーを付着させたスポンジでエッジ部分を中心に塗装剥がれを加えています。
シルバーで塗装剥がれを加えた状態が写真12~15になります。

シルバーはクレオスから発売されている水性ホビーカラーのスーパーファインシルバーを使用しています。どちらかというと筆塗りよりはエアブラシ向きの塗料ですが、ラメ感が少ないので塗装剥がれ表現の下地として使用してみました。



基本色が単色で濃い色になると、表面が単調になりやすくなります。下地塗料で変化を付けておけば、単調になるのを防ぐ事ができます。塗装が単調になってしまうと悩んでいる方は、ちょっと参考にしてみて下さい。
今回はここで終了です。次回は基本塗装になります。