前回はパンの塗装をしました。今回は仕上げ作業になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】タミヤチッピング液をアクリル塗料の下地で使用してみる(ミニアート 1/35 パン屋)~⑦パンの塗装編~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
ミニアート(Miniart) 1/35 パン屋セット フィギュア2体入
=🐣屋根の塗装=
箱絵だと屋根の縁はストライプになっていますが、マスキングや塗り分けが面倒なのと、屋根が派手だとパンが目立たないので、屋根は単色仕上げにします。
タミヤアクリル塗料XF7フラットレッドで屋根部分を塗装します。塗装が終了した状態が写真1になります。
このままでは屋根だけ鮮やかになってしまうので、少し色褪せた感じにしてみます。普通にドライブラシとスミ入れで明暗を付けてもいいのですが、平面部分が多く凹凸が少ないためちょっと効果が薄くなります。
模型誌で見た油絵具ウェザリングをやってみたかったので。ちょっと試してみます。油絵具は持ってないですが、エナメル塗料が油絵具に近いような気がしたのでタミヤエナメル塗料を使用してみます。
ちょっと色褪せた感じにしたいので、黄色と白を多めにして写真2のようにエナメル塗料で斑点を付けます。
エナメル溶剤を含ませた筆で斑点を伸ばしながら拭き取っていきます。筆は汚れの流れと同じになるように上から下に動かすようにして下さい。そうすると、伸ばした塗料が汚れの流れに見えるので自然な感じになります。
拭き取り作業が終了した状態が写真3になります。
🐥拭き取りに使うエナメル溶剤にフラットベースやクリアーを混ぜる事で。ツヤのコントロールも可能です。自分の仕上げたい状態に合わせてツヤを変えてみて下さい。
明暗が解りにくいので、光を当てないで撮影したものが写真4になります。微妙な色の変化と色褪せた感じが、うまく表現できたと思います。
実際に油絵具を使用していないので、ハッキリした事は解らないですがエナメル塗料でも代用は出来そうな感じです。使用方法も同じような感じなので、油絵具ウェザリングに興味があって手元にエナメル塗料がある方はちょっとエナメル塗料で試してみて下さい。
🐦️油絵具ウェザリングについて詳しく説明している書籍を下記に載せておきます。興味のある方は読んでみて下さい。
Armour Modelling(アーマーモデリング) 2024年 03 月号
油絵具を極める AFVモデル油彩塗装ウェザリングテクニック 2024年 03 月号 [雑誌]: 艦船模型スペシャル 別冊
=🐣台座の塗装=
そのまま飾ってもよいのですが、フィギュアの安定感などを考えるとベースに接着する事をお勧めします。ジオラマアクセサリーとして情景に組み込むのも良いですが、なかなか上手い情景が思いつかなかったので、ジオラマ仕立は諦めてちょっとおしゃれな感じで飾ってみたいと思います。
ホームセンターやクラフト用品を扱う店で入手しやすい、木を輪切りにした展示台を使用してみます。そのままではちょっと味気ないので、ウレタンニスを塗って少し高級感を出してみました。ニスの塗装が終了した状態が写真5、6になります。
ニスは一度塗りではきれいに発色しないので、好みの状態になるまで重ね塗りをして下さい。
🐦下記にウレタンニスを載せておくので参考にして下さい。1本あれば数十個の台座を製作する事ができます。
和信ペイント 水性ウレタンニス エボニー 130ml 屋内木部用 ウレタン樹脂配合 低臭・速乾
和信ペイント 水性ウレタンニス けやき 130ml 屋内木部用 ウレタン樹脂配合 低臭・速乾
🐔飾り台の製作を説明した記事を下記に載せておきます。こちらも参考にしてみて下さい。
=🐣完成=
完成した台座にフィギュアと屋台を接着して完成です。
チッピング液独特の塗装剥がれ表現がいい感じになっています。このような塗装剥がれを書き込みで表現するのはちょっと難しいので、チッピング液の効果が高くなります。
チッピング液を使用するとどのような傷や塗装剥がれになるのかを理解したうえで、表現したい傷や塗装剥がれの状態を考えながら、チッピング液を使用していくと塗装剥がれ表現の幅が拡がると思います。
アクリル塗料を下地にしても、コーティングをすれば問題なくスミ入れまで行う事ができました。チッピング液に興味があるけど、ラッカー系塗料はちょっと苦手という人は、今回の製作方法をちょっと試してみて下さい。
これで製作は終了です。次回は簡単なまとめになります。
🐦️ミニアートからは、パン屋だけでなく色々なお店やカフェなどのセットが発売されています。輸入品のため常に在庫しているとは限らないので、興味のある方は購入してみて下さい。下記に載せておくので参考にして下さい。