【初心者向け】1/35戦車模型の細部塗装と仕上げ塗装の方法(タコム 1/35 タイガーⅠ中期型)~⑦細部塗装編その1~

前回は迷彩塗装について説明をしました。今回は細部塗装の説明になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】1/35戦車模型の細部塗装と仕上げ塗装の方法(タコム 1/35 タイガーⅠ中期型)~⑥迷彩塗装編~

=🐣新しい塗装剥がれ=

XF63ジャーマングレイを使用して新しい塗装剥がれ表現をします。下地塗装で付けた塗装剥がれは、上から基本色を吹き付けたので色褪せた感じの古い傷のような感じになります。今度は、直接塗装の上から塗装剥がれ表現を加えるので、ハッキリした新しめの塗装剥がれになります。

ジャーマングレイを下地塗装の時と同じように、ちぎったスポンジを使用して叩くような感じで、写真1のように塗装剥がれを加えていきます。やり過ぎると、下地塗装で行った古い塗装剥がれが消えてしまうので注意して下さい。

写真1

これで、塗装剥がれ表現にも色の変化が出ます。一色だと単調になりやすいので、ちょっとした変化をつけてみたい人は参考にして下さい。

🐥この作業はエナメル塗料で行うと、失敗しても溶剤で拭き取る事が可能です。スミ入れ前にアクリル塗料でコーティングをすれば、エナメル塗料でのスミ入れにも対応できるので、慣れていない人はエナメル塗料で試してみて下さい。

=🐣転輪ゴム部分の塗装=

転輪ゴムをタミヤエナメル塗料XF85ラバーブラックで写真2のように塗装します。奥まった部分は筆が届かないので、表面から見える転輪のゴム部分だけ塗装します。

下地塗装で奥まった部分まで黒を吹き付けているので、奥の転輪部分はゴム部分を塗っても塗らなくてもあまり変化はないので、表面から見える範囲を塗装するだけ問題ないです。

写真2

ここもエナメル塗料を使用すれば、はみ出した部分を溶剤で引き取れるので気楽に作業ができます。転輪ゴム部分の塗装が苦手な方はエナメル塗料を使用してみて下さい。

=🐣キャタピラの修正塗装=

キャタピラは下地塗装で黒を吹き付けたのですが、その後に白塗装、基本塗装、迷彩塗装を重ねたので写真3、4のようにキャタピラに塗装がかかってしまいました。

写真3
写真4

基本色がダークイエローなので、そのままでも砂埃っぽく見えるのでこれを活かして修正塗装をします。

タミヤエナメル塗料XF84ダークアイアンを溶剤で多めに薄めてキャタピラを塗装します。多めに薄めているので、塗るよういうよりは表面に流し込むような感じでサッと塗料を塗っていきます。

薄めているため、色がなかなか着きにくいのですが、2~3回サッと重ね塗りを繰り返すとほんのり色が着きます。はみ出した基本塗料が薄く残りますが、砂埃がかかったキャタピラのように見えるので丁度良い感じになります。自分好みの色になった時点で終了にして下さい。

キャタピラの修正塗装が終了した状態が写真5~7になります。

写真5
写真6
写真7

キャタピラの重ね塗りは、下に塗った塗料が溶け出さないように素早く一度の筆運びで塗る作業を、繰り返す事がコツになります。筆も何度も動かしてしまうと、下の塗料が溶け出して重ね塗りの意味が無くなってしまうので注意して下さい。

🐥連結可動式キャタピラの場合、エナメル溶剤が連結ピンを溶かしてしまいキャタピラがパラバラになる可能性があるので、接着剤で固定するか、溶剤を少なめにしてピン部分にあまり塗料を流さないようにして塗装するようにして下さい。

=🐣木製部分の下地塗装=

木製部分の塗装をします。そのままレッドブラウンで塗装しても良いですが、ちょっと変化のある木製部分にしたい場合は参考にして下さい。

タミヤエナメル塗料XF59デザートイエローで木製部分の下地を塗装します。下地塗装なので、車体に取り付けた丸太など、全ての木製部分を塗るようにします。

下地塗装が終了した状態が写真8~10になります。

写真8
写真9
写真10

アクリル塗料でも問題はないですが、エナメル塗料だとはみ出しを溶剤で拭き取れるので、塗り分けが不安な人はエナメル塗料をお勧めします。

=🐣ダークイエローの装備品の塗装=

牽引ワイヤーの先端や、ジャッキ、消火器などダークイエローの装備品を塗装します。

装備品を付けた状態のまま迷彩塗装を行っている記録写真が多く見られます。そのため、装備品もそのまま迷彩塗装がされているので、改めて塗装をする必要はないと考えられますが、このままだと装備品が目立たないので、あえて装備品を強調するために塗装する事にします。

ワイヤー先端部を写真11のようにタミエナメル塗料XF60ダークイエローで塗装します。

写真11

車体側面の小さなワイヤーも同じように塗装します。

写真12

消火器は写真13のように取り付け器具はそのままにして、本体のみダークイエローで塗装します。

写真13

ジャッキ本体も写真14のようにダークイエローで塗装します。ジャッキや牽引ロープは少し塗装剥がれがあった方がそれらしく見えるので、この後にスポンジを利用して塗装剥がれ表現をしておきます。

写真14

タミヤの塗料で塗料番号が同じでも、アクリルとエナメルでは微妙に色調が異なります。同一塗料で塗装をした場合、車体と同色の装備品だと、車体と同化しているように感じてしまいますが、車体をアクリル、装備品をエナメルで塗装すると微妙な色調の違いを表現する事ができます。

装備品と車両が同化してしまい、区別がつかなくて悩んでいる人は塗料の種類を使い分けて塗ってみて下さい。

今回はここで終了です。次回は細部塗装に続きになります。

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

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