【初心者向け】フルハルモデルを使用した洋上ジオラマ製作方法(ドラゴン 1/700 アリゾナ)~⑯船底の取り付けと隙間埋め編~

前回は船体と海面の取り付けについて説明をしました。今回は船底の取り付けになります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】フルハルモデルを使用した洋上ジオラマ製作方法(ドラゴン 1/700 アリゾナ)~⑮海面と船体の取り付け編~

🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。エッチングパーツも一緒に載せておくので、こちらも参考にして下さい。

=🐣船底の接着=

船底は位置決めなどの微調整が必要なので、乾燥の遅い木工用ボンド使用します。船底は上に乗せる海面プレートと船体の重さで密着させる事ができるので、乾燥の遅い木工用ボンドで接着しても問題ないです。

接着面に木工用ボンドを塗ります。外側一杯までボンドを塗ると接着時にはみ出してしまうので、写真1のように外側は残して内側だけボンドを塗ります。海面プレートは裏面にも凹凸があるので、裏面の凹部にもボンドが流れるように少し厚めに盛り付けるような感じでボンドを塗ります。

写真1

ボンドを塗ったら、写真2、3のように上から海面プレートを乗せます。船体と船底がズレないように注意して取り付けをして下さい。船底を取り付けたら、海面プレートと船体を重石にしてそのまま固着するまで放置します。

写真2
写真3

船体と船底に生じたズレを直したら、写真4のようにボンドがはみ出してしまいました。木工用ボンドは乾燥すると透明になるのでそのままでも問題ないですが、気になる人は乾燥する前に軽く拭き取って下さい。

写真4

木工用ボンドは乾燥してもと比較的簡単にペリペリと剥がす事ができますが、海面プレート裏面はクリアーブルーで塗装しているため、ボンドを剥がす際に塗料も一緒に剥がれてしまう場合があります。はみ出したボンドを処理する場合は乾燥する前に行うようにして下さい。

=🐣船体の隙間埋め=

海面プレートと船体の隙間を埋めていきます。今回は写真5のリキテックスから発売されているジェルメディウムを使用します。これは、ペースト状になっていて盛り付けるとその部分が盛り上がった状態になります。白色ですが乾燥すると光沢のある透明になるので、洋上ジオラマ製作には便利な素材です。大きく盛り付ける事ができるヘビータイプもあるので、製作する波や隙間の状態に合わせて使い分けて下さい。

🐦️下記に今回使用したジェルメディウムを載せておくので、参考にして下さい。

🐥ジェルメディウムは画材道具なのですが、ジオラマ用素材を数多く販売している模型店なら扱っている場合もあります。興味のある方は模型店に立ち寄った際に探してみて下さい。

写真5

🐦️ジェルメディウムが無い場合はKATOから発売されている大波小波でも代用できます。さざ波タイプは盛り付け具合が弱いので、洋上ジオラマなら大波小波の方が向いています。下記に載せておくので参考にして下さい。

船体と海面の隙間に、ジェルメディウムを写真6、7のように盛り付けます。先の細いヘラや爪楊枝を使用すると盛り付けやすいです。大きく上にはみ出した部分はヘラなどで軽く掻き取ります。ジェルメディウムは水性なので、モールドなどに溜まって掻き取りにくい場合は、水を浸けた筆で薄めてから綿棒などで吸い取って下さい。

写真6

ジェルメディウムは白色なので、盛り付けると白波に見えてしまいますが、乾燥すると透明になるので形はほとんど解らなくなります。白波は後で製作するので、波の形は意識しないで船体と海面の隙間を埋める事だけを重点にして作業をして下さい。

写真7

KATOの大波小波は最初から透明ですが、硬化前に一瞬だけ白濁する場合があります。ちょっと焦ってしまいますが、完全に乾燥すれば透明になるので慌てずにそのまま放置して下さい。

=🐣小型艦船の配置=

小型艦船を配置します。仮配置で決めた位置に木工用ボンドで、写真8~10のように海面に接着します。海面プレートと船体の隙間が目立つ箇所があるなら、ジェルメディウムで埋めて下さい。

写真8

内火艇は小型なので船底部分は製作していないです。気になる方はプラ板などで船底部分を製作してみて下さい。

写真9

タグボートはやや大きめですが、航行中の船舶は航行波で船底が隠れるので、無理に船底部分を製作する必要はないです。艦船の大きさや状態に合わせて船底の製作を決めて下さい。

写真10

タグボートを接着したら、船首にジェルメディウムを多めに盛り付けて、写真11のように航行波の下地を製作しておきます。白波の製作時に形を整えるので、細かい形は意識しないで航行波っぽい形になるように盛り付ければ大丈夫です。

写真11

海面の隙間埋めはクリアーパーツ用の接着剤でも代用できそうですが、クリアーボンドは盛り付け用ではないので、乾燥すると大きく体積が減少してしまいます。小さい隙間ならなんとかなりますが、ある程度の隙間は盛り付け用の素材を使用して下さい。

今回はここで終了です。次回は白波の製作になります。

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