【初心者向け】戦車模型の専用エッチングパーツ使用法(タミヤ 1/35 10式戦車)~⑭フィギュアの塗装編~

前回はスミ入れと汚し塗装をしました。今回はフィギュアの塗装になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】戦車模型の専用エッチングパーツ使用法(タミヤ 1/35 10式戦車)~⑬スミ入れ編~

=🐣迷彩服の塗装前に=

自衛隊の迷彩服は複雑なので、塗装するのを躊躇してしまいます。塗装図と同じように再現するのはかなり難しいので、今回は見た目の印象を大事にして、少し簡略化した感じで塗装をします。迷彩塗装が難しくて悩んでしまう人は参考にして下さい。

🐔フィギュアの迷彩塗装について詳しく説明した記事を下記に載せておきます。こちらも参考にして下さい。

【初心者向け】簡単!1/35フィギュア迷彩塗装のコツと方法(タミヤ 1/35 ドイツ歩兵)~①準備編~

まずは迷彩柄がどう見えるかの確認をします。迷彩服の写真やイラストを、1/35フィギュアの大きさに見える程度に離して見てみます。そこで色合いや模様などがどう見えるか、自分なりに説明できるようにします。

緑地の服に薄い緑、茶色、黒色の波打った迷彩柄が無数にごちゃごちゃしている感じになっていて、細かい点に見える部分もあります。茶色の迷彩柄はやや小さめ、黒色の柄は薄い緑や茶色に比べて明らかに数が少なくなっています。これが私の感覚で見た自衛隊迷彩服の印象になっています。この印象を元にして塗料や迷彩柄を決めていきます。

=🐣フィギュアの塗装=

顔の塗装を済ました状態から説明していきます。フィギュアはポーズなど変更はしていませんが、プラペーパーでゴーグルのバンドだけ再現しています。

🐔顔の塗装を細かく説明した記事を載せておくので、皮膚の塗装方法はこちらを参考にして下さい。

【初心者向け】フィギュアの製作と塗装法(タミヤ 1/35 アメリカ歩兵偵察セット)~④顔の塗装編その1~

まずは色を決めます。緑地はXF71コクピット色にして、茶色部分、薄い緑部分、黒い部分は説明書の指示通りXF64レッドブラウン、XF57バフ、XF63ジャーマングレイを使用します。

服はタミヤエナメル塗料で塗装をします。フラットベースを少量混ぜてツヤを完全に消すと発色が良く見えます。テカってしまうとおもちゃ感が増してしまうので、できるだけツヤは消すようにして下さい。

下地の緑部分をXF71コクピット色で写真1のように塗装します。ズボン部分は車体に隠れてしまうので、上着だけ塗装しています。

写真1

まずは薄い緑部分を塗装します。XF57バフを使用して写真2、3のように波打つ感じで不規則な柄を塗装していきます。単調にならないように微妙に形を変えて塗装して下さい。

バフは緑系の色ではないですが、緑地の中だと薄い緑に見えるので問題ないです。組み合わせで色合いが変化して見える事もあるので、色が上手く決められない場合は実際に試し塗りなどして色合いを確認してみて下さい。

写真2
写真3

迷彩柄を塗り終えたら、今度はXF57バフで写真4、5のように点を付けていきます。この点があるとかなり迷彩服っぽくなるので、偏りがないように注意して点を付けて下さい。

写真4
写真5

次に茶色の部分を塗装します。XF64レッドブラウンを使用して、写真6、7のように塗装します。バフで塗った迷彩柄の端にかかるような感じで、バフよりも小さめの柄になるように塗っていきます。

写真6
写真7

柄を塗り終えたら、レッドブラウンで点を付けていきます。バフと同じように偏りに注意しながら点付けをします。

写真8
写真9

最後にXF63ジャーマングレイで写真10、11のように塗装します。柄の大きさはレッドブラウンの柄程度で数はやや少な目にして、レッドブラウンやバフの柄にかかるような感じで塗装します。点付けもやや少な目にするようにして下さい。

黒く見える部分を黒で塗装してしまうと、黒が強調し過ぎる場合があります。全体的な色合いが薄目の場合は、黒に近いグレーなどを使用した方が落ち着いた感じになります。

写真11
写真12

迷彩塗装が終了したら、ベルト、ヘルメット、手袋などの細部を写真13、14のように塗装します。

写真13
写真14

次に下地のコクピット色に少量のフラットブラックを混ぜた塗料で、写真15、16のように影になる部分を塗ります。シワの凹部や上着の合わせ目、ボケット、ベルトの境目などを塗装します。

苦労して塗った迷彩部分に影色を塗るのは少し抵抗がありますが、迷彩服は明暗を付けないと単色塗装よりも立体感が乏しく感じられます。立体感がいまいちと思った場合は、ちょっと勇気をだして明暗を付けてみて下さい。

写真15
写真16

使用した影色にもう少しブラックを加えて、ハッキリした影色を製作します。ハッキリした影色は、深いシワや上着の合わせ目や襟部分などモールドをハッキリさせたい部分だけに塗装します。

ハッキリした影色を塗った状態が写真17、18になります。

写真17
写真18

最後にコクピット色にXF2フラットホワイトを混ぜて、ハイライト色を作ります。ハイライト色はドライブラシで凸部分にのせていきます。

迷彩塗装部分にハイライト色でドライブラシをするのは影色以上に抵抗がありますが、やるとやらないかでは立体感に大きな違いが出ます。ここも勇気をだして挑戦してみて下さい。

ドライブラシの際に塗料の拭き取りが不十分だと、迷彩柄がつぶれてしまいます。筆の塗料をしっかり拭き取ってから作業をして下さい。しっかり拭き取ると色の着きが弱くなりますが、ここで先を急いでしまうと台無しになるので注意して下さい。色の着きが弱い時は何度も作業を繰り返して、ちょっとずつ色をのせていくような感じで作業をします。

ドライブラシが終了した状態が写真19、20になります。

写真19
写真20

これで塗装は終了です。光を当てると明暗が解り難いので、光を当てないで撮影したものが写真21になります。明暗がハッキリしているので、立体感がしっかり出ています。明暗塗装で迷彩柄が消えてしまった部分もありますが、その分モールドをハッキリさせる事ができました。

写真21

=🐣完成=

塗装したフィギュアを車両に乗せたら完成です。

写真22
写真23
写真24
写真25
写真26
写真27
写真28
写真29
写真30

今回はここで終了です。次回は簡単なまとめになります。

🐦️今回使用したキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。