前回はデカールの補修に使うリキッドデカールフィルムについて説明しました。今回は実際に使用方法を説明していきます。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】劣化してバラバラになるデカールの修復方法(リキッドデカールフィルムの使用法)~その1~
=🐣デカールの見分け方=
デカールが劣化しているかどうかの判断は、見た目では難しい時もあります。購入してからだいぶ時間が経っていても、見た目がきれいなデカールもあるので判断が難しいです。ここで簡単な見分け方を説明します。
通常デカールにはだいたい不要なデカールが付いています。写真1のデカールだと右下のメーカーロゴや、自衛隊仕様で製作するので、アメリカの国籍マークは不要なデカールになります。
写真2のように不要のデカールを切り取って、パーツの裏側などに貼って状態を見てみます。
通常のデカール貼りのように、水にデカールを付けてから使用しますが、古い物だと台紙からデカールが剥がれるまで結構時間がかかります。焦ってむりやり剥がすとデカールは破れたりするので、気長にゆっくり待って作業をして下さい。
台紙からデカールが剥がれるよういなったら、写真3のように実際に貼ってみます。一応貼ることができましたが、デカールが脆くなっていたので右上の部分が切れてしまいました。
貼り付けた箇所に段差があったので、デカール軟化剤を使用してたところ写真4のようにバラバラになってしまいました。
このような状態になってしまう場合は、リキッドデカールフィルムを使用しないとデカールを貼ることが難しいので、今回リキッドデカールフィルムを使用する事にします。
=🐣リキッドデカールフィルムの使用方法=
筆とラッカー系溶剤を用意します。筆はリキッドデカールフィルムをデカールに塗る時に使用するので、使い古した物でも大丈夫です。ラッカー系溶剤は筆を洗う時に使用します。
デカールに写真5のリキッドデカールフィルムを塗ります。蓋を開けて瓶に直接筆を入れてしまって問題はないです。かなり粘性が高いので、塗料皿に移して使用するよりも、直接瓶に筆を入れた方が作業しやすいです。
デカールの余白部分よりも一回り大きくなるようにリキッドデカールフィルムを塗っていきます。デカールの大きさぴったりだと、台紙からデカールを剥がす時に苦労するので、少し大きめに塗る事をお勧めします。薄めて使用せずに、塗り残しのないようにして塗っていきます。使用後の筆はラッカー系溶剤で洗うと、きれいに落ちます。
乾燥すると写真6のようになります。透明なので塗り残しを見つけるのが面倒ですが、光に当てると塗った箇所が解るので光を当てながら確認して下さい。
このまま一晩放置しておきます。
🐦今回使用している物を、下記に載せておくので参考にして下さい。
今回の記事はここで終了です。次回は実際にデカールを貼ってみます。