前回は車体の組立について説明をしました。今回から塗装作業にいなります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】1/35戦車模型の細部塗装と仕上げ塗装の方法(タコム 1/35 タイガーⅠ中期型)~④車体の製作編その2~
=🐣下地塗装(黒)=
全体をタミヤアクリル塗料XF1フラットブラックで塗装します。この辺りの写真データが消えてしまったので、ちょっと写真がないのですが、塗り残しがないように奥まった部分もしっかりと塗料を吹き付けて下さい。
下地で全体に黒を吹き付けておくと、奥まった部分などの塗り残しが影のように見えるので目立たなくなります。明暗を付ける以外だけでなく、このような効果もあるので複雑な形状をしている模型の場合にはお勧めの作業です。
戦車模型は全て同じ下地塗装のやり方をしているので、写真付きで詳しく知りたい方は他の戦車模型の製作記事を読んでみて下さい。
🐥ペリスコープのマスキングが気になる人もいると思いますが、塗膜の弱いアクリル塗料ならコーティング塗装後に爪楊枝で塗料を削る事ができるので、マスキングの事は気にしないで塗装を行います。ライトのレンズなどクリアー部分の面積が広いパーツは、コーティング塗装後に接着するか、マスキングをした方がきれいに仕上がります。
=🐣下地塗装(白)=
光が当たる部分や強調したい部分にタミヤアクリル塗料XF2フラットホワイトを吹き付けます。
下地塗装を活かすために車体下部や奥まった部分には、あまり吹き付けないようにして下さい。
下地塗装が終了した状態が写真1、2になります。
🐥キャタピラをマスキングする必要はないですが、できるだけ白を吹き付けないように注意しながら塗装をして下さい。
=🐣塗装剥がれ表現=
塗装剥がれ表現を基本塗装前に加えていきます。上から基本塗装をするので、色褪せた感じの古い塗装剥がれ表現が可能になります。ハッキリした新しい感じの塗装剥がれは、基本塗装後に加えていきます。こうする事で、新旧の塗装剥がれを表現する事ができます。
今回はコーティングが剥がれた箇所にも変化を付けてみたかったので、XF9ハルレッドを写真3のようにコーティングが剥がれている部分に塗装しています。
塗装剥がれの表現は、ちぎった台所用のスポンジにXF1フラットブラックを付けて、叩くような感じで塗装が剥がれやすいエッジや足場を中心に塗料を付着させます。エナメル塗料を使用すれば、溶剤で拭き取ってやり直す事も可能になるので、自分に合った塗料を使用してみて下さい。
基本塗装を多めに吹き付ければ消す事も可能なので、少し多めに塗装剥がれを加えても問題ないです。
塗装剥がれ表現が終了した状態が写真4~6になります。
装甲部分の塗装剥がれは、下地の金属が見えている状態なので、グレーや黒っぽい感じにしていますが、コーティング部分はちょっと異なります。
ツィンメリットコーティングは、磁気吸着地雷を防ぐためのもので、非金属のセメントなどを混ぜたコーティング材を車体に塗ったものです。これによって、車体表面の磁力が弱まり磁石の付着力を減少させる効果があります。さらに表面に波線を入れ接触する面積を下げる事によって、より付着力を減少させています。
そのため、コーティング部分の塗装が剥がれた場合は、金属地が見えるのではなく、コンクリートの表面塗装が剥がれたような感じになると考えられます。そのため、コーティング部分の塗装剥がれはXF2フラットホワイトで、コーティングの凸部分を中心に軽く塗ってみる事にしました。筆だと面倒なので、スポンジを使用しています。
コーティング部分の塗装剥がれ表現が終了した状態が写真7~9になります。
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タコム 1/35 Sd.Kfz.181 Pz.Kpfw.VI タイガー1 中期型・ツィンメリットコーティング プラモデル
=🐣基本塗装=
下地塗装が終了したら基本塗装をします。少し薄めにしたタミヤアクリル塗料XF88ダークイエロー2を全体に吹き付けます。
塗料の濃度が濃いと、下地塗装で付けた明暗や塗装剥がれ表現が消えてしまうので注意して下さい。塗料が薄くても、吹き付け過ぎると下地塗装が消えてしまうので、吹き付けが集中しないように塗装をして下さい。
基本塗装が終了した状態が写真10~12になります。
今回はここで終了です。次回は迷彩塗装になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。