【初心者向け】フルハルモデルを使用した洋上ジオラマ製作方法(ドラゴン 1/700 アリゾナ)~⑤船体の加工編~

前回は台座の塗装について説明をしました。今回は船体の加工について説明をします。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】フルハルモデルを使用した洋上ジオラマ製作方法(ドラゴン 1/700 アリゾナ)~④台座の製作編その3~

🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。エッチングパーツも一緒に載せておくので、こちらも参考にして下さい。

=🐣吃水線の加工=

船底パーツは中が空洞になっているので、海面プレートとの接着面が小さくなっています。今回使用している海面プレートは裏側も波状になっているので、船底パーツの縁だけでは接着強度に不安があります。

さらに、海面ブレートは厚さが4mm近くあるので、写真1、2のように船体を設置した状態で脇から見ると、船底パーツの空洞部分が見えてしまっているような感じもします。

写真1
写真2

船底パーツの接着面の確保と空洞を目立たなくするため、写真3のように0、3mmのプラ板で船底パーツに蓋をします。

0、3mm厚だとナイフで切断しやすいので、プラ板で蓋をしてからナイフなどで船体に合わせて切断をします。

写真3

船体上部のパーツは写真4のように底面があるので、接着面は確保されています。

写真4

海面プレートに船体を接着すると喫水線部分に隙間が発生するので、それを埋めるためジェルメディウムなどを使用します。そのため喫水線が少し上がった感じになります。喫水線が高いのは少し気になりそうなので、1mmのプラ板で少し底上げをする事にします。

まずは写真5のように1mmのプラ板に船体を乗せて、マジックなどで船体を縁取りします。

写真5

船体パーツを外した状態が写真6になります。

写真6

縁取り合わせてぴったりに切断するのではなく、写真7のように少し余裕がある状態で切断したプラ板を船体パーツに接着します。

写真7

はみ出したプラ板を写真8のように、ナイフなどで削って船体に合わせていきます。この部分はジェルメディウムで行う隙間埋めのため波に埋もれた感じになるので、ヤスリがけなどで表面をきれいにする必要はないです。多少のでこぼこは気にしないで、船体との隙間や船体からはみ出している箇所が無い事だけ確認して下さい。

写真8

上下を合わせてみた状態が写真9になります。海面プレートを間に挟むので上下の大きさや形が少しズレても問題はないです。

写真9

=🐣甲板の加工=

船首と船尾の甲板は写真10のように分割されています。分割されている部分が鋼鉄甲板との境目ならそれほど問題ないですが、木製甲板だと合わせ目が大きく目立ってしまいます。

写真10

こういった箇所の合わせ目を消すのはかなり厄介で、処理をしないよりも汚くなってしまったという事も多々あります。そのため、甲板上の合わせ目はあまり気にならないという人は、そのままの状態にしておく事をお勧めします。あまり甲板の合わせ目消しは得意ではないですが、ちょっと気になるので処理をする事にします。

まずは合わせ目部分にラッカーパテを盛り付けます。木製甲板のモールドは埋めても構わないですが、パテ盛りが広範囲にならないように注意します。

パテ盛りを終えた状態が写真11、12になります。

写真11
写真12

パテ盛りした部分をヤスリで削っていきます。ヤスリが荒すぎると周囲のモールドが削れてしまうので、600~800番程度の耐水ペーパーでゆっくりヤスリがけをします。先を焦って、荒いヤスリや力を入れてヤスリがけをすると、周囲のモールドが削れてしまうので注意して下さい。

ヤスリがけが終了したら、ケガキ針やエッチングソーで前後の木目を繋げていきます。木目が直線状に上手く繋がらない箇所は、無理矢理繋げるよりも、前後を繋げないでただ直線状に線を付けるだけの方が見た目は良くなります。

合わせ目の処理が終了した状態が写真13、14になります。

写真13

船首はやや段差があったので、ちょっと仕上がりが雑に見えてしまいました。段差が無いともっときれいに見えると思うので、甲板の合わせ目をする場合は、接着時の段差に注意するようにしてみて下さい。

写真14

今回はここで終了です。次回は船体の組み立てと塗装になります。

🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。

【初心者向け】フルハルモデルを使用した洋上ジオラマ製作方法(ドラゴン 1/700 アリゾナ)

~①準備編~

~②台座の製作編その1~

~③台座の製作編その2~

~④台座の製作編その3~

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