【初心者向け】上田城を自由に製作してみる(PLUM 1/200 上田城)~②地面の製作編その1~

前回は上田城や製作に必要な工具や素材について説明をしました。今回は地面の製作になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】上田城を自由に製作してみる(PLUM 1/200 上田城)~①準備編~

=🐣製作手順=

製作手順が決まっていないと、製作途中で塗装や組み立てに混乱が生じてしまう場合があります。簡単でいいので、製作前に簡単に決めておく事をお勧めします。

今回は地面と建物は別々に製作と塗装をして、最後に取り付ける事にします。地面部分は地面の加工と基本塗装終了後に、草木を取り付けていく予定です。

🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣地面の製作前に=

地面の製作をする前に加工が必要な箇所を確認します。地面パーツは写真1のようになっています。

写真1

中央の城門部分に意味不明な穴があり、写真2のようにパーツを接着して穴埋めをします。ここはパーツ間の隙間が大きいので、エポキシパテで隙間を埋める事にします。

この意味不明の穴ですが、ちょうど城門の真下にあります。細工の得意な方は、この穴を利用して城門の開閉ギミックを仕込んでみても面白いと思います。

地面部分は全体がツルツル状態なので、タミヤテクスチャーペイントで地面っぽい表現を加えていきます。

写真2

写真3は水堀になります。やや濁った感じの水面パーツが、キットに付属しているのでそれを使用していきます。透明度の高い水を表現したい方は、透明レジンなどを使用してみて下さい。

🐔下記に透明レジンで水堀を再現した製作記事を載せておきます。こちらも参考にして下さい。

【初心者向け】水のある情景の城模型製作方法(童友社 1/350 松本城)~①準備編~

土手には土の表現がモールドでされていますが、ややおもちゃっぽく見えるので、タミヤテクスチャーペイントを使用して土の表現を出していきます。

写真3

写真4は左側の空堀になります。左右で堀の状態が異なるので注意して下さい。空堀にはネームプレートを接着するための切り込みがありますが、ここもテクスチャーペイントを使用するので取り付けガイドは埋める事にします。

写真4

通路部分の石垣は写真5のように別パーツになっています。石垣と地面の間に少し隙間が発生するので、石垣を接着した後にテクスチャーペイントで埋めていきます。

写真5

石垣パーツには写真6のように通路の柵が一緒にモールドされています。今回は江戸時代の状態で製作する予定なので、柵は切り取る事にします。

落ちたら危ないので柵はあったのでは?と考える人もいるでしょうが、城が攻められた場合、この部分に柵があると左右の櫓や塀からの攻撃が遮断されてしまいます。平穏な時期の城を製作するのですが、万が一の事も想定しているはずなので柵は取り付けないようにします。

堀にかかる橋などは、攻められた際に通行できないように落としてしまうので、柵はあっても問題ないと思います。

🐥400年以上前の建造物なので、詳しい資料などは存在していません。自分で考証しながら、想像力を働かして製作していくのも城郭模型の楽しみの一つです。当時の状況や設定を考えて、自由に想像しながら製作をしてみて下さい。

写真6

🐔難攻不落の城を想像しながら、自由に堀などを製作した記事を下記に載せておきます。こちらも参考にして下さい。

【城好き向け】難攻不落!史上最強の山城を作る!(岐阜城 童友社 1/350)~①準備編~            

右側の石垣を乗せた状態が写真7、8になります。石垣と土手の境目がやや不自然なので、ここはテクスチャーペイントで境目を目立たなくしていきます。石垣の横に立て看板を取り付ける穴がありますが、これは真田石の案内板で現在の上田城限定なので埋める事にします。

写真7

裏側の階段脇には手摺の取り付けガイドがあります。ややオーバースケール気味なのと、当時は手摺を付けてないだろうと考えたのでここは埋める事にします。

写真8

左側の石垣を乗せた状態が写真9、10になります。ここも石垣と土手の境目をテクスチャーペイントで目立たないようにします。

写真9

こちらも手摺の取り付け穴は埋める事にします。

写真10

このキットは接着剤なしでも組み立てられるため、簡単に外れないよう取り付けガイドが渋目になっています。力を入れて押し込む必要があるため、最後までキッチリ嵌めるのにやや苦労します。プラスチック用接着剤を使用する場合は、取り付けガイドを少し削るなどして、パーツ同士に余裕を持たせた方がきれいに接着できます。

今回はここで終了です。次回は地面製作の続きになります。

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