前回は迷彩塗装について説明をしました。今回は細部塗装になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】戦車模型の専用エッチングパーツ使用法(タミヤ 1/35 10式戦車)~⑪基本塗装編その1~
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.329 陸上自衛隊 10式戦車
=🐣足回りの塗装=
泥よけや転輪のゴム部分をXF85ラバーブラックで塗装します。サイドスカートで隠れてしまう転輪のゴム部分は塗装しなくても問題ないです。上の方に飾る場合を想定して、斜め下から見える範囲までは塗装しておいた方がいいと思います。
キャタピラには写真1のように車体色がはみ出した部分が残っています。茶色のためそのままでも土汚れにも見えるので、上から土色のパステル粉やピグメントをまぶせば目立たなくなります。汚しをガンガン入れたい人は無理に修正する必要はないと思います。
はみ出しが気になる場合は、軽く色が着く程度薄めたタミヤエナメル塗料XF1フラットブラックでサッと塗っていきます。エナメル塗料の方が薄めて塗りやすいので、今回はエナメル塗料を使用しましたが、薄めたアクリル塗料でも問題ないです。
薄めないで修正塗装をすると修正した部分が目立ってしまい、最終的には全体を塗装するはめになってしまいます。薄めにしておくと、はみ出した部分の周囲に塗るだけで、修正部分が自然に馴染んで見えます。
🐥エナメル溶剤はプラスチックを溶かす作用があり、ピンで留める可動式キャタピラの場合は、ピンを溶かしてしまいキャタピラが外れる可能性もあるので、可動式キャタピラを使用した場合はアクリル塗料をお勧めします。
黒で下地塗装をしたキャタピラの上から、茶色やダークイエロー系の色で塗装した場合、はみ出した部分は土汚れに見えるし、グリーン系を塗装した場合はほぼ黒に見えます。キャタピラの塗装は難しいと考えてしまいがちですが、黒で下地塗装をすれば多少基本塗装がはみ出しても問題ないので気楽に塗装ができます。キャタピラの塗装で悩んでしまった時は、足回りだけでも黒で下地塗装をしてみて下さい。
=🐣アンテナの加工=
写真3は砲塔後部にあるアンテナです。アンテナを伸ばした状態で製作したい場合は加工が必要になります。別売りのパーツを使用すれば、精密な状態で再現できますが今回は簡単に再現する方法を説明します。
まずは、写真4のようにアンテナの根本部分で切断します。
アンテナ基部の中心に、写真5のように0、5mmの穴をピンバイスで開けます。0、5mmだとガッチリした感じで、0、3mmだと振動で左右に揺れるような感じのアンテナになります。これは好みが分かれると思う箇所なので、イメージに合ったアンテナの太さの穴を開けて下さい。
開けた穴に写真6のように真鍮線や伸ばしランナーを通します。長めの真鍮線を取り付けてから切断した方が、好みの長さに調節しやすくなります。
🐦️アンテナ部分だけのディテールアップパーツもあります。下記に載せておくので、より精密に表現したい人は参考にして下さい。
アドラーズネスト 1/35 陸上自衛隊 10式戦車用アンテナSet
=🐣細部塗装とデカール貼り=
デカール貼りや細部塗装を行います。デカールは数が少なく難しい箇所に貼る事もないので、とくに問題はないです。機銃やアンテナなどの細部の塗装も行います。
デカール貼りと細部塗装を終えた状態が写真7~9になります。
=🐣迷彩塗装の修正=
迷彩塗装の修正をします。今度は、タミヤアクリル塗料XF90茶色(陸上自衛隊)で、境目がぼやけてしまった箇所の修正塗装をします。迷彩塗装の縁取りと同じように、薄めた塗料で茶色部分の境目を筆塗りしていきます。塗料が乾く前に何度も筆を動かすと、下地が溶け出す危険性があるので、一度塗りを何回か繰り返して境目を仕上げて下さい。
修正が終了した状態が写真10、11になります。
=🐣コーティング塗装=
修正が終了したら全体にXF86フラットクリアーを吹き付けてコーティング塗装をします。
コーティング塗装は塗膜の保護以外にも、デカールの艶を整えたり、筆ムラを整える作用もあるので、今回のように縁取りをした場合はコーティングで表面を整える事をお勧めします。
コーティング塗装を終えた状態が写真12、13になります。
今回はここで終了です。次回は軽い汚しとスミ入れになります。