前回は運転席の塗装について説明をしました。今回は荷台とフィギュアの製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】軍用トラック製作方法(AFVクラブ M54A2 ガントラック)~④運転席の塗装編~
=🐣荷台の製作について=
後部荷台は二重装甲になっているためピン跡が目立たないですが、装甲の間が空いているので上の方にあるピン跡は覗くと見えてしまいます。気になる方は事前にピン跡の処理をして下さい。
後部にM2機関銃の連装タイプが搭載されていて、左右の機銃はM2とM60の選択式になっています。自分のイメージに合わせて機銃を選択して下さい。フィギュアを搭載する場合は、機銃がフィギュアに干渉する場合があるので、フィギュアを配置してから機銃を取り付けた方が良いと思います。
床面には写真1のように弾薬箱を敷き詰める感じになります。フィギュアを乗せる場合は、事前に弾薬箱も組み立てておくようにして下さい。

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
AFVクラブ(AFV CLUB) 1/35 ベトナム戦争 アメリカ陸軍 M54A2 5t ガントラック プラモデル
=🐣フィギュアの仮配置=
フィギュアの製作前にどのような感じで配置をするか軽く決めておきます。助手席のフィギュアが左側に銃を向けているので、今回は車体左側から襲撃され、それに個別で対応している状況を表現していきます。
最初に左側のM2機関銃を操作するフィギュアを製作します。マスターボックスのフィギュアはM2機関銃を操作しているポーズなので、大きなポーズ変更をする必要はないですが微調整は必要になります。
🐦️今回使用しているフィギュアを下記に載せておきます。参考にして下さい。
マスターボックス 1/35 アメリカ ベトナム戦兵士3体 車上射撃シーン+解放戦線兵2体
まずは、接着剤を点付けして仮組みしたフィギュアを、写真2のように車体に仮配置し微調整を行う箇所の確認をします。M2機関銃のグリップは、フィギュアに合わせるので接着しないようにして下さい。

手首が斜めになっているので、そのままだとグリップが正しく握れないので調節をします。手首を切断して角度を変更しても良いし、体の傾き自体を変えて手首に機銃を合わせても問題ないです。機銃の向きや角度を変えて調節しても良いのですが、それだと機銃がかなり下向きになるので、今回はフィギュアを調整して合わせていきます。
弾薬箱を重ねてフィギュアを乗せると良い感じで両足が接地したので、体の傾きで調節するのではなく手首の角度を変更して機銃に合わせる事にします。
🐔以前書いたフィギュアの改造についての記事を下記に載せておきます。今回使用したフィギュアキットと同じものを使用していますが、搭乗している車両が異なるのでちょっと違った雰囲気になります。興味のある方は読んでみて下さい。
【初心者向け】簡単!1/35フィギュアの改造と塗装法~①準備編~
=🐣フィギュアの調整=
まず先に機銃のグリップを握った状態にします。拳を握っている状態でモールドされているので、機銃のグリップ部分を切断してフィギュアに合わせていきます。親指の形状がいまいちだったので親指部分だけ削ってパテで製作します。
写真3の右側にあるパーツがグリップパーツです。グリップ部分を切断して、上下の支柱部分だけ使用します。

グリップを切断した支柱パーツを、写真4のように拳部分の上下に接着します。M2機銃に合うように、支柱パーツ上下の間隔を調節しながら拳に接着をします。拳部分を削って上下の間隔や支柱パーツが平行になるように調節して、機銃に合わせるようにして下さい。
どちらかの一方の手首が固定していれば作業に支障はないので、微妙に左右の拳でズレがある場合は、どちらかの手首を切断してグリップに合わせてから作業をするようにして下さい。

M2機銃のトリガーは写真5の赤丸の位置にあります。通常はグリップを握った状態で、親指を使用してトリガーを操作します。トリガーを操作している感じに見えるよう、写真5のように親指をパテで製作していきます。

パテが硬化したら手首部分を写真6のように切り離します。接着面を削ってM2機銃に合うように角度を調節します。

ポーズの微調整が終了した状態が写真7になります。顔の向きがやや下向きだったので、首の後ろを削り少し上向きになるようにしています。パテで隙間を埋めていくので、隙間は気にせず自分のイメージに合ったポーズになるように調節して下さい。
ポーズが決まったらしっかりと接着剤でパーツを固定します。パテ盛り中にパーツが外れると、もう一度微調整からやり直す事になるので、接着はしっかりと行って下さい。

接着剤が乾いたらパテ盛りをします。隙間や合わせ目にパテを盛って、周囲のシワに合わせて爪楊枝などでシワのモールドを加えていきます。最後にラッカー溶剤を浸けた筆で、パテ盛りした箇所を撫でて表面を滑らかにします。
ポーズ変更を終えた状態が写真8、9になります。


エポキシパテでフィギュアの合わせ目や隙間を処理する事に慣れてくると、この程度の微調整は処理作業のついでになってくるので、気軽に行えるようになります。モールドの弱い部分などをパテ盛りで修正する事も、処理作業のついでのような感じになるので苦ではなくなります。
角度をちょっと変えるだけでも、かなり理想のポーズに近づくのでフィギュアの製作がより楽しくなってきます。まずは、エポキシパテを気軽に使用できるようにする事が大事なので、フィギュアのポーズ変更などに興味のある方は、エポキシパテが身近に感じられるように色々な場面で使用してみて下さい。
🐦️今回使用しているエポキシパテを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.51 エポキシ造形パテ(速硬化タイプ) 25g
今回はここで終了です。次回は残りのフィギュア製作になります。
🐔今回の製作記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。
【初心者向け】軍用トラック製作方法(AFVクラブ M54A2 ガントラック)