前回はスミ入れの説明をしました。今回は汚し塗装を行います。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】アメリカ戦車製作方法(タミヤ 1/35 M26パーシング)~⑩スミ入れ編~
=🐣雨垂れ表現=
車体や砲塔に雨垂れ表現をします。汚れが雨などで下に流れた感じにするので、側面など傾斜のある面に行います。
雨垂れ表現にはエナメル塗料を使用します。ウェザリング用のエナメル塗料はいろいろなメーカーから発売されているので、使いやすいものや色合いが好みのものを探してみて下さい。タミヤエナメル塗料やスミ入れ用塗料でも作業はできるので、まずは手持ちの塗料で探してみるのもいいと思います。
まずは、雨垂れ表現をしたい箇所に塗料を塗ります。太くなっても構わないので、上から下に向かって線を描くようにします。塗料を塗ったら、今度はエナメル溶剤を付けた筆を上から下に向けて動かして、線の太さや長さ、濃さを調節していきます。
雨垂れ表現の作業が終了した状態が写真1~4になります。地面と平行な部分にはしないようにします。水の流れなので必ず傾斜のある面で行って下さい。
この作業は結構楽しいので、やり過ぎないように注意して下さい。最初は1面に2~3箇所と決めておいて、全体の作業が終わった後に、物足りない箇所に追加するといった方法にするとやり過ぎを防ぐ事ができます。
サビの流れを表現したい場合は、使用する塗料を変えて雨垂れ表現と同じように作業をします。赤茶色系の色にすれば、サビっぽくなりますが、これもやり過ぎには注意して下さい。
🐦️雨垂れやサビ表現に使用できる塗料を下記に載せておきます。参考にして下さい。
GSIクレオス Mr.ウェザリングカラ- マットアンバー 40ml
=🐣パステル粉の付着=
スミ入れと雨垂れ表現を行ったら、再びパステル粉を付着させます。何度も付着させるのは面倒だと思うかもしれませんが、一回の作業で深みのある汚れを製作するのは、かなりの技量が必要になります。慣れないうちは、実物と同じように付着と拭き取りを繰り返して、自然な深みのある汚れを表現してみて下さい。
砲塔や車体上面には、写真5、6のように薄くパステル粉を付着させていきます。土埃を付けたい部分に付着させていきます。
側面や車体下部の泥を付着させた箇所には、写真7~のように泥の上面を中心にパステル粉を付着させていきます。泥汚れの下部は湿った状態にするので、パステル粉はあまり付着させないようにします。
少量のパステル粉を付けた筆で、車体と泥の境目を何度も撫でてぼかしていくと自然な感じになります。気に入らない箇所は、エナメル溶剤で軽く拭き取って、’乾燥後にもう一度やり直して下さい。何度もやり直しをすると、自然と深みのある汚れになっていくので、気に入らない箇所があったら、遠慮なくやり直してみて下さい。
今回はここで終了です。次回は汚し塗装の続きになります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。