前回で組み立ては終了したので、今回は泥汚れの製作になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】アメリカ戦車製作方法(タミヤ 1/35 M26パーシング)~④車体の組み立て編~
=🐣泥汚れについて=
今回は泥を盛って立体感のある泥汚れにします。通常汚しは基本塗装後に行うのですが、立体的な泥汚れは塗装前に付着させた方が失敗が少ないです。
塗装前に泥を付着させると、逆に塗装が難しくなるのでは?と思う人も多いと思いますが、泥のモールドが付いたキットだと思えば、とくに抵抗なく塗装ができます。うまく泥汚れが表現できなくて悩んでいる人は、ちょっと参考にしてみて下さい。
=🐣泥の製作=
いろいろなメーカーから、立体的な泥汚れ用のテクスチャーが発売されていますは、今回はタミヤの情景テクスチャーペイントを使用します。
タミヤのテクスチャーペイントは、水性で扱いやすく、比較的入手しやすいので初心者にもお勧めです。粒子の種類もいろいろあるので、組み合わせによってさまざまな汚しの表現が可能です。
🐦️泥汚しに使用できる情景テクスチャーペイントを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.109 情景テスクチャーペイント (土 ダークアース)
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.110 情景テスクチャーペイント (砂 ライトサンド) 87110
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.117 情景テスクチャーペイント (草 カーキ) 87117
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.115 情景テスクチャーペイント (路面 ダークグレイ) 87115
ダークアースはモコモコした感じの土、ライドサンドとダークグレイはざらざらした感じの粒子状になります。ダークグレイはライトサンドよりも細かい粒子になります。カーキは着色された草状の物質が入っていて、これを泥に混ぜることで、芝生や草原を走行した後のように、芝が混ざった泥汚れが製作できます。
まずは、テクスチャーペイントを混ぜて自分のイメージに近い泥を製作します。今回はダークアース、ダークグレイ、ライトサンドを使用します。よく混ぜると写真1のような状態になります。結構ドロドロしていますが、乾燥するとザラザラした質感が出てくるので問題ないです。モコモコした感じにしたい場合はガークアースを多めにするようにして下さい。
🐥草のテクスチャーペイントは泥に混ぜると結構目立たなくなるので、草が混ざった泥を製作する場合には多めに入れた方がいいです。
パサパサし過ぎると、車体に付着し難くなるので適度に水か、アクリル溶剤で薄めます。逆に薄め過ぎる立体感のある仕上がりにならないので筆で少しずつ混ぜるようにして下さい。
=🐣泥の調節=
泥ができたら筆を使用して車体に塗るのですが、まずは写真2のように目立たない車体裏に塗ってみます。筆にテクスチャーペイントの粒子が挟まるので、少し大きめの筆を用意した方がいいです。筆洗いは、水またはアクリル溶剤で行います。
車体裏に塗ってみて、自分のイメージした状態に近い泥になっているか確認して下さい。
ドロドロしていても乾燥すれば、表面がザラザラした感じになるのでとくに問題ないですが、気になるようなら、石膏の粉などを混ぜて粘度を調節して下さい。
泥の確認だけでなく、筆使いの練習にもなるので写真3、4のようにいろいろな泥表現をしてみて下さい。
軽く塗っただけの部分はザラザラした砂汚れのようになります。泥を盛るように塗らないと、立体感のある泥汚れにはならないので注意して下さい。
塗装前なので失敗しても拭き取る事が可能です。拭き取った際に、少しザラザラした粒子がモールドの隅などに残りますが、逆にそれがいい感じになる時もあるのできれいに拭き取る必要はないと思います。
乾燥後もナイフや、ノミ状の刃で剥がす事ができるので失敗を気にせず作業をして下さい。テクスチャーペイントの色に惑わされないようにして、泥を盛り付けて凹凸を付ける事のみに専念すると上手くいきます。
🐥最初からコツを掴むのは難しいですが、何度か使用するとテクスチャーペイントの特徴などが解ってくるので、最初はテクスチャーペイントの特性を知るつもりで作業してみて下さい。
今回はここで終了です。次回は泥汚れの続きになります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。