前回は車体の組み立てをしました。今回は客室内部の塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】ミニアートの路面電車キットに電飾を仕込む(ミニアート 1/35 路面電車)~④車内の組み立て編その2~
🐦️下記に今回使用した物と同じタイプのキットを載せておきます。参考にして下さい。
=🐣木製部分の塗装=
客室内部の塗装をします。車内は木製部分が多いのですが、全て同じ色で塗装すると単調になってしまうので、アクリル塗料の下地にエナメル塗料の重ね塗りをして、微妙な色の変化を出していきます。
エナメル塗料を使用した重ね塗りの方法を、床部分の塗装で説明していきます。まずは写真1のように床全体をタミヤアクリル塗料XF59デザートイエローで塗装していきます。
塗料が乾燥したら、タミヤエナメル塗料XF64レッドブラウンを薄めた状態で、写真2、3のように筆で重ね塗りをします。下地がアクリル塗料なのでエナメル塗料で重ね塗りしても下地が溶け出す事はなので、気にしないで塗装をして下さい。下地塗装に薄めたエナメル塗料を軽くのせる感じで塗装するのがコツです。
わざとムラが出るように塗れば、木目の表現も可能になります。薄める量によって色合いが変わるので、レッドブラウン1色でも数種類の木製部分表現が可能になります。
エナメル塗料は、塗料の延びがよいので薄めても筆塗りがしやすく、アクリル塗料の上からだと下地に影響なく塗装ができるので、こういった微妙な色の変化を出したい時にはお勧めの塗料です。
ちなみに座席部分は、ちょっと濃い目に薄めたレッドブラウンで重ね塗りをしています。
エナメル塗料の重ね塗りと細部塗装が終了した状態が写真4になります。この後にタミヤアクリル塗料XF86フラットクリアーでコーティング塗装をします。ワックスを塗ったような光沢表現にしたい場合は、X35セミグロスクリアーでコーティングをして下さい。
コーティング塗料が乾燥したらスミ入れをします。黒だとちょっとキツ目になりそうなので、タミヤスミ入れ用塗料のダークブラウンを使用しています。
🐦️スミ入れ用塗料を下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ スミ入れ塗料 &ふき取り用 溶剤セット 【ブラック131】【 ダークブラウン140 】【エナメル溶剤X-20】
スミ入れが終了した状態が、写真5、6になります。
タミヤスミ入れ用塗料はエナメル系なので、重ね塗りしたレッドブラウンに影響しそうですが、アクリル塗料のフラットクリアーでコーティングしているので特に問題ないです。コーティングが薄い箇所は、拭き取り時に少し塗料が剥がれるかもしれませんが、それはそれでいい感じのムラになるのであまり気にしないでスミ入れをして下さい。
側面部分と隔壁部分も写真7のようにエナメル塗料のレッドブラウンで重ね塗りをします。窓枠部分などは内装色としてXF59デザートイエローのままにしています。
コーティング塗装が終了したら、写真8、9のようにスミ入れをします。
エナメル塗料と下地塗装を上手く利用すると、エナメル塗料1色で数種類の同系色を表現できます。色を調合するよりも楽なので初心者にもお勧めの塗装法です。ムラが出やすいので、きれいに仕上げたい箇所にはちょっと不向きですが、木製部分や石畳などの塗装には向いています。木製部分の塗装法に悩んでいる方はちょっと試してみて下さい。
=🐣配線用の穴開け=
運転席の裏側に配線を通す事にしたので、配線用の穴をあけます。既製品の電飾キットを使用するので、コネクターが通る大きさの穴を開ける必要があります。
ここで、それなりの大きさの穴を簡単に開ける方法を説明します。まずは少し大きめの大きさのドリルで、写真8のように穴を開けたい箇所に数ヵ所穴を開けていきます。今回は2㎜のドリルを使用しています。
ドリルで開けた穴にニッパーの刃を入れて、それぞれの穴を繋げていきます。穴を繋げていくと写真9のようになります。デザインナイフなどで、穴の形を整えれば完成です。
配線用の穴開け以外にも、大きめの吸気口などを開口する場合にも使えるので覚えておけば役に立つとおもいます。
今回はここで終了です。次回は天井の加工になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。参考にして下さい。