前回はムギ球の取り付け方法の確認をしました。今回は配線作業になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】ムギ球を使用して模型を光らせる!(ゲッコーモデル 1/35 コンテナ兵舎)~③ムギ球の配線編その1~
🐦️今回使用するキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
=🐣直列と並列配線=
直列と並列配線と聞けば小学校の理科の授業を思い出す人も多いと思います。なかなか日常生活では使用しないので忘れてしまった人もいると思いますが、ムギ球の配線作業ではちょっと重要なので簡単に説明していきます。昔学んだ事の復習といった感じで読んでみて下さい。
電池ボックスを組み立てた状態が写真1になります。コードを使用しないで電源部分を組み立てられますが、この状態だと直列繋ぎになってしまいます。電池を2本以上使用する場合、各電池の+極とー極を繋げて一直線上の回路にする事を直列と言います。逆に電池の+極、-極同士を横に繋いで回路にする事を並列と言います。
写真1の回路は電池が横に並んでいるので、一見並列回路のように見えますが、電池の+極と-極が繋がっているので直列回路になります。

直列にすると電圧が高くなるので、流れる電流が多くなりムギ球が明るくなりますが電池の消耗は早くなります。並列はムギ球の明るさは電池1本の時と変わらないのですが、電池1本の時よりも2倍長持ちします。
写真1のスイッチにムギ球を繋げて光らせた状態が写真2、3になります。


写真4はムギ球のコードを直接電池に繋いで光らせた状態になります。電池1本しか繋いでいませんが、並列回路の明るさは電池1本の時と変わらないので、これが並列時の明るさになります。

直列の方が明るくなりますが、どちらかというと写真4の方がイメージに近い明るさだったので今回は並列回路で製作します。ムギ球2個を光らせるだけなので電池1本でも十分ですが、折角2本組の電池ボックスを購入したので並列回路で製作する事にします。
並列回路にする場合は互いの同じ電極を繋いでから、スイッチと繋ぐのでちょっと面倒になります。付属の銅線を使用して写真5のように並列回路を製作します。並列回路だとスイッチは直接電池ボックスに繋げられなくなるので、写真5のように電池ボックス脇に両面テープで取り付けています。

電球も直列、並列で繋ぐ事が可能です。電球の場合は直列で繋ぐと抵抗が増えるので電池とは逆で暗くなります。電球を直列繋ぎにするとかなり暗くなってしまうので、どうしても直列で繋がないと配線出来ないという場合以外は並列繋ぎをお勧めします。
自分のイメージに合った明るさになるように、いろいろと配線を変えながら試してみて下さい。
🐥直列で繋いだ場合、金具部分が熱くなるので取り扱いには注意して下さい。
🐦️下記にムギ球と電池ボックスを載せておきます。ムギ球2個なら単4電池で十分ですが、使用する電球の種類や個数など合わせて電池ボックスの種類を選ぶようにして下さい。
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=🐣発光部分の加工=
ムギ球に合わせて写真6の電球パーツを加工します。ムギ球の大きさに合わせて中央に穴を開けるだけなのですがパーツが小さいので、最初は小さい穴を開けて徐々にドリル刃を大きくしながらムギ球に合わせた大きさの穴を開けていきます。

穴を開けた電球パーツにムギ球を取り付けた状態が写真7になります。

発光させた状態が写真8になります。ほぼイメージ通りなのでこのまま製作を進めていきます。

ムギ球に合わせて取り付け部分の穴を写真9のように拡げます。多少隙間が開いてもパテで埋めれば問題ないので、とりあえず理想の位置に発光部分がくるように穴の大きさを調節します。

穴を開けたら写真10のように穴に合わせて、電球の傘部分を天井パーツに取り付けます。

接着剤が乾いたらムギ球をセットして写真11のように点灯させてみます。天井に凹凸があるので、凹部分から光が漏れてしまいます。

光が漏れる部分をエポキシパテで写真12のように埋めていきます。

パテが硬化したらもう一度ムギ球をセットして、写真13のように発光させてみます。パテ盛りした部分から光が漏れていますが、これはパテを光が通過して明るくなっているので、パテ盛りした部分に黒を塗装して光を遮断してみます。

黒塗りをしてムギ球を光らせた状態が写真14になります。光り漏れが無くなりました。この状態でも光が漏れるようなら、再びパテを盛って遮光するようにして下さい。

発光部分の作業はこれで終了ですが、この時点でムギ球を接着するとコードが邪魔で、組立て作業や塗装に影響が出てしまいます。出来るだけ組立てや塗装に影響しない時点でムギ球を接着するようにして下さい。
今回はここで終了です。次回はコンテナの組立てになります。
