前回は組み立ての説明をしました。今回は顔の塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フィギュアの製作と塗装法(タミヤ 1/35 アメリカ歩兵偵察セット)~③組み立て編その2~
=🐣フィギュアの塗装について=
フィギュアの塗装は、使用する塗料や仕上げ方によって塗装方法が異なります。いろいろな製作方法があるので、自分好みの仕上がりになるような塗装法を探してみて下さい。
今回は皮膚はAKインタラクティブのアクリル塗料、服や装備品はタミヤエナメル塗料を使用しています。皮膚にアクリル塗料を使う理由は、皮膚→服装の順番で塗装するため服装の塗装時に皮膚部分に塗料が着いてしまっても溶剤で拭き取る事が可能だからです。
AKインタラクティブの塗料を使用している理由は、色合いが好みに合う事と、しっかりツヤ消しになっている事です。使用感も大事ですが、色合いやツヤ消し具合も重要なので自分好みの色を探してみて下さい。
=🐣上手く見せるコツ=
私見ですが、塗装が上手いなと私が思うフィギュアの作品には共通点が3つあります。
1.皮膚に赤みがある。
2.皮膚と布の部分は完全なツヤ消し
3.服の暗い部分は2段階で行う
以上の3点です。塗装の好みは人それぞれ違うので、自分が好みだと思った完成品をいくつかピックアップして共通点を探してみて下さい。その共通点を意識して塗装をすると自分好みのフィギュアを完成する事ができます。
フィギュアを塗装するよりも、この共通点を発見する事が難しいです。展示会や雑誌、模型店などで、いろいろな完成品を見て探してみて下さい。共通点が見つかれば塗装法の手掛かりが見つかりやすくなるので是非挑戦してみて下さい。
=🐣目の塗装=
目の塗装は最初に行います。皮膚の塗装後に白目を入れる人もいますが、結構な技術が必要です。慣れない人は先に目の塗装をして、皮膚の塗装をしながら目の形を整えた方が楽だと思うので塗装で困っている人は参考にしてみて下さい。
1.白目の塗装
まずは白目の塗装をします。ホワイトだと白目部分が目立ってしまうので、少しグレーなどを混ぜたりして、完全な白ではない色にした方がいいです、今回、白目部分の塗装には、タミヤエナメルカラーのXF55デッキタンを使用しています。
🐥目の部分だけエナメルカラーを使用する理由は、失敗した時に簡単できれいに拭き取れるからです。目の部分は結構失敗しやすいので、簡単にやり直せるエナメルカラーを使用しています。
まずは写真1、2のように白目部分を塗ります。ピンポイントで塗るよりも、目の周り全体に塗った方が目の位置が解りやすくなって、瞳を塗るのが楽になります。写真1の新キットの方が、目の位置が解りにくいので注意して下さい。
次に上まぶたと目の境目を一段階暗い色で塗装します。XF55デッキタンにグレーを混ぜたもので写真3、4のように塗装します。上まぶたの部分のみで下の境目は塗らなくて大丈夫です。
2.瞳の塗装
筆で瞳を塗るのはかなりの技術が必要なので、爪楊枝を使用して塗装します。爪楊枝といってもそのままだと大きすぎるので、写真5のようにナイフで削って先端を細くして尖らせます。
XF8フラットブルーにXF55デッキタンを混ぜて、少しトーンを落としたブルーで瞳を塗ります。原色のブルーでも良いのですが、瞳がハッキリし過ぎると、おもちゃみたいに見える場合があるので少しトーンを落とした方がいいです。
加工した爪楊枝で瞳の塗装をします。先端部分に塗料を付けて瞳の部分に爪楊枝を押し付けていきます。1回で全て塗るのではなく、3~4回ぐらいで瞳の形を作っていきます。爪楊枝の先端に付いた塗料は、少量のため結構早めに乾燥してしまうので注意して下さい。瞳を塗った状態が写真6、7になります。
上下にはみ出す分は皮膚の塗装時に修正できるので問題ないです。瞳の大きさと左右の位置だけ注意して下さい。失敗したらエナメル溶剤で拭き取ってもう一度最初からやり直していきます。
🐥爪楊枝の先端がつぶれてしまったら、もう一度ナイフで削って先端を尖らせてから使用して下さい。
今回はここで終了です。次回は皮膚の塗装になります。
🐦今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。