前回は使用するキットや塗料について説明をしました。今回はⅠ号戦車の組み立てと基本塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】エナメル塗料で行う油絵具もどき塗装(タミヤ 1/35 Ⅰ号戦車 Ⅱ号戦車)~①準備編~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.388 ドイツ I号戦車B型
=🐣Ⅰ号戦車の組立て=
Ⅰ号戦車の組立てをします。今回はエナメル塗料での表面処理がメインなので、組み立ては注意点だけ説明をします。

転輪は左右貼り合わせになるので中央に合わせ目が発生します。比較的目立たない場所のため、戦車の砲身のようにきれいにヤスリで処理する必要はないので、ナイフのカンナがけで合わせ目を処理します。
まずは接着剤を多めに塗って左右のパーツを貼り合わせます。写真2のように、むにゅっと接着剤がはみ出すようにして接着をして、接着剤が完全に乾くまで放置します。

ゲートカットの際に削れてたりして、窪みが発生した箇所には写真3のようにパテを盛り付けます。パテは凹部分に盛り付けるだけで大丈夫です。

パテが乾燥したらナイフの刃でカンナがけをして合わせ目を処理します。接着剤がプラスチックを溶かしてパテのような働きをするので、ナイフでカンナがけをすれば写真4のように合わせ目を消す事ができます。
使用する接着剤が少量だったり、処理部分に凹部分があると上手く処理できないので、事前にしっかり確認をして下さい。

転輪アームの取り付け部分には接着ガイドがありますが、ほんの少しだけ遊びがあります。そのため、しっかり接着したつもりでも、転輪アームが若干ズレて転輪が浮いてしまう場合があります。
転輪パーツを車体に接着したら、素早く写真5のように水平面に設置して転輪の浮きがないか確認をして下さい。接着剤が乾いてしまうと修正が難しくなるので、接着剤が乾く前に確認作業をして下さい。

🐥接地面の転輪アームや転輪は一気に作業をする事をお勧めします。途中で中断してしまうと、転輪アームがズレた状態で固着する可能性があるので注意して下さい。
組立てが終了した状態が写真6、7になります。排気管の放熱板はエッチングパーツになっています。このエッチングパーツは面積が広いのでメタルプライマーを塗っておきます。


=🐣下地塗装=
タミヤアクリル塗料で下地塗装をします。
まずはタミヤアクリル塗料XF1フラットブラックで、写真8、9のように全体をフラットブラックで塗装します。塗り残しがないようにしっかりと黒を吹き付けます。


砲塔を車体に取り付けてから、写真10のようにXF2フラットホワイトを塗装して明暗を付けます。車体上面の光が当たる箇所や、強調させたい部分に吹き付けます。砲塔を外してしまうと、砲塔の影になる部分に白を吹き付けてしまうので注意して下さい。
今回はエナメル塗料の表面処理がメインなので、平面の装甲部分には少し多めに白を吹き付けています。

砲塔内部は白色なので砲塔内部にも白を吹き付けます。Ⅰ号戦車はハッチが大きく砲塔が小さいので筆が入りやすく、砲塔の組立て後でも塗装が可能です。
白塗装が終了したら写真11~13のように、フラットブラックで塗装剥がれを加えていきます。ちぎったスポンジで叩くような感じで塗料を付着させます。

ジャーマングレイの車両は塗料剥がれ表現があまり目立たないです。目立たないからといって、黒色で傷や塗装剥がれを加えるとちょっとしつこい感じになってしまいます。
下地塗装の段階で塗装剥がれを付着させて、基本塗装を少しうすめの塗料で行うと塗装剥がれが自然な感じになります。色の濃い車両の塗装剥がれ表現で悩んでいる人はちょっと試してみて下さい。


メタルプライマーは粘性が高いので、放熱板などに塗ると穴が塞がってしまう場合があります。メタルプライマーは透明なので、塗った時には塞がった穴があるか確認するのは難しいですが、写真14のように下地塗装を終えた段階だと、塞がった穴を確認する事ができます。

そのまま基本塗装をすると穴が塞がったままなので、写真15のように針で塞がった部分に穴を開けていきます。基本塗装後でも問題ないのですが、穴開けの際に塗料が剥がれてしまうと、金属地がむき出しになって修正作業が面倒になるので、下地塗装の段階で作業をします。

基本塗装をすれば、再び穴が埋まってしまうのでは?と考えてしまいますが、ちゃんと穴が空いていれば、濃度の濃い塗料を使用しない限り穴が埋まる事はないです。サーフェイサーでも穴が埋まってしまう事があるので、基本塗装前に穴が埋まっていないかチェックをしてみて下さい。
今回はここで終了です。次回は基本塗装になります。
