前回は冬季迷彩に必要な道具を説明しました。今回は冬季迷彩の塗料を製作していきます。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】簡単!冬季迷彩の塗装方法(ドラゴン 1/35 タイガーⅠ初期型)~①準備編~
=🐣今回の冬季迷彩塗装について=
当時の写真などを見ると冬季迷彩には大きく分けて2種類あります。一つはきれいにムラなく白色に塗装された車両で、もう一つは慌てて塗ったようなムラだらけの塗装です。
前者は多分、部隊後方で整備班が、コンプレッサーなどを使用してきれいに塗装したもので、後者は最前線で戦闘中に降雪したため、慌てて塗装したものだと思います。
最前線の降雪地では、通常塗装の状態でいると命取りになるので、とりあえず何でもいいから白い塗装をしたという感じだと考えられます。今回は、最前線で慌てて塗ったような冬季迷彩をします。
=🐣塗料について=
今回作成しているヴィットマンのS04号車の写真をみると、結構ムラがあり、下地の3色迷彩が透けて見えています。塗料もペンキではなく、石灰のような感じになっています。これを塗料で再現するのはちょっと大変でそれなりの技術が必要です
前線では石灰の粉を水に溶かして、車体に塗装していたようです。今回は実際と同じような感じで、削ったパステル粉を溶かして車体に塗っていきます。これだと、あの独特の白色塗装が再現しやすくなります。
🐦実車の写真も結構迷彩塗装の参考になります。下記に資料になりそうな本も載せておくので、参考にしてください。
ドイツ重戦車 戦場写真集 German Heavy Tank of World War II
=🐣塗料の製作=
写真1の白いパステルを使用します。
まずはヤスリで削って粉にします。目の細かい平ヤスリを使用します。目が粗いと短時間に、大量の粉を作る事が可能ですが、粉自体も粗めになるのできれいに溶けない場合があるので、細かい目のヤスリを使用する事をお勧めします。
他の色のパステルを削ったものだと、白いパステル粉に別の色が着いてしまいます。他の色なら問題ないですが、白は他の色に影響されやすいので可能ならば新品のヤスリを使用した方がいいです。
粉状にしたパステル粉を、写真2のように塗料皿に入れます。塗料皿の上で削ると移し替える必要はないです。
アクリル溶剤を浸した筆で、パステル粉を写真3のように混ぜてペースト状にします。これを冬季迷彩用の塗料にします。アクリル溶剤を使用しているので、時間が経つと溶剤が揮発してしまうので作業中は小まめに溶剤を足すようにします。
🐥この塗料は乾燥してもパステル粉になるだけなので、塗料皿に上ならば、もう一度アクリル溶剤を加えると元に戻ります。
今回はここで終了です。次回は塗装作業になります。