前回は服の明暗塗装の説明をしました。今回は明暗塗装の続きと小銃の簡単なディテールアップをします。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】フィギュアの製作と塗装法(タミヤ 1/35 アメリカ歩兵偵察セット)~⑩明暗の塗装編~
=🐣装備品の明暗塗装=
装備品の色にグレーやブラックを加えて暗い部分の色を製作します。装備品の色が薄い場合はグレー、濃い場合はブラックを加えます。服と区別するために装備品にはフラットベースを追加せず、通常のツヤ消し状態にします。
暗い部分の塗料を、装備品のシワやモールドに合わせて塗装します。装備品は小さいので強調させたい部分がなければ、最も暗い部分の色を塗る必要はないです。少し離れて見ると、明暗の具合が良く解るので離れた状態で見て確認してみて下さい。
暗い部分の塗装が終わったら、明るい部分の塗料を製作して、ドライブラシで塗装します。暗い部分の時と同じように、強調させたい部分がなければ、最も明るい部分の色を塗る必要はないです。
装備品の明暗塗装が終了した状態が写真1、2になります。
装備品も服と同じように完全なツヤ消しにすると、全体的にモッサリした感じになってしまいます。ある程度の変化をつけたい場合、装備品は通常のツヤ消し状態にした方がいいと思います。
=🐣小銃のディテールアップ=
小銃にスリングを付けます。スリングとは銃を持ち運ぶ時などに肩にかけるためのベルトです。エッチングパーツもありますが、エッチングだと塗装後にスリングを曲げると塗装がパラパラと剥がれてしまいます。加工も難しいので、慣れていない人には手軽で簡単に製作出来る紙製のスリングを自作する事をお勧めします。
自作というと難しいと思うかもしれませんが、非常に簡単なので参考にして下さい。
まずは程よい硬さの紙を用意します。通常のコピー用紙ぐらいの硬さの紙が適しています。用意した紙を写真3のようにスリングの太さに切ります。後で丁度良い長さにするので長めに作っておきます。太さはスリングを付ける銃の厚さと同じか少し小さめにします。
片方の端を写真4のように少し折り曲げてのりしろを作ります。
写真5のように片側のスリングを銃に貼り付けます。接着には、失敗してもきれいに剥がせる事ができる木工用ボンドを使用します。箱絵などを参考にしてスリングを接着する位置を決めて下さい。
🐥木工用ボンドは乾燥するまでは接着力が弱いので、ある程度スリングが固定するまでは次の作業に進まないようにして下さい。速乾性の木工用ボンドがあると作業がスムーズに進みます。
スリングがある程度固定したら、もう片方を接着する位置を箱絵などで確認します。確認したら長さが丁度良くなるように、スリングの端を切断して長さを調節します。のりしろ部分を作るので折り曲げる分の長さも考えて切断して下さい。
長さを調節したら、のりしろ部分を折り曲げて写真6のようにスリングの端を接着します。
ボンドがある程度乾いたら、写真7のように軽くスリングにクセをつけて自然な形にします。銃が縦や斜めになっている時は、下側に向かってベルトの弛みが出るようにします。
軽く形をつけたらラッカーパテをラッカー系溶剤で溶かして、溶きパテを作ります。市販の溶きパテを持っている人はそれを使用して下さい。
溶きパテを写真8のようにスリングに塗ります。塗装した服や装備品に溶きパテが付かないように注意して下さい。
溶きパテを塗った直後は紙が柔らかくなっているので、触らないようにして下さい。クセがとれてしまった場合は溶きパテが乾燥してからクセをつけ直すようにします。
🐦ラッカー系塗料を使用していなくても、ラッカー系溶剤はいろいろな場面で使用できるので、溶剤だけでも持っておいた方がいいです。市販の溶きパテも一緒に下記に載せておくので参考にして下さい。
タミヤ メイクアップ材シリーズ No.77 ラッカー溶剤 (250ml)
留め金などの細かいディテールはないですが、スリングがあるだけでかなりフィギュアの雰囲気が違ってきます。作業時間は速乾性の木工用ボンドを使用した場合だと、約20分程度で済みます。簡単で効果抜群なので是非試してみて下さい。
🐦より細かいディテールを再現したい人は、スリングのエッチングパーツを購入して、形状や大きさ、ディテールなどを参考にして加工しやすい紙で製作するのも一つの方法です。下記にエッチングパーツを載せておくので参考にして下さい。
パッションモデル 1/35 第二次世界大戦 アメリカ空挺兵・機甲兵 ギア&デカールセット プラモデル用パーツ
パッションモデル 1/35 第二次世界大戦 アメリカ陸軍 歩兵 ギア&デカールセット プラモデル用パーツ
今回の記事はここで終了です。次回は仕上げ作業になります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。