前回は仕上げ塗装についての説明をしました。今回は仕上げ塗装の続きになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】1/35戦車模型の細部塗装と仕上げ塗装の方法(タコム 1/35 タイガーⅠ中期型)~⑩仕上げ塗装編その1~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タコム 1/35 Sd.Kfz.181 Pz.Kpfw.VI タイガー1 中期型・ツィンメリットコーティング プラモデル
=🐣排気管の仕上げ塗装=
排気管の仕上げ塗装をします。写真1のような茶色と黒のパステル粉又はピグメントを用意します。
黒のパステル粉を写真2のように排気管全体に塗ります。粉のままだと上手く塗れないので、アクリル溶剤を混ぜてペースト状にしてから筆で塗っていきます。ムラは気にしないで塗り残しのないように塗ります。
黒のパステル粉が乾いたら、茶色のパステル粉を写真3のように排気管に付着させていきます。乾いた筆を使用して、叩くような感じでパステル粉をまぶしていきます。
この時は溶剤を使用しないで、乾いたパステル粉を使用して下さい。
再び黒のパステル粉を上から付着させます。ドライブラシの要領で、ペースト状にしたパステル粉を筆に付けて、ティッシュや布で筆に付いたパステル粉を軽く拭き取ってから、叩くような感じで写真4のように塗っていきます。下の茶色が少し残るような感じで塗ります。
もう一度写真5のように、乾いた筆で茶色のパステル粉を付着させます。
今度は乾いた黒のパステル粉を写真6のように、乾いた筆で付着させていきます。これは煤汚れになるので、煤が付きそうな箇所を中心に付着させて下さい。
最後にもう一度茶色のパステル粉を写真7のように付着させます。茶色のパステル粉は鉄が焼けたような状態になるので、熱くなりそうな箇所に付着させるようにして下さい。
🐥赤見の強い茶色だとより焼けた感じになります。茶色のパステル粉を数種類用意しておくと、さらに排気管の色に変化が出ます。
自分の気に入った感じになるまで、茶色と黒の付着を繰り返してみて下さい。簡単に焼けた感じの排気管が表現出来るので、排気管の塗装で悩んでいる方はちょっと試してみて下さい。
黒のペースト状を塗る筆と、黒と茶色の乾いたパステル粉用の筆をそれぞれ1本ずつ用意しておくと作業しやすいです。新しい筆よりも、使い古した筆の方が作業しやすいです。
🐔下記に排気管の塗装について詳しく説明した記事を載せておきます。こちらも参考にして下さい。
=🐣アクセサリーパーツの仕上げ=
木箱や傘パーツなど、車体に取り付けたアクセサリーパーツを写真9、10のように塗装していきます。傘パーツは布パーツと同じように、シワ部分を暗く塗って明るい色でドライブラシをしています。木箱は、木製部分の仕上げ塗装を同じように塗装しています。
アクセサリーパーツは材質に合った仕上げ塗装をするようにして下さい。
=🐣雨垂れの表現=
エナメル塗料と溶剤を使用して垂直面や斜めになっている箇所に、雨で汚れが流れたような表現を付けていきます。
今回製作した車両は、側面部分にコーティングのモールドがあるので、通常よりも雨垂れ表現をする箇所はないです。やり過ぎると放置車両のように見えてしまうので、自分の製作したい状況に合わせて雨垂れの数を調節して下さい。
エナメル塗料を雨垂れを付けたい箇所に線を引くように塗ってから、エナメル溶剤を付けた筆で形を整えて雨垂れを表現します。雨垂れ用の塗料もありますが、スミ入れ用塗料やウェザリング用の塗料、通常のエナメル塗料でも問題ないです。車両色や好みに合った色を使用してみて下さい。
🐦️下記にスミ入れにも使用できるエナメル系の塗料を載せておきます。参考にして下さい。
スミ入れ塗料(ブラウン)【タミヤ ウェザリング・墨入れ No.132 Item No:87132】
GSI クレオス(GSI Creos) Mr.ウェザリングカラー シェイドブラウン 40ml
雨垂れ塗装が終了した状態が写真11~13になります。
下地がツヤ有りだと塗料が乾燥してもきれいに拭き取れますが、下地がつや消しだと若干拭き取り難くなるので、線を引いたら直ぐに溶剤で形を整えるようにして下さい。
今回は整備直後の車両を想定して製作しているので、雨垂れは少なめにしています。予め一つの面に付ける雨垂れの数を決めておけはやり過ぎを防げるので、雨垂れ表現を少なめにしたい場合は先に数を決めてから作業をしてみて下さい。
🐔雨垂れ表現について詳しく説明した記事を下記に載せておきます。こちらも参考にして下さい。
IDF ナグマホン ドッグハウスⅡ ⑦~塗装編(汚し塗装・雨垂れ)~
今回はここで終了です。次回はオイル汚れになります。