前回はスミ入れの説明をしました。今回は汚し塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!タミヤ最新キット 1/35 イギリス巡航戦車コメット製作方法~⑮スミ入れ編~
=🐣雨垂れ表現=
雨垂れによる汚れを表現します。コメットは実戦に投入された期間が短いので、あまり激しい汚れにしないようにします。雨垂れ表現は軽めにして、錆汚れは加えないようにします。
エナメル塗料を雨垂れ表現をしたい箇所に塗ります。雨垂れの流れの向きに細長く塗り、エナメル溶剤を付けた筆で太さや濃さを調節していきます。ハッキリ雨垂れを残すのではなく、写真1のように薄くぼかす感じで、塗料を溶剤で伸ばすと自然な感じになります。
=🐣オイル汚れ=
オイル汚れは市販のエナメル系オイル汚れ用の塗料を使用するか、自作したものを使用します。自作する場合は、タミヤエナメル塗料のX26クリアーオレンジにX1ブラックを少量混ぜて製作します。
🐦️オイル汚れ用の塗料を下記に載せておきます。参考にして下さい。
ガイアノーツ ガイアカラー オイル 10ml 模型用塗料 GE054
オイル汚れ用の塗料を使用すると、光沢が強すぎてテカテカになるので、タミヤのスミ入れ用塗料を混ぜて光沢を調節します。黒いオイル染みにしたい場合はブラック、茶色ならダークブラウンやブラウン、明るいオレンジっぽい染みにしたい場合は、オレンジブラウンを使用して下さい。
最初は1:1で混合して使用してみて、ツヤを加えたい場合はオイル汚れ塗料を、ツヤを抑えたい場合はスミ入れ用塗料を加えて調節して下さい。
🐦️下記にスミ入れ用塗料を載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.131 スミ入れ塗料(ブラック) 40ml
TAMIYA スミ入れ塗料 ダークブラウン タミヤメイクアップ材シリーズ No.140
製作したオイル染み塗料を写真2、3のように車体に塗っていきます。エンジンハッチの回りなどを中心にして、オイル染みを塗っていきます。シミを付けたい箇所にも同様にオイル染み塗料を塗っていきます。
🐥オイル汚れに色の変化をつけたい場合は、混合するスミ入れ用塗料の色を変更すると簡単に行えます。
エナメル溶剤を付けた筆で写真4のように、付着させたオイル染み塗料を拭き取って汚れ具合を調節します。オイル染みならシミがハッキリ残るように軽く拭き取って、古いシミ汚れにしたいなら薄く残るように拭き取ります。
🐥フチをハッキリさせないように溶剤でぼかすと、自然な感じになります。
転輪のボルト部分にも忘れないように、オイル染みを付着させます。ボルト回りに写真5のようにランダムに染みを付けていきます。
製作したオイル染み塗料を写真6、7のように付着させた泥汚れに塗ると、湿った感じの泥が表現できます。全体に塗るのではなく、地面に近い部分を中心に塗装すると泥汚れにも変化がでます。
キャタピラの泥を湿らせたい場合は、キャタピラの泥にもオイル染み塗料を塗るようにして下さい。
オイル染みを同様に、エナメル溶剤で濃さや形を調節する事ができるので、塗りすぎたり形が気に入らない場合は、エナメル溶剤で調節して下さい。
オイル汚れが終了した状態が写真8~10になります。
今回はここで終了です。次回は汚し塗装の続きになります。