前回は基本塗装と細部塗装の説明をしました。今回はデカール貼りになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!タミヤ最新キット 1/35 イギリス巡航戦車コメット製作方法~⑬基本塗装編~
=🐣デカール貼り作業=
デカールは2種類あります。後部カウルの形状によってマーキングが異なるので、間違えないようにして下さい。車体のデカールは写真1、2のように貼り付けます。曲面ではないのでデカール軟化剤を使用しなくても、比較的簡単に貼ることができます。
次に砲塔上部の国籍マークを貼ります。国籍マークの中心にアンテナがあるのと、砲塔後部の雑具箱にも国籍マークがかかってしまうために、このデカール貼りは難易度高めです。
キット自体の組み立てはスムーズに進むため、この部分のデカール貼りがこのキットの山場と言っても良いと思います。なるべく簡単に仕上げる方法を説明するので、デカール貼りが苦手な人は参考にして下さい。
砲塔上部の国籍マークは4分割されていて、中央のアンテナ部分と雑具箱の取っ手部分は、XF2フラットホワイトで塗装するように指示されています。
まずは写真3のようにアンテナ基部に合わせてデカールを貼ります。
砲塔上面から側面は、直角ではなくやや曲面状で繋がっています。そのため写真4の丸で囲んだ箇所が曲面になるので、デカール軟化剤を使用して曲面に密着させた方が良いです。
曲面部分に軟化剤を塗り、しばらく置いてから綿棒で上から押し付け、デカールと曲面を密着させます。この時にデカールが綿棒に貼り付いてしまう場合があるので、少し塗らした綿棒を使用して下さい。
写真5の丸で囲んだ部分にもデカールを貼るのですが、アンテナの基部は塗装しなくてはいけないので、デカールを貼らずに一緒に塗装する事にします。
次に雑具箱上面のデカールを貼ります。上から見てフチの白ラインが繋がるようにして注意して貼り付けて下さい。星の部分なら多少ズレても塗装で修正可能ですが、円ラインがズレると修正は難しいのでラインに合わせて写真6のようにデカールを貼って下さい。
雑具箱は取っ手部分は塗装で、取っ手から砲塔までの隙間はデカールになっていますが、隙間にデカールを貼るよりも塗装にした方が楽です。
写真7のように国籍マークの余り部分をXF2フラットホワイトで塗装します。ホワイトは一度では上手くいろが乗らないので、何度か重ね塗りをします。重ね塗りはエナメル塗料の方が得意なので、今回はエナメル塗料を使用しています。重ね塗りをしやすい塗装を使用して下さい。
🐥雑具箱の取っ手の側面部分は、本来空洞なのでホワイトは取っ手上面のみ塗装するようにして下さい。
筆塗り部分とデカール部分に少し色の違いが出ますが、この後にコーティング塗装をする事で目立たなくなるので、あまり気にしないで塗装して下さい。写真8のように下地のグリーンが見えなくなるまで重ね塗りをします。
🐥重ね塗りのコツは乾燥するまで待ってから次を塗ることです。塗料を厚く塗ると乾くまで時間がかかるので、厚くして回数を減らして塗るよりも、薄くして回数を多めにした方が仕上がりもきれいで時間も短縮できます。筆運びを何度もすると、下の塗装が溶けてしまうので筆運びの回数にも注意して下さい。
=🐣泥の塗装=
コーティング塗装の前に付着させた泥の塗装を行います。仕上げではないので、簡単に色を着ける程度で大丈夫です。イメージしている色を付着させた泥の凹凸部分に塗装して下さい。
今回はタミヤエナメル塗料のXF52フラットアースとXF64レッドブラウンを混ぜたものを使用して写真9~11のように塗装します。気に入らなかったら拭き取れるので、エナメル塗料で行う事をお勧めします。
コーティング塗装をすると、溶剤を使用しても拭き取る事が難しくなるので、気に入らない箇所があったらしっかり修正して下さい。泥の境目を溶剤で軽くぼかすと自然な感じになります。
=🐣コーティング塗装=
デカール貼りが終了したら、全体にタミヤアクリル塗料のXF86フラットクリアーを吹き付けてコーティングします。デカールのツヤや、色ムラを整える作用をあるので国籍マーク部分にはしっかり吹き付けるようにして下さい。
コーティング塗装が終了した状態が写真12~14になります。
コーティング塗装が終了したら、乾燥のため丸1日放置して下さい。
今回はここで終了です。次回はスミ入れになります。