前回は簡単ディテールアップ方法について説明をしました。今回は簡単ディテールアップの続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】ポリパテを使用したツィンメリットコーティング方法(タミヤ 1/35 タイガーⅠ型後期生産型)~⑨簡単ディテールアップ編その2~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ(TAMIYA) 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.146 ドイツ陸軍 重戦車 タイガーI 型 後期生産型
=🐣砲塔内部の塗装=
砲塔内部は写真1のように砲尾部分が再現されています。この部分は天井パーツを接着する前に塗装しますが、全てのハッチを閉状態にする場合は内部が見えないので塗装する必要はないです。

開放させるハッチによって写真2、3のように外から見える範囲が異なります。開放するハッチに合わせて塗装する範囲を決めて下さい。フィギュアを乗せるとほぼ見えないですが、隙間からちょっと見えてしまう事もあるので、外から見える範囲だけでも塗装をしておいて下さい。


今回は車長用ハッチのみ開放させるので、写真4のように砲尾部分だけ塗装しました。フィギュアを載せずにハッチを開ける場合は、はっきり砲尾が見えるのでスミ入れまでは行ったほうが良いと思います。

装填手用ハッチを開放する場合は、ハッチ裏側にピン跡があるので写真5のようにパテ盛りをしてヤスリがけで処理するようにして下さい。

=🐣砲塔の加工=
天井パーツを接着すると写真6のようになります。砲塔と天井パーツの接着部分に合わせ目が発生しますが、これは実車の溶接部分と重なるので合わせ目を処理する必要がないです。
合わせ目を消す必要はないですが、隙間が発生した場合はパテで埋めていきます。

上面がちょっと単調なので、パテで隙間を埋めたついでにモールドを追加してみます。
写真7のようにラッカーパテを砲塔の縁部分に薄く盛って隙間を埋め、パテが半乾きの状態の時にデザインナイフで切れ込みを入れて荒れた鉄の断面を表現してみました。
写真で見ると砲塔の縁は結構きれいに処理されているので、ちょっとオーバーな表現になりますが、パテ盛りした部分のヤスリがけをする必要がないので、ヤスリがけが面倒な方は溶接跡や断面表現を加えてみて下さい。


このキットは砲塔部分のペリスコープが再現されていません。キューポラのペリスコープはカバーに囲われているため目立たないですが、装填手用のペリスコープは写真9のようにカバーがトンネル状になっているので横から見ると向こう側が見えてしまいます。

ここも目立つ箇所ではないですが、ちょっと気になるのでペリスコープを自作します。自作といってもカバーで隠れているのでモールドなどしっかり作る必要はなく、横から覗いた時にペリスコープがあるように見えるように製作します。
プラ板でも良いのですが、適度な厚さが欲しかったのでランナーに付いている部品番号を表示した部分を使用します。部品番号のタグを写真10のように切り取ります。番号のモールドはナイフで削っておきます。

切り取ったタグを、ナイフなどで写真11のようにペリスコープの大きさに合わせて削っていきます。全体の形が歪んでいても、車外に飛び出ている部分だけ形がしっかりしていれば問題ないです。

加工したタグを写真12のようにペリスコープ取り付けます。ガラス面のモールドなどは加えていませんが、横から見るとペリスコープが有るように見えます。
天井パーツにペリスコープ用の穴は最初から開いているので、この作業も比較的簡単です。ちょっと手を加えてみたい方は挑戦してみて下さい。

🐦️下記に別売りのペリスコープパーツを載せておきます。クリアーパーツなので、ガラス面も再現することができます。本格的なディテールアップにしたい方はこちらも参考にして下さい。
ファインモールド 1/35 ミリタリーアクセサリー ドイツ軍ペリスコープセット1 タイガー/パンサー系用 プラモデル用パーツ
これでディテールアップは終了です。まだ再現していない箇所もありますが、ちょうど良いパーツが無かったのでここで終了にしています。


簡単なディテールアップなので、大きな変化はないですがちょっと手間を加えた分の雰囲気は味わえると思います。手持ちの余りパーツなどを使ったり、一体化している部分を別々に切り取るだけでもディテールアップになるので、あまり深く考えずに気軽にディテールアップに挑戦してみて下さい。
今回はここで終了です。次回から塗装作業になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。