前回で製作は終了したので、今回は簡単なまとめになります。
=🐣キットについて=
今回はサンダーモデルの有蓋貨車を使用しました。車体下部の組み立ては、エッチングや金属線を使用するのでやや面倒ですが、通常では見えない部分が多いので省略する事も可能です。
付属の金属線がちょっと柔らかいので、同じ太さの真鍮線を使用した方が製作が楽になると思います。
線路が付属していないので、別売りの線路を購入する必要があります。第二次世界大戦当時は、ヨーロッパとソ連ではレールのゲージが異なっていました。模型でもゲージの違いを再現しているかもしれないので、線路を購入する際は製作した貨車に合う線路を購入する事にして下さい。
塗装などを考えると面倒ですが、組み立て自体は比較的簡単です。エッチングは少し多めですが、大きく加工する部分が少ないので慣れていない方でも製作できます。
なかなか製作しようと思わないジャンルですが、製作してみると結構楽しいキットです。機関車などに連結させるとさらに迫力が増すと思うので、興味のある方は是非製作してみて下さい。
🐦️今回使用したキットを下記に載せておきます。他にも1/35の列車模型を載せておくので、1/35の鉄道模型に興味を持った方は参考にしてみて下さい。
トランペッター 1/35 ドイツ軍 WR360 C12 ディーゼル機関車
ミニアート 1/35 ドイツ軍 ゴンドラ貨車16.5-18t 兵隊5体付
=🐣ジオラマについて=
今回製作して思ったのですが、鉄道のジオラマにすると素材の数が少なく抑えられます。田舎の線路などを再現しようとした場合、バラストの量も少なく周囲に草などを生やす必要がありますが、集積所や駅などにすれば、全面バラストにしてもそれほど違和感はないです。
鉄道ジオラマで注意する点は、枕木は地面に埋まっていて、上の一部だけが地表に出ているという事です。線路パーツは枕木が根本から再現されているので、枕木をベースに埋める必要があります。
軽量化とバラストの量を軽減するため、地面の底上げが必要になるし、バラストと線路の隙間も確保する必要もあります。事前にしっかりと土台の計画をしないと、制作中に慌てる事になるので注意して下さい。
線路の資料に関しては不自由しないと思うので、製作に迷った時は実物を見たり写真などで状態を確認してみて下さい。
今回は板張りの通路も製作しましたが、それでも目に見える部分は砂利と細切りの木材のみで完成しました。使用する車両や情景がかなり限られてしまいますが、鉄道ジオラマは少ない素材でも簡単に本格的な地面が製作できます。
ジオラマや地面を製作したいけど、土や草木の表現は取り掛かり難いと思っている人は、線路を中心とした地面を製作してみるのも面白いと思います。
=🐣フィギュアについて=
フィギュアの改造は難易度が高いと考えている人は多いと思います。実際、腕や足を1本自作するのはかなり大変ですが、関節の角度や向きを変えるのは思った以上に簡単です。
関節を切断して曲げる部分を少し削り再び接着する作業をするだけで、大きく雰囲気が変わってきます。発生した隙間をパテで埋める必要がありますが、関節を一から製作するよりはずっと簡単です。
エポキシパテの使用が面倒と考える人も多いと思いますが、フィギュアのパーツ間の隙間埋めを常にエポキシパテで行うようにすれば、自然と扱いには慣れていきます。
フィギュアのパーツ間に発生する隙間は、クレパスのように深くなっている事が多いので、揮発性の高いラッカーパテだとヒケが発生しやすくなります。さらにパーツの合いがいまいちで隙間が大きい事もあります。そういった隙間をヒケの少ないエポキシパテで埋めるようにクセを付けておけば、パテの使用が日常的になってきます。
そうなるとポーズ変更によって発生した肘や膝の隙間埋めが、通常の隙間埋め作業の延長上として思えるようになってきます。さらに、モールドが弱い箇所(ポケットや上着の合わせ目など)や、欠けてしまった部分をはっきりさせる事も可能になります。
あと少し膝や肘の位置が変われば、しっかり車両にフィットするのに…。と悩んだ事がある人は多いと思います。そういった時は、放置しないでちょっとだけ関節の角度を変えてみて下さい。ほんの少し角度を変えるだけでも、フィット感や雰囲気は随分変わってくるはずです。
ハードルが高そうに見えますが、エポキシパテの扱いに慣れてしまえば、ポーズ変更は決して難しい作業ではないです。模型製作の幅もかなり拡がると思うので、興味のある方はフィギュアの隙間埋めをエポキシパテで行うところから始めてみて下さい。
🐔フィギュア改造について詳しく説明した記事を下記に載せておきます。こちらも参考にしてみて下さい。
【初心者向け】簡単!1/35フィギュアの改造と塗装法~①準備編~
=🐣まとめ=
通常は製作したい車両や情景に合わせてジオラマを製作しますが、今回のように製作したい地面に合わせて車両や情景を決めていくのも製作方法の一つです。
車両や情景を中心に考えていくと、地面部分が壮大になりがちですが、最初から製作したい地面を中心に考えていくと思った以上に上手くまとまります。ジオラマを作ってみたいけど案がなかなかまとまらないという人は、製作したい地面を基準にして考えてみて下さい。
これで今回の記事は終了です。
フィギュアの改造やジオラマ製作は難しく感じるかもしれませんが、手順や方法をなんとなくでも自分なりに確立してしまえば、そこから先はスムーズに事が進むようになります。興味のある方は是非挑戦してみて下さい。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。