前回は貨車内部にフィギュアを設置しました。今回は外部のフィギュア設置をします。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】1/35鉄道ジオラマ製作方法(サンダーモデル 1/35 ドイツ軍 有蓋貨車)~⑬フィギュアの設置編その1~
=🐣天井の塗装=
天井の塗装と取り付けをします。塗装中の破損防止のため、先に塗装してから車体に取り付ける事にします。
天井の内側は写真1のように、貨車内部と同じ方法で塗装をしています。
天井の外側は貨車の塗装と同じように、黒と白の下地塗装で明暗を付けてから、タミヤアクリル塗料XF53ニュートラルグレイで基本塗装をします。基本塗装終了後に、X35セミグロスクリアーでコーティング塗装をしています。
ジオラマを上からみると、天井部分の面積が大半を占めます。天井部分があっさりしてしまうと、ちょっ物足りない感じになってしまうので、エナメル塗料で変化を付けていきます。
タミヤエナメル塗料のホワイト、レッド、ブルー、イエローで、写真2のように点付けしていきます。ツヤありだと、天井がテカってしまう場合があるので、ツヤ消しの塗料を使用しています。
エナメル溶剤を浸けた筆で塗料を拭き取っていきます。天井部分は緩やかなアーチ状になっているので、中心から外側に向かって筆を動かしていきます。汚れの流れと同じ方向で筆を動かすと、拭き残しが汚れの流れのように見えます。
拭き取りが半分終了した状態が写真3になります。
全体の拭き取りが終了した状態が写真4になります。天井に少し深みが出てきました。
エナメル塗料を使用すれば、単調な表面を変化させる事ができます。日に焼けた状態にしたいなら白や黄色を多め、深みを出したいなら青や赤を多めに点付けするようにして下さい。モールドが少なく面積の広い塗装面に有効な処理なので、単調になってしまったという箇所があったら試してみて下さい。
🐦️これは油絵具で行う汚し塗装を、似たような性質のエナメル塗料で行ったものです。詳しく知りたい方は下記に油彩塗装についての本を載せておくので、そちらを参考にしてみて下さい。
油絵具を極める AFVモデル油彩塗装ウェザリングテクニック 2024年 03 月号 [雑誌]: 艦船模型スペシャル 別冊
最後にタミヤスミ入れ用塗料ダークブラウンでスミ入れをします。スミ入れが終了した状態が写真5になります。
スミ入れが終了したら車両に天井を接着します。ある程度固着するまでは、天井パーツをしっかり押さえるようにして下さい。
=🐣外部フィギュアの接着=
天井がしっかり固定されたら、写真6のように車両をベースに接着します。接着位置に注意しながら車両を固定します。
車両を固定したら、写真7のように車外のフィギュアを設置します。バラストが重なっているため真鍮線での固定が不可能なので、木工用ボンドのみで接着しています。
不安定な足場だと、フィギュア自体の重さのせいで傾いて固着してしまう場合があります。乾燥に時間のかかる木工用ボンドを使用する場合は、固定するまで傾きやズレがないかこまめに確認するようにして下さい。
反対側にも写真8のようにフィギュアを設置します。こちらは足場が安定しているので真鍮線で固定しています。
はみ出した木工用ボンドは乾燥前なら、楊枝などでかき取れば大丈夫です。乾燥後に気付いた場合は、表面に土色のパステル粉やピグメントを付着させればツヤが消えて目立たなくなります。
=🐣小物の配置=
弾薬箱はキットに付属している事が多く、過剰に余っていたパーツを集めたら写真9の量になりました。メーカーによっては少し形状が異なりますが、数があればそれほど気にならないので、そのまま使用しています。
余りパーツの在庫は結構偏りがちになります。使う機会が限られる物も多いので、ここぞという時は遠慮なく大量に使用してみて下さい。
弾薬箱を設置した状態が写真10、11になります。
同じ小物を大量に並べると独特の爽快感があります。ドラム缶やジェリ缶など大量に余っているパーツがあるなら、それらを全て使用するような情景を考えてみるのもいいと思います。機会があったら是非試してみて下さい。
フィギュアと小物の設置が終了した状態が写真12、13になります。
今回はここで終了です。次回は仕上げ作業になります。
🐦️今回製作している車両キットを下記に載せておきます。参考にして下さい。