前回は艦底パーツの加工をしました。今回は甲板の製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フルハルモデルを筆塗りで仕上げる(フジミ 1/700 高雄 エッチングパーツ付き)~②艦底の加工編~
=🐣製作の手順=
今回の製作手順を簡単に説明しておきます。
構造物は下層から製作していきます。エッチングパーツも同様に下層から取り付けていきますが、破損しやすい箇所は後半に取り付ける事にしています。
組み立てと同時進行で塗装をしていくので、ある程度組み立てたら、塗装していくという感じになります。メタルプライマーは面積の大きいパーツのみ塗るようにして、手すりなどはプライマーなしで塗装していきます。
=🐣甲板の製作=
写真1の丸で囲んだ部分は錨のチェーンを通す穴です。この穴は船体左右に開いているのですが、真横から見ると反対側の穴が見えてしまい貫通しているような状態になってしまいます。気になる人は中心にプラ板や不要ランナーなどを接着して反対側の穴が見えなくなるようにして下さい。
🐥これは甲板を接着してしまうと出来ない作業なので注意して下さい。
甲板を接着したらリノリウム部分を、タミヤエナメル塗料XF64レッドブラウンで写真2、3のように塗装します。甲板上の細かい構造物は後で船体色で重ね塗りをするので、細かい構造物などは気にしないでレッドブラウンで塗りつぶします。
甲板上の構造物を船体色で塗装します。この後で船体中央部のパーツを取り付けるので、とりあえずは写真4のように中央付近の構造物だけ塗装しておけば大丈夫です。
写真5の上にパーツを取り付けるのですが、魚雷発射管と装填用も魚雷パーツが下層部分にあります。船体中央部分を接着する前に発射管は船体色で、魚雷はシルバーで塗装しておきます。
船体色はタミヤエナメル塗料のXF63ジャーマングレイとXF53ニュートラルグレイを1:2で混色したものを使用しています。混色をした場合、同じ色を再び作れるのか不安な人もいると思いますが、写真6のように塗料皿に調合スティックで同じ大きさの円を作って作成すれば常に同じ色を製作する事が可能です。
円の大きさが多少異なる程度なら色調にほとんど変化がないです。簡単な割にはコンスタントに同じ色が製作できるので、混色作業にお勧めの方法です。この方法だと少量の混色も簡単になるので、狭い範囲の塗装や修正がやり易くなります。
=🐣エッチングパーツについて=
エッチングの製作前にエッチングパーツの使用に関して簡単に説明しておきます。
このキットには写真7のエッチングパーツが付属しています。これは以前別売りされていた物で、後付けのエッチングパーツになります。
後付けエッチングパーツは既存のキットパーツをエッチングに交換するタイプになります。キットのモールドを削るなどの作業が必要になる部分もありますが、失敗したり難易度が高い箇所はキットのパーツをそのまま使用する事ができます。説明書がちょっと解りにくいという欠点がありますが、エッチングパーツの使用が前提のキットよりは失敗に対するプレッシャーは少ないので、慣れてくるまでは後付けのエッチングパーツ入りキットをお勧めします。
エッチングパーツを使用するにあたって重要な事は、変更するパーツのどこが大事なのかをしっかり決めておく事です。
例えば、カタパルトをエッチングに変更した場合、見処はトラス構造の再現になります。加工の段階でトラス構造の穴が埋まってしまったり大きく歪んでしまったら、見処がなくなるので、キットパーツを使用した方が良い仕上がりになります。
逆に加工が上手くできたら、他の細かいパーツを接着しなくても出来の良いカタパルトに見えます。無理に細かいパーツを接着して、歪んでしまったりトラス構造が接着剤で埋まってしまうよりは、上手くいった段階で終了した方がすっと仕上がりは良くなります。
このように、変更する部分のセールスポイントを確認し、自分の技量や完成後の見映えを考えて、使用するエッチングパーツを選択していくと、途中で失敗して途方にくれるという事が少なくなります。
ちょっと説明が長くなりましたが、今回はここで終了です。次回は甲板の製作になります。
🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
1/700 帝国海軍シリーズ No.16 EX-1 日本海軍重巡洋艦 高雄 フルハルモデル 特別仕様(エッチングパーツ付き) プラモデル