【初心者向け】日本海軍艦船用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 速吸)~②基礎工作編~

前回は製作準備の説明をしました。今回は基礎工作について説明します。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】日本海軍艦船用エッチングパーツの組み立てと塗装法(アオシマ 速吸)~①準備編~

=🐣速吸について=

速吸(はやすい)は給油艦ですが、飛行甲板があり通常の給油艦よりも兵装も多く変わった艦船です。製作にあたって簡単にどのような艦船なのか知っておくと製作に役立ちます。

ミッドウェー海戦で一気に空母不足になってしまった日本海軍ですが、ミッドウェー海戦後に「大鳳」、「信濃」という重装甲の大型空母を建造しました。しかし、重装甲のため搭載する艦載機は通常の空母よりも少なくなってしまいます。

艦載機不足を補うために、飛行甲板を取り付けた後方部隊の給油艦から航空機を発艦させ、一度空母で補給してから敵艦に向かうという計画が発案されました。その計画の元で建造されたのが速吸です。実際には、航空機を搭載する事はなかったですが、補給部隊として米潜水艦に撃沈されるまで働き続けた艦船です。

写真1

=🐣基礎工作=

エッチングパーツを使用するための基礎工作を説明していきます。

1.甲板のモールドを削る

鉄製甲板のモールドがある部分はエッチングパーツで再現されています。キットのままでもいいのですが、エッチングパーツの方が甲板のモールドがしっかりしているので、ここはエッチングを使用します。

まずは模型用の平のみで、写真2の赤丸で囲んだ箇所のようにモールドを削っていきます。きれいに削る必要はないですが、甲板のパーツが浮かないようにしっかりとモールドを削ります。

写真2

エッチングパーツを接着すると写真3のようになります。一度仮組みをして、パーツが浮いていないか確認してから接着して下さい。

写真3

艦橋部分にも、エッチングパーツの床板を取り付ける箇所があります。組み立てた後だとモールドを削るのは大変なので、組み立てる前に平らにしておく事をお勧めします。

🐦模型用の平のみを下記に載せておきます。参考にして下さい。

ハセガワ トライツール 播州の刃物シリーズ 平ノミ 4mm プラモデル用工具 TT111

2.飛行甲板の加工

エッチングパーツセットには、写真4の木製飛行甲板が同封されています。

写真4

木製の飛行甲板は裏がシール状になっているので簡単に接着できますが、写真4で解るように飛行甲板のパーツ上に、艦載機用の軌道とターンデーブルのモールドがあります。このモールドを削って平らにしないとと木製飛行甲板を接着する事ができません。模型用の平ノミで写真5のように平らな状態にします。

写真5

飛行甲板裏のシールを密着させたいので、最後に600番の紙ヤスリで表面を平らに整えます。

このようなモールドを削っていく作業は、組み立てた後だと力加減が難しいので組み立て前にする事をお勧めします。キットとエッチングパーツの説明書をよく見て、先に作業をした方がいい箇所をしっかりとチェックして下さい。

今回はここで終了です。次回は船体の工作になります。

🐦今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ No.559 給油艦 速吸 プラモデル

青島文化教材社 1/700 ウォーターラインシリーズ ディテールアップパーツ 日本海軍 給油艦 速吸専用エッチングセット プラモデル用パーツ