【初心者向け】1/35フィギュアの製作と塗装法(ドイツ歩兵)~②組み立て編~

前回は組み立て前の準備を説明しました。今回は組み立てについて説明します。

🐔前回の記事を載せおきます。参考にして下さい。

【初心者向け】1/35フィギュアの製作と塗装法(ドイツ歩兵)~①準備編~

=🐣フィギュアの製作=

1.フィギュアの組み立て

パーティングライン(金型の合わせ目にできる線)の処理をしながら組み立てます。服のシワの部分のは棒ヤスリ、平坦な部分はデザインナイフの刃を立ててカンナがけのように削れば楽にできます。組み立てはパーツを接着するだけなので簡単にできます。

写真1
写真2

上着のフード部分と、ベルト下の側面に隙間ができているので、後でパテを使用して隙間を埋めます。他にもパーツの接着の際にできた隙間をチェックしておきます。

雑のうとガスマスクケースもこの時点で接着しておきます。

写真3

2.エポキシパテの使用法

パテを使用して隙間を埋めます。今回はエポキシパテを使用します。粘土のように使用できるので、服のシワ部分などの隙間埋めに適しています。色の異なる2種類の粘土状の板が入っているので、これを同じ大きさに切って混合して使います。粘土状の板を重ねてハサミで切ればほぼ同じ大きさの物ができます。あまり多くは使用しないので少量ずつ切っていけば問題ないです。

混ぜた物はベタベタしますが、水をつけるとベタつきは少なくなるので、塗料皿に水を入れたものを用意しておくと楽に作業ができます。

3.パテによる隙間埋め

まずは同じ大きさに切ったパテを混合します。ベタつかないように指に水をつけながら練っていきます。あまり水をつけすぎると、プラスチックに付着しにくくなるので注意しながら作業をします。

パテが練れたら少量を爪楊枝にとって埋めたい隙間部分にのせていきます。その後爪楊枝をヘラ代わりにして延ばしていきます。爪楊枝をヘラ代わりに使用する時は、パテがつかないように水で爪楊枝を濡らて作業を行います。

写真4
写真5

不自然にへこんでいる箇所、パーツの継ぎ目で気になる箇所などもパテで埋めていきます。シワ部分に重なる時は、爪楊枝を押し付けるようにしてシワを作っていきます。

🐥10分程すると硬化が始まってきます。硬化が始まると上手くパテを延ばすことができないので、少量ずつパテを練りパテがなくなったり硬化が始まってきたら新しいパテを混合していく事をお勧めします。

筆にラッカー系の溶剤をつけて、硬化前のパテ埋めした部分を撫でるように塗っていくと表面が滑らかになります。その際表面はラッカー系の溶剤のせいで、柔らかくなっているので乾燥するまで触らないようにします。

4.ちょっとしたディテールアップ

ついでにちょっとだけパテを使用してディテールアップをしてみます。

雑のうはベルトに布を通して固定しているのですが、キットでは省略されています。

写真6

パテでベルトに通す布を作ります。まずは小さい球にしたパテを製作したい場所にのせます。これを爪楊枝で延ばしながら形を作っていきます。パテの量が少なかったら、もう一つ小さい球を加えます。逆に多かったら爪楊枝で取ってしまいます。

下の写真の右側が作業終了した物、左側は球をのせた状態です。参考にして下さい。

写真7

作業が終わったらラッカー系溶剤で表面を滑らかにします。

写真8

ガスマスクケースの肩紐がベルト付近で途切れているのでここも修正します。装備品で隠れる場合は必要ないですが、やや目立つ場所なのでパテで肩紐を作ります。

写真9

同じように小さい球を作って肩紐部分にのせて、爪楊枝で延ばしながら形を作っていきます。この時、パテを濡らし過ぎたり、プラスチック部分に水が付いていたりするとパテがキットに付着しにくいので注意します。爪楊枝はパテがつかないように水でしっかり濡らして使用します。

写真10
写真11

最後にラッカー系溶剤で表面を滑らかにして終了です。パテが乾燥するまで触らないようにしておきます。

ほんの少しのディテールアップですが、やってみると結構楽しいものです。パテ使用法の入門編と思って作業してみて下さい。

今回はここで終了です。次回は組み立ての仕上げになります。