筆塗りが上手くできなくて悩んでいると相談すると、エアブラシを使用すればきれいに塗装できると言われた事がある人は多いと思います。しかし、金銭的な問題や塗装ブースの設置スペースなど製作環境の問題で、エアブラシが使用できないという人も多いと思います。
今回は上手く塗りたいけど、エアブラシが使用できないという人向けに筆塗りの簡単な上達方法を説明していきます。
=🐣筆塗りは難しい=
筆塗りは溶剤と筆と塗料さえあれば気軽に作業ができます。その気軽さゆえに筆塗りは簡単と考えてしまう人も多いですが、実際はエアブラシを使用した塗装よりも難易度はかなり高いです。そのため、今回は筆塗りは難しいという前提で話を進めていきます。
筆塗りってエアブラシよりも難しいの?と考えてしまう方もいると思うので、簡単な例題を下記に載せてみました。ちょっと想像してみて下さい。
初心者から上級者までランダムに100人集めて、時間無制限、何度でもやり直しができるといった状況で、完成したキットを筆塗りとエアブラシで黒一色に塗装してもらいます。結果はどうなるでしょうか?
エアブラシを使用した場合は、仕上がりはどれも同じ真っ黒の状態で、100点満点の評価をすると平均点が80点前後になる事は想像できると思います。すなわち単色の塗装ならば、上級者と初心者の差が少ないのがエアブラシの特徴です。
一方、同じ条件で筆塗りをした場合は、エアブラシのように平均点が80点前後になるのはちょっと難しいです。仕上がりもバラバラでまさに十人十色といった感じになるでしょう。上手い人と下手な人の差は大きく現れますが、筆ムラや重ね塗りを上手く使う事で、筆塗りでしかできない独特の表現が可能なのが筆塗りの特徴になります。
結局、技術を上げなくては上手く塗装できないと思ってしまうかもしれませんが、筆塗りは手作業で十人十色の仕上がりになるという事を理解すれは技術力の向上なしでも、簡単にスキルの底上げをする事が可能です。
今回の記事はエアブラシが存在しない世界と仮定して、自分だったらこうやって筆塗りするといった感じで説明していくので、もし良かったら筆塗りの参考にしてみて下さい。
今回はここで終了です。次回は簡単な筆塗りのスキルアップ方法を説明します。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。