製作するキットにもよりますが、完成品を発光させてみたいと考えた事がある人は多いと思います。特に、客船や建物など窓が多く、日頃から目にしている物のキットは、ついつい発光させたくなります。
好きな箇所を思ったように発光させるには、電気回路の知識やはんだごての扱いなどが必要になりますが、光量やLEDの色や大きさにこだわらなければ、市販の電飾キットでも十分に発光させる事ができます。
今回は電気回路などの加工はしないで、市販の電飾キットを使用して1/35の路面電車キットを発光させてみたいと思います。
=🐣キットについて=
今回は、ミニアートから発売されている写真1のヨーロッパ路面電車を使用します。このキットには、車両以外に線路がモールドされた地面パーツと電柱が付属しています。
窓が大きいため内部が丸見えになります。内部に乗客がいないと物足りないので、写真2の乗員と乗客のフィギュアセットも使用します。
この路面電車キットは発売させた時に購入したのですが、その後、行き先表示の看板や新しいデカールが追加されて新規に発売されています。さらに、写真2のフィギュアセット2つとベンチなどのアクセサリーパーツがセットになったお得なセットも発売されています。
ミニアートはウクライナの模型メーカーで、入荷がかなり不安定な時期がありましたが、最近では新発売の製品や再販品などが定期的に入荷するようになってきました。輸入品のため、常に在庫があるものではないですが、小まめに再販をしてくれるメーカーなので模型店などで小まめにチェックしてみて下さい。
🐦️下記に現在発売されているタイプを載せておきます。参考にして下さい。
=🐣電飾について=
電飾キットはトミーテックから発売されている電飾キットを使用します。このシリーズは6個のLEDライトと電池ボックスがセットされていて、発光色はオレンジと白色のタイプがあります。発光部の形状が異なるタイプもあるので、用途に合った物を使用して下さい。今回はオレンジ色のLEDを使用していきます。
🐥白色とオレンジ色のLEDは電圧が異なるので、同じ電池ボックスでは使用不可になります。2種のLEDを併用する場合は電池ボックスが2個必要になるので注意して下さい。
写真2のタイプは電球が一つ一つ別になっているタイプで、筒上のため若干のスペースが必要になります。最初はこれを使用する予定だったのですが、上手くキットにはまらない感じだったので今回は街灯として使用します。
写真2の電飾キットが車両に組み込めなかったので、車両には写真3のタイプを使用します。これは薄型のLEDが6個セットされています。薄型で取り付けやすいのですが、発光部分が2個で繋がっています。そのため1箇所だけ発光させるには不向きです。
🐥配線が直列のようなので、不要なLED部分を切断すると残ったLEDも発光しなくなる可能性が高いです。1箇所だけ発光させたい場合は、不要な発光部を遮光テープなどで被い光が漏れないようにした方がいいと思います。
この商品は電気回路の工作をせず簡単に電飾ができるセットになります。ただし電池ボックスには6個しかコネクターがないので、大量のLEDを発光させたい時には不向きです。コードの長さや発光部大きさが自由に選べないため、電飾に合わせてキットの加工をする場合もありますが、取り扱いが簡単なので電飾を始めてみたい方にはお勧めの電飾セットです。
🐦️今回使用する電飾セットを下記に載せておきます。電飾に賞味のある方は参考にして下さい。
=🐣必要な道具=
ニッパーやデザインナイフ、ピンセット等の基本的な組み立て工具は必要になります。細い棒状のパーツが多いので、切れ味の良いニッパーやナイフの替刃は多めに用意しておく事をお勧めします。
窓が大きく、塗り分け部分も広範囲なので少し太めのマスキングテープも用意しておくとマスキング作業が楽になります。
電飾部分部分を貼り付けるための、両面テープは用意しておいた方がいいです。コードが長いので束ねる物があるとさらに便利です。
今回はここで終了です。次回から製作になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。参考にして下さい。