前回は荷台とフィギュア製作について説明をしました。今回はフィギュア製作の続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】軍用トラック製作方法(AFVクラブ M54A2 ガントラック)~⑤荷台とフィギュア制作編その1~
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
AFVクラブ(AFV CLUB) 1/35 ベトナム戦争 アメリカ陸軍 M54A2 5t ガントラック プラモデル
=🐣フィギュアの製作=
荷台には3体のフィギュアを乗せる予定なので、今回は残り2体のフィギュアを製作します。
2体のフィギュアは写真1のキットから、左端のM60を構える兵士と右端のM16を構えている兵士を選択して使用します。

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
マスターボックス 1/35 アメリカ ベトナム戦兵士4体 ジャングルパトロール プラモデル
M60を構えるフィギュアは、普通に接着すると写真2のように銃口が上を向いてしまいます。

ここは腕の角度を変えて、写真3のように水平方向に射撃をしてる状態にポーズ変更をします。干渉する部分の接着面を削りながら腕の調節していきます。

M16を構える兵士は、M60を構える兵士と逆に銃口が下を向いているので、腕の角度を調節して射撃をしている状態にポーズ変更をします。
=🐣握り手の製作=
銃を構える兵士のポーズ変更を行う際に、握り手の指が邪魔をして銃が理想の位置や向きにならない場合があります。
そのような時は握り手の指を自作すると、銃が理想の位置や向きになりやすいです。少し難易度は上がりますが、この作業をすると角度の取り付けの自由度が増すのでポーズ変更がしやすくなります。さらに銃をしっかり握る事になるので、ディテールアップの効果もあります。興味のある方は挑戦してみて下さい。
まずは、邪魔になる指を切断して写真3のように銃を接着します。今回は人指し指以外全ての指を切断しましたが、親指を切断するだけでもかなり自由度が増します。ちょっと試してみたい人は親指だけ切断してみて下さい。

理想の位置に銃を接着したら、写真5のように中指から小指の場所にパテを盛ります。指の形状に合わせてパテを盛り付けると、指の形成が楽になります。

盛り付けた部分にデザインナイフで指の切り込みを入れます。幅が一番細くなるのは小指なのですが、それを意識してしまうと上手くいかなくなるので、同じ太さで3等分になるようにした方が自然な感じになります。自分の指などを見本にして製作してみて下さい。
切れ込みを入れたら、指の長さと形をデザインナイフで調節していきます。形と長さが整ったら硬化するまで放置します。パテが硬化したら親指を製作します。
写真を撮るのを忘れてしまったので、もうひとつのフィギュアの握り手になってしまいますが、握り手の製作が終了した状態が写真6になります。

グリップのように斜めになっているものを実際に握ってみると、小指が一番伸びた状態になるのですが、それを正確に再現すると微妙な違和感を感じてしまいます。これは脳内の先入観的なイメージが多少影響している思われます。実際とは異なりますが、写真6のように小指を短くした方がしっくりする場合もあります。
リアルな形状にするか、イメージ重視で解りやすくデフォルメした状態にするかは、好みの問題なので自分の好みに合わせて選択してみて下さい。
=🐣パテ盛り作業=
ポーズの固定が終了したら、ポーズ変更で発生した隙間にパテを盛っていきます。シワは周囲のモールドに合わせるようにして、爪楊枝などで付けていきます。
合わせ目の隙間や、モールドの弱い箇所にもパテを盛り付けて修正をします。
写真7、8はM60を構えた兵士のパテ盛りが終了した状態です。このフィギュアは素肌の上に防弾ベストを着ている状態なので、袖部分にパテを盛って防弾ベストを強調しています。

M60はガントラックに付属していたパーツの方がモールドが良かったので、AFVクラブ製のものを使用しています。
銃から垂れ下がる弾薬は、ドラゴンのフィギュアキットに同封されている物を使用しています。ドイツ兵フィギュアに付属していた弾薬ベルトですが、幅さえ合えば違和感なく使用できます。弾薬ベルトのストックがあるならば、折れずに曲げやすいメーカーの物を使用して下さい。

M16を構えるフィギュアのパテ盛りが終了した状態が写真9、10になります。弾薬ポーチのベルトを追加して、肩にロケットランチャーを掛けた状態にしています。銃のスリングはプラペーパーを使用しています。

護衛任務のトラックに搭乗している状況なので、装備品は少なめにしています。
装備品は自分の製作したい状況に合わせて選択して下さい。

これでフィギュアの製作は終了です。
🐦️下記に載せた書籍は実物を使用した軍装ガイドになります。海兵隊や陸軍など様々な軍装が載っているので、この一冊でベトナム戦争当時の服装と装備が理解できます。ベトナム戦争時のフィギュアを製作する場合、手元にあると便利な資料になるので、興味のある方は購入してみて下さい。
ヴェトナム戦争米軍軍装ガイド (ミリタリー・ユニフォーム 1)
=🐣M2連装機銃について=
後部にある連装機銃は右側がPランナー、左側がXランナーになっています。車体左右に取り付けるM2機銃はXランナーで製作しますが、連装タイプの右側は弾倉を取り付ける位置が通常と異なるので、Pランナーのパーツを使用する事になります。
XランナーのM2機銃は放熱板と銃身が別パーツになっていますが、Pランナーの機銃は一体化されているので、左右で微妙な違いがあります。これはPランナー機銃の放熱板と銃身部分をXランナーのパーツに変更すれば解決できます。Xランナーは4枚あるので、銃身部分を流用しても製作には影響ないです。連装機銃で左右の違いが気になる場合は、銃身と放熱板をXランナーの物に変更してみて下さい。
今回はここで終了です。次回は車両の塗装になります。