【初心者向け】上田城を自由に製作してみる(PLUM 1/200 上田城)~⑨草木の製作編その1~

前回は石垣の塗装について説明をしました。今回は草木の製作になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】上田城を自由に製作してみる(PLUM 1/200 上田城)~⑧石垣の塗装編その2~

=🐣樹木用の穴あけ=

草はシーナリーパウダーを使用して製作します。シーナリーパウダーを撒いた後に樹木の取り付け穴を開けると、固着したパウダーがゴソッと剥がれる可能性があるので、先に穴を開けておきます。

今回はちょっと夏っぽい感じにしたかったので、写真1の岡本企画から発売されている手作りもっくんシリーズの柳を使用する事にしました。

写真1

樹木を植えるに穴を開けます。樹木の太さに合った穴を開けるようにして下さい。穴を開けて仮植えした状態が写真2になります。樹木の下に草を植える場合は、シーナリーパウダーを撒いた後に接着するようにして下さい。

写真2

ここで注意する点は、樹木を植えすぎない事です。この商品は5本の柳が入っていますが、全て植えようとすると窮屈な感じになってしまいます。余ってしまうと勿体無いので、ついつい全部使用したくなりますが、ここはグッと我慢して必要な本数だけを使用するようにして下さい。

🐦️手作りもっくんシリーズは安価で様々な種類があります。樹木だけでなく垣根などもあるので、造園の幅が拡がります。KATO製の樹木と比べるとやや大雑把な造りですが、離れて見るとそれほど気にならないです。下記にいくつか載せておくので、参考にして下さい。

=🐣芝生の製作=

シーナリーパウダーで芝生を製作します。シーナリーパウダーを着色するのは難しいので、自分のイメージに合った色のシーナリーパウダーを用意して下さい。

🐦️下記にシーナリーパウダーをいくつか載せておきます。参考にして下さい。

まずは写真3のように上から眺めて、どの部分に芝を植えるか考えて下さい。この時に注意する事は、建物の入り口の位置をしっかりと確認する事です。

🐥今回は門の出入り口をしっかり確認しなかったので、出入り口部分にもシーナリーパウダーを撒いてしまいました。後で削って修正しましたが、このような事にならないようにしっかりと出入り口の位置は確認するようにして下さい。

写真3

庭師になった気分で、自分の好きなように計画してみて下さい。現在の上田城を製作するなら写真などを資料にして製作しますが、江戸時代の上田城にどのように草木が生えていたのか正確な事は誰も解らないです。自分で当時を想像しながら自由に造園してみて下さい。

模型ではやや狭い範囲ですが、実際にこの大きさの敷地を自由に造園するのはほぼ不可能です。このような事は模型ならではの楽しみ方なので、是非楽しみながら造園計画をしてみて下さい。

芝生を植える箇所を決めたらシーナリーパウダーを撒いていきます。今回は固着用に水で薄めたスーパーフィックスを使用しましたが、水で薄めた木工用ボンドでも可能です。

🐦️下記に今回使用した固着用のボンドを載せておきます。参考にして下さい。

🐥木工用ボンドには界面活性剤が入っていないので、表面張力によって上手く表面に浸透しない場合があります。そのような時は、台所用の中性洗剤を数滴加えると表面に浸透しするようになります。

芝生を植える部分に、水で薄めた固着用のボンドを写真4のように筆で塗っていきます。

写真4

ボンドを塗ったら、上からシーナリーパウダーを写真5のように撒いていきます。広範囲なら茶漉しなどを使用して方がきれいに撒けますが、狭い範囲なら指で摘まんでパラパラと上から撒いても大丈夫です。少しはみ出す感じでパウダーを撒いて下さい。

写真5

パウダーを撒いたら台座を逆さにし、裏側から軽くポンポンと叩いて、固着しなかったり、はみ出したパウダーを落とします。落としたパウダーが広範囲に散らばるので、キットの箱などを利用して作業をして下さい。

余分なパウダーを落とした状態が写真6になります。

写真6

シーナリーパウダーが上手く乗っていない、もう少し量を増やしたいなどの箇所があったら、写真7のように上からボンドを塗って再び上からパウダーを撒いて下さい。

重ね撒きの時は筆を使用すると、固着したパウダーが剥がれてしまうので、スポイトなどでボンドを垂らすようにして下さい。細かい範囲の場合は、ちょんと筆でボンドを垂らすような感じでボンドを塗って下さい。

写真7

上から再びシーナリーパウダーを撒いて、逆さにして余分なパウダーを落とします。

重ね撒きが終了した状態が写真8になります。写真6の状態と比べると少し芝部分が厚くなった感じがします。自分が表現したい状態に合わせてパウダーを撒くようにして下さい。

写真8

水堀の土手に芝を植えた状態が写真9になります。斜面などは下の地面が少し見える部分があると自然な感じになります。

写真9

芝生の製作が終了した状態が写真9、10になります。

写真9
写真10

全体を上からみた状態が写真11になります。平穏な江戸時代の設定ですが、万が一戦になった時、空堀に草木が密集していると敵の発見が遅れ、さらに遮断物にもなってしまうので、空堀は草木がない状態にしています。

写真11

このように、自分なりに当時の状態を考えて情景を製作するのも楽しいです。当時の細かい資料が存在しない城模型ならではの楽しみ方なので、資料探しや考証に疲れてしまい、たまには自由に模型を製作してみたいと思っている人にもお勧めです。

今回はここで終了です。次回は草木製作の続きになります。