【初心者向け】フルハルモデルを筆塗りで仕上げる(フジミ 1/700 高雄 エッチングパーツ付き)~⑦航空機甲板の製作編~

前回は前部煙突の製作を説明しました。今回は飛行甲板の製作になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】フルハルモデルを筆塗りで仕上げる(フジミ 1/700 高雄 エッチングパーツ付き)~⑥中央部の構造物製作編その2~

=🐣航空機甲板の製作=

航空機甲板のパーツは写真1のようになっています。

写真1

航空機甲板をエッチングに変更する場合は、写真2のパーツを使用します。エッチングには滑り止めのモールドと、艦載機を乗せる台車のレールを取り付けるガイドがあります。

写真2

まずは、写真3のように台車用のレールとターンテーブルを削って表面を平らにします。上からエッチングパーツを被せるので、ヤスリなどで表面を整える必要はないですが、エッチングパーツが浮かないようにしっかりとモールドを削って下さい。

ターンテーブルとレール以外のモールドは削り取る必要はないので注意して下さい。

🐦️平面部分のモールドを切り取るのに便利なツールを下記に載せておきます。参考にして下さい。

写真3

航空機甲板パーツを写真4のように船体に取り付けるのですが、両脇部分に支柱があるので手すりの取り付けが面倒になります。そのため、支柱部分だけ先に手すりパーツを取り付けをする事にします。

写真4

この部分の手すりパーツは、船尾まで一体化したものになっているので、写真5のように支柱部分に合わせて手すりを切断します。

写真5

切断した手すりを写真6のように裏側から支柱部分に接着します。船体に接着した後だと塗装が難しくなるので先に船体色で塗装をします。手すりが船体から浮かないように、仮組みで位置確認をしっかりしてから接着をするようにして下さい。

写真6

甲板パーツを船体に接着したら、写真7のようにエッチングパーツを上から接着します。接着が足りないと、後で浮いてしまう場合があるので、しっかりと接着するようにして下さい。

この部分は面積が広いので、メタルプライマーを塗っておきます。軌道レールのモールドが埋まってしまう可能性があるので、レールパーツを取り付ける前にプライマーを塗るようにして下さい。

写真7

プライマーが乾燥したら、写真8、9のように軌道レールを取り付けます。甲板パーツにガイドがあるので、見た目よりは難易度は高くないです。この部分の見処は軌道レールの穴と太さにあると思うので、接着剤や塗料でレールの穴が埋まらないように注意して作業をして下さい。

写真8
写真9

難易度は高くないですが、レールの数が多いので根気が必要です。レールがズレたり穴が埋まってしまうと、エッチングに変更した効果が下がってしまうので注意して下さい。

=🐣主砲の製作=

主砲は写真10のように、砲塔パーツと砲身部分が別になっています。エッチングパーツを使用する場合は、砲塔部分のモールドを削る必要があります。砲塔部分のモールドはとても薄いので、デザインナイフの刃を立てて削るだけで十分処理できます。

写真10

砲身基部は可動させるために砲塔部分に押し込むようになっていますが、この部分が結構渋いので無理にはめようとすると破損してしまう可能性があります。そのため写真11のように砲塔基部の挟み込み部分を切り取って、砲身を固定して接着する事にします。

写真11

まずは天井部分のエッチングパーツを貼り付けてから、前面部分のパーツを貼り付けます。前面部分は曲面になっているので、エッチングパーツを筆の枝などを利用して曲げてから接着すると密着しやすくなります。

天井部分を前面部分のエッチングパーツを貼り付けた状態が写真12になります。

写真12

側面パーツは写真13のような一体化した形状になっていて、砲塔を包み込むようにして貼り付けていきます。

こういったタイプのパーツは取り付けが楽そうに見えますが、上手く密着させないと最後にズレが発生してしまうので、きれいに仕上げるにはそれなりの技術が必要です。エッチングパーツの扱いに慣れていない人は分割して製作する事をお勧めします。

写真13

写真14のように側面と後面に分割する事にします。エッチングパーツの分割はプライヤーなどでしっかり保持をして、折れ線部分で何度かパーツを曲げていくときれいに切断できます。

🐦️下記に載せたプライヤーは先端が小さいので、艦船模型のエッチングパーツなどの細かいパーツの加工にはお勧めです。参考にして下さい。

写真14

まずは写真15、16のように左右側面パーツを貼り付けます。

写真15
写真16

最後に後面のパーツを貼り付けます。この部分も曲面になっているので、先に軽くエッチングパーツを曲げてから接着すると密着しやすくなります。

このように加工が難しい部分は、一面ずつ切り離して取り付けた方が上手くいく場合があります。加工が難しいと思った場合は、分割して製作する事が可能なのかちょっと考えてみて下さい。

写真17

砲身を接着したら上部手すりを取り付ける前に仮組みをします。エッチングパーツを貼り付けたために、厚さが変わって上手くはまらない場合があるので必ず確認をして下さい。他のパーツに干渉するようなら、取り付け穴を広げて接着位置をズラしたり、砲塔の接着ガイドを切り取って直接船体に接着するようにして下さい。

主砲の取り付け穴が結構渋いのでナイフで穴を削って、力を入れないで接着できるようにしています。渋い部分は取り付け時に破損しやすいので、ガイド穴を広げるなどして楽に接着できるように加工しておきます。

写真18

砲塔を船体に接着してから、写真19のように手すりを取り付けます。破損しやすそうなパーツは、船体に取り付けてから接着すれば破損の確率が大幅に減少します。

写真19

砲塔も金属部分の面積が広いのでメタルプライマーを塗っておきます。

砲塔は全部で5つあります。製作していく度にコツが解って、上達していきます。最初に製作する砲塔が一番出来が悪くなる可能性が高いので、最初は目立たない箇所の砲塔を製作していくようにして下さい。

今回はここで終了です。次回は船体中央の機銃座の製作になります。

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