前回はナースホルンの仕上げ塗装をしました。今回はフンメルの基本塗装について説明をします。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】対戦車砲と榴弾砲の違いを比べながら製作!(タミヤ 1/35 ナースホルン フンメル)~⑮仕上げ塗装(ナースホルン)編~
🐦️今回使用するキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.335 ドイツ陸軍 重対戦車自走砲 ナースホルン
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.367 ドイツ重自走榴弾砲 フンメル 後期型
=🐣基本塗装=
タミヤアクリル塗料XF88ダークイエロー2で全体を塗装します。下地塗装を消さないように少し薄目にして塗り残しのないように全体に吹き付けます。
基本塗装が終了した状態が写真1、2になります。


=🐣戦闘室内部の塗装=
砲を車体と接着する前に戦闘室内部の塗装をします。
タミヤアクリル塗料XF63ジャーマングレイをちぎった台所用スポンジに付着させて、スポンジで叩くような感じで塗装剥がれ表現を加えていきます。
床面や砲尾のよく手が触れそうな部分を中心に塗装剥がれを加えます。新しく塗装剥がれを加えた状態が写真3~5になります。

下地塗装で行った塗装剥がれ表現がくすんだ古い感じになっているので、これで新旧2種類の塗装剥がれ表現ができます。単色で塗装剥がれ表現を加え過ぎるとしつこい感じになりますが、2種類だとしつこさを抑える事ができます。塗装剥がれ表現を多めに加えたい方は参考にしてみて下さい。

別で塗装した砲弾庫や薬莢収納箱も忘れないように、塗装剥がれ表現を加えていきます。

次に戦闘室内部と砲尾の細部塗装を行います。砲尾部分に換算表のデカールを貼るのを忘れないようにして下さい。デカール貼りと細部塗装が終了したら、タミヤアクリル塗料XF86フラットクリアーを吹き付けてコーテイング塗装をします。
コーティングが終了した状態が写真6~9になります。


薬莢などの光沢させたい箇所は、コーティング塗装終了後に塗装するようにして下さい。


=🐣砲弾庫の設置=
今回は砲弾庫を開状態にしたかったので、エッチングパーツを使用していますが、砲弾庫に砲弾をセットするには写真10のように砲弾下部を切断する必要があります。
これはキットの不具合ではなく、砲弾庫底面には砲弾を安定した状態で固定するために、映画館の座席にあるカップホルダーのような砲弾の大きさに合わせた窪みがあります。キットでは砲弾庫が閉状態のため窪みが再現されていないので、砲弾を搭載した状態で製作する場合は砲弾を窪みの深さ分切断するか、窪み自体を自作する必要があります。

砲弾庫は深さがあるので、砲弾が床面ぴったりに切断しなくても大丈夫です。床面に干渉しない程度で切断して下さい。
砲弾庫上面にも固定用のホルダーがありますが、これはピッタリ砲弾に合わせて保持するのではなく、写真11のように少し余裕がある感じになります。

写真11のような状態だと砲弾の接着面が確保できないので、写真12のように砲弾を少し傾けて砲弾庫内側の壁面に接着します。ここは乾燥の遅い木工用ボンドを使用して、砲弾の高さを調節しながら接着をします。

壁面で接着すると砲弾の傾きが気になりそうですが、取り付けてみるとほとんど気にならないです。
砲弾をセットしたら写真13のように戦闘室に接着します。

薬莢収納庫の薬莢を写真14のようにゴールドで塗装します。今回はタミヤから発売されているペンタイプのX12ゴールドリーフを使用しています。
ペンタイプの塗料は、ペン先を通過する必要があるので通常の塗料よりメタリック粒子が細かく、金属感の高い仕上がりになります。ペンタイプは量の調節が難しいので直接塗るのではなく、塗料皿などに出してから筆を使用して塗ると細かい部分もはみ出さずに塗る事ができます。

🐦️下記にペンタイプのX12ゴールドリーフを載せておきます。参考にして下さい。
薬莢の塗装が終了したら、写真15のように薬莢収納箱を戦闘室内部に接着します。

=🐣戦闘室内部の仕上げ塗装=
コーティング塗装が終了したら、スミ入れをしてオイル汚れを加えます。砲尾部分にもスミ入れとオイル汚れを加えるのを忘れないようにして下さい。ナースホルンの時と同じやり方なので、詳しく知りたい方はそちらの記事を参考にして下さい。
🐔下記にナースホルンの戦闘室内部の塗装記事を載せておきます。こちらを参考にして下さい。
【初心者向け】対戦車砲と榴弾砲の違いを比べながら製作!(タミヤ 1/35 ナースホルン フンメル)~⑬冬季迷彩塗装(ナースホルン)編~
戦闘室内部の仕上げ塗装が終了した状態が写真16~19になります。




写真20はビスのプラス部分を埋めた箇所です。ここがビスのままだとちょっとおもちゃ感が強くなってしまいます。簡単な作業の割には効果が高いので参考にして下さい。ピス穴を埋めても砲の可動には影響ないので、砲を動かしたい場合でも問題ないです。

🐔ビスの穴埋めについて説明した記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】対戦車砲と榴弾砲の違いを比べながら製作!(タミヤ 1/35 ナースホルン フンメル)~⑨戦闘室とフィギュアの製作(フンメル)編その4~
戦闘室内部の塗装が終了したら砲を接着します。フィギュアの位置を確認しながら、砲の取り付け角度を調節して下さい。
フンメルはナースホルンよりも前面装甲板に隠れる防盾の面積が少ないので、砲を車体に接着してから迷彩塗装を行います。前面装甲板に隠れる防盾の迷彩塗装が気になる方は、ナースホルンのように迷彩塗装をしてから砲を取り付けるようにして下さい。
砲の取り付けが終了した状態が写真21、22になります。


今回はここで終了です。次回は迷彩塗装になります。