『初心者向け』プラモデル製作時のお勧め塗料②

前回は、ラッカー系、エナメル系、アクリル系塗料の特徴を説明し、初心者向けの塗料について解説しました。今回は、アクリル系塗料についてさらに詳しく説明していきます。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。

『初心者向け』プラモデル製作時のお勧め塗料①

=🐣アクリル系塗料について=

1.アクリル塗料の特徴

アクリル系塗料の特徴は水性という事です。筆が水洗いできるので、これから塗装を始めたい方にとっては非常に扱いやすいです。ただし、塗料を薄めるには専用の溶剤が必要になります。もちろん、水でも大丈夫なのですが、乾燥にかなり時間がかかってしまうのでお勧めはしません。

完全乾燥後はアクリル系塗料で、重ね塗りしても下の塗料が溶け出す事はありません。

2.アクリル塗料の乾燥時間

アクリル塗料の難点は塗膜が弱くて、乾燥時間が長い事です。溶剤を使用しても最低1日ぐらいは乾燥時間をとっておいた方がいいです。

塗装後10分ぐらいで表面の塗料は乾いて、触っても手に付かない程度になります。しかし、塗膜内部は完全に乾燥していません。完全乾燥する前に、アクリル塗料を筆で重ね塗りをすると、下の色が溶け出してくる場合があります。

エアブラシや、筆で軽く重ね塗りする程度なら、30分ぐらいの乾燥で問題ありませんが、筆を何度か往復させて塗る場合は下の色が溶け出してくる確率は高くなるので、お勧めしません。

完全乾燥後は、エナメル系塗料で重ね塗りをしても問題ありません。

3.アクリル塗料の筆塗りについて

アクリル塗料を筆塗りする際に、気をつける事は塗料の薄め具合の調節です。塗料が濃いと筆の延びが悪くなります。逆に薄いと着色しにくかったり、ムラがでやすくなります。

何度か重ね塗りをする事によって、ムラがなくなりきれいに仕上がります。しかし、乾燥に時間が掛かり、仕上がりまでの時間は長くなります。さらに、塗膜が厚くなってしまうので、モールド(キットに付けられている彫刻)が塗料で埋まりやすくなります。重ね塗りは3回程度で仕上がる事を目標に塗装する事をお勧めします。

🐦リターダーを混ぜる事によって塗料の延びが良くなりムラがでにくくなります。下記に貼り付けておきますので、参考にして下さい。

ペイントリターダー(アクリル塗料用) 40ml

4.エアブラシの塗装について

塗料の性質上、塗装面がザラザラしやすいので、エアブラシで塗装する際には、他の塗料より薄めに塗料を調節します。

エアブラシで塗装すると塗膜は薄くなります。アクリル塗料は塗膜が弱いので、塗装後に爪などで軽く引っ掻けたりすると塗料がはげてしまいます。そのため、塗装後にコーティングが必要です。

アクリル塗料は筆塗りには多少コツがいりますが、エアブラシで塗装するにはとても扱いやすいです。初心者で今後エアブラシの購入を考えている方は、アクリル塗料を買い揃える事をお勧めします。

 

今回はこれで終了です。次回は、アクリル塗料とエナメル塗料の使い分けての塗装法について説明します。

 

🐦参考にアクリル塗料に関しての本を載せておきます。参考にして下さい。

リビングで塗れるプラモ 水溶きアクリル筆塗りテクニック

🐔アクリル塗料のエアブラシ塗装に関する過去の記事を載せておきます。良かったら参考にして下さい。

IDF ナグマホン ドッグハウスⅡ ④~塗装編~

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初心者でも簡単にできる泥汚れの方法③【タミヤ 38t戦車】~塗装編~