前回はデカール修復液を使用したデカールを貼って上からコーティング塗装しました。今回はさらにスミ入れをしてみます。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】劣化してバラバラになるデカールの修復方法(リキッドデカールフィルムの使用法)~その4~
=🐣スミ入れ=
タミヤアクリル塗料XF86フラットクリアーでコーティング塗装をした状態が写真1、2になります。
この上からタミヤのスミ入れ用塗料で写真3~5のようにスミ入れをしていきます。修復したデカールの上にも、スミ入れ用塗料を塗って問題ないです。
🐦今回使用したスミ入れ用塗料を下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ スミ入れ塗料&溶剤【ダークブラウンtm140 】【エナメル溶剤X-20】セット
エナメル溶剤ではみ出したスミ入れ用塗料を拭き取ると写真6、7のようになります。エナメル溶剤を付けた筆で、修復したデカールの上で拭き取り作業をしましたが、デカールが剥がれたりする事はなかったです。
リベットの凹凸部分も、写真8のように問題なくスミ入れをする事ができました。
これで完成となります。
=🐣まとめ=
今回はリキッドデカールフィルムを使用して、バラバラになってしまうデカールの修復を行いました。使用方法にコツが要りますが難しくはないので初心者にもお勧めです。デカールを貼り付けた後は、軟化剤を使用したり、コーティング塗装、スミ入れをする事も可能になります。
ただし、デカールの表面だけ修復するので、のり部分は古い状態のままになっています。新品のデカールと比べると、台紙からデカールが剥がれるまで倍以上の時間がかかります。作業時間も通常のデカール貼りより倍以上かかるので、面倒だと思う人はアフターサービスなどでデカールを購入した方がいいです。
今回、アクリルでコーティング塗装をしましたが、ラッカー系ではコーティングした事がないのでどうなるかは不明です。リキッドデカールフィルムを使用した筆はラッカー系溶剤でしか洗えませんでした。ラッカー系でコーティングする場合は、修復したデカールに影響があるかもしれないのでちょっと注意して作業して下さい。
デカールはメーカーや保存方法によっても、劣化の違いがあるので注意して下さい。購入してから、5年以上経過したものは、デカールを貼る前に軽く不要デカールでチェックした方がいいと思います。
私見ですが、イタリアのカルトグラフ社のデカールは10年以上経過しても普通に貼る事ができます。ハセガワから発売させている航空機モデルの限定デカール版によく使用されています。デカールにもカルトグラフ社の表示が付いているので、そこもチェックしてみて下さい。
デカールがバラバラになってしまい、製作途中で諦めてしまっているキットがあったら、是非この記事を参考にしてデカールの修復をしてみて下さい。
🐦今回使用したキットとデカール修復液を下記に載せておきます。参考にして下さい。
ハセガワ 1/72 陸上自衛隊 UH-1H イロコイ プラモデル A11
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。