【初心者向け】フルハルモデルを筆塗りで仕上げる(フジミ 1/700 高雄 エッチングパーツ付き)~⑫ボートダビットの製作編~

前回は艦橋の製作を説明しました。今回はボートダビットの取り付けについて説明をします。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】フルハルモデルを筆塗りで仕上げる(フジミ 1/700 高雄 エッチングパーツ付き)~⑪艦橋の製作編~

🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

=🐣ボートダビットの取り付け=

ボートダビットは船体側面に左右3箇所ずつ計6箇所、艦橋脇には左右2個ずつ計4箇所に取り付けます。

船体側面のボートダビットは写真1のようになっていて、上下を貼り合わせて厚みを出すようになっています。右側のパーツはキットパーツになります。

写真1

写真2の丸で囲んだ部分にダビットの取り付けガイドがあります。エッチングパーツをそのまま取り付けるにはちょっと安定感に不安があるので、今回は折り畳んだ状態で製作をする事にします。

写真2

ダビットの根元部分はキットのパーツを利用します。写真3のように折り畳む部分で切断をして、根元部分をガイドに合わせて接着します。

写真3

ダビットを折り畳む場合は、写真4のようにクレーン部分を切断します。パーツを貼り合わせて接着してから、折り畳む部分で切断して先端部分を使用します。

写真4

切断した先端部分を写真5のように船体に取り付けます。船体に直接接着してしまうので強度は充分です。通常状態で取り付ける場合は不安定なので破損に注意して下さい。

写真5

ここで大きな問題がありまして、側面に取り付けるダビットが左右3個ずつ計6個必要なのですが4個しか封入されていません。エッチングパーツの説明書でも4個しかない状態になっているので注意して下さい。キットパーツは6個入っているので、形状を統一させたい人はエッチングパーツを使用しないで、キットパーツをそのまま使用して下さい。

前部のダビット2個は写真6のように近い位置にあるので、この部分は付属のエッチングパーツを使用して統一感を出し、離れた箇所にある後部のタビットはキットパーツや他のエッチングから流用すればいいと思います。今回は以前製作して余ったエッチングパーツを利用しています。

🐦️ボートダビットは別売りパーツとして発売されているので、統一感を出したい場合はこちらを利用して下さい。下記に載せておくので参考にして下さい。折り畳んだ状態のダビットも含まれているので、こちらを使用する場合は加工する必要はないです。

写真6

塗装した状態が写真7になります。塗装してしまうと、多少形状が異なっても目立たないので、余っているエッチングパーツがあるようなら使用してみて下さい。

写真7

艦橋脇のボートダビットは外側にボートを接続するようになっていますが、ここも強度が不安なので写真8のように内側を向けて接着しています。甲板にボート用の台座がモールドされているので、それを利用する事にします。

ボートパーツには接着用ガイドがありますが、ダビットをエッチングに変更する場合、接着ガイドは必要ないです。接着用ガイドのないボートパーツも封入されているのでそちらを使用して下さい。

🐦️別売りのボートパーツもあります。下記に載せておくので、精密な仕上がりにしたい人は参考にして下さい。

ボートは甲板の台座部分に接着してから、エッチングパーツを内側に向けて接着します。エッチングパーツには外側に向けて接着するためのガイドがありますが、これは接着前にナイフやニッパーなどで切断して下さい。

写真8

このように破損しやすそうな位置にあるパーツは、最後に取り付けたり、破損しにくい状態を選択して製作するなど、ちょっとした工夫をする事で安定度が増して作業がしやすくなります。

=🐣クレーンの取り付け=

クレーンはトラス構造なので、エッチングに変更する効果は高くなります。

接着剤がはみ出るとトラス構造部分の穴を埋めてしまう場合があるので、接着剤の付け過ぎには注意して下さい。力を入れ過ぎると形が歪んでしまうので、力加減に気をつけながら断面が四角形になるように加工して下さい。

クレーンの加工が終了したら先端にフックを取り付けます。写真9のように、フックが地面と垂直になるように接着する必要があるので、先に後部マストにクレーンパーツを接着してから、フックの位置を合わせて接着するようにして下さい。

写真9

クレーン部分は根元で接着しているので、力がかかると曲がってしまい上下に位置がズレてしまいます。曲げて直せばいいのですが、何度も繰り返してしまうと、金属疲労が発生してその部分でパーツが切れてしまう場合があります。

クレーンを固定するために、伸ばしランナーをワイヤーに見立てて、写真10のようにマストとクレーン先端部分を繋げて接着します。

写真10

しっかりとした補強ではないですが、こうしておくと軽く触れた程度でクレーンが動いてしまう事はないです。

🐔伸ばしランナーについて説明した記事を下記に載せておきます。こちらも参考にして下さい。

【初心者向け】簡単ディテールアップ法 ~伸ばしランナー基本編①~

【初心者向け】簡単ディテールアップ法 ~伸ばしランナー実用編②~

【初心者向け】簡単ディテールアップ法 ~伸ばしランナー応用編③~

写真11

伸ばしランナーの製作が苦手な人は、0、2または0、3ミリの真鍮線を使用してみて下さい。

🐥完成後だと筆が届かない部分あるので、トラス構造のエッチングパーツは加工前に内側の塗装を済ましておくようにして下さい。

今回はここで終了です。次回は艦載機の製作になります。

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