【初心者向け】タミヤチッピング液をアクリル塗料の下地で使用してみる(ミニアート 1/35 パン屋)~②下地塗装編~

前回は簡単なチッピング液の説明をしました、今回は下地塗装になります。

🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。

【初心者向け】タミヤチッピング液をアクリル塗料の下地で使用してみる(ミニアート 1/35 パン屋)~①準備編~

=🐣下地塗装について=

下地塗装がラッカー系に推奨されている理由は塗膜が強いからだと思われます。塗料剥がし作業の際に、塗膜が弱いと下地まで剥がしてしまう可能性があります。固めの筆などを使用した場合は、さらに下地を剥がしてしまう危険性が高くなります。

塗膜の弱いアクリル塗料を下地にする場合は、コーティングなどをして塗膜を強くする必要があります。下地塗料が完全に乾燥していれば、チッピング液が下地のアクリル塗料に影響する事はないので、今回は塗膜を強くして塗料剥がしの時は固い筆を使用しないという事で作業を進めていきます。

🐦️今回製作しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。

ミニアート(Miniart) 1/35 パン屋セット フィギュア2体入

=🐣下地塗装=

写真1のように屋台部分を組み立てたら下地塗装になります。モールドが埋まるのが嫌なので、サーフェイサーは吹かないで直に塗装をしていきます。

写真1

まずはタミヤアクリル塗料XF59デザートイエローで下地塗装を行います。下地塗装が終了した状態が写真2になります。

写真2

ここで下地塗装を終わりにすると、塗装を剥がした時に単調な仕上がりになってしまいます。下地塗装に変化がないと塗装剥がれや傷が全て同じ色になってしまい、傷や塗装剥がれが単調になってしまいます。

新しい塗料剥がれや傷は地肌が鮮やかな色になるし、古いものは地肌がくすんだり錆が浮いていたりします。少し剥がす程度なら問題ないですが、ガッツリ塗装を剥がす予定ならば、下地の色は変化させる事をお勧めします。

タミヤエナメル塗料XF64レッドブラウンを溶剤で多めに薄めて写真3、4のように全体に塗ります。わざとムラになるような感じで塗ると色の変化がしっかり出ます。

エナメル塗料は下地のアクリル塗料に影響なく重ね塗りができて、塗料の伸びが良いので色調を変えるには適しています。

写真3
写真4

木材の場合はぶつかる度に木が削れるので、傷の付きやすいエッジ部分などは木の地肌がはっきりと浮かび上がります。そのため、傷がつきやすそうな部分はちょっと明るめの色を塗ります。

傷が付きやすいエッジ部分を中心に、XF59デザートイエローにXF2フラットホワイトを混ぜた塗料を塗っていきます。これは薄めないで写真5、6のようにピンポイントで塗っていきます。

あくまでも塗装剥がれの下地塗装なので、全体を自然な感じにする必要はないです。塗装の剥がれや傷を、どのような色にしたいか考えながらランダムに下地塗装をしてみて下さい。

写真5
写真6

🐥車両などはよく触れる部分や新しい傷は濃い色にして、古い傷やあまり触れない部分は、ちょっとくすんた感じの色にすれば、傷の違いを色で表現する事ができます。大型な車両だと、下地塗装に変化がないと単調になりやすいので、ちょっと下地塗装で工夫してみて下さい。

下地塗装が終了したら、塗膜を保護するためにタミヤアクリル塗料XF86フラットクリアーを吹き付けてコーティングをします。コーティングが終了したらしっかり乾燥させます。

今回はここで終了です。次回はチッピング液の塗装と基本塗装になります。

🐦️ミニアートからは、パン屋だけでなく色々なお店やカフェなどのセットが発売されています。輸入品のため常に在庫しているとは限らないので、興味のある方は購入してみて下さい。下記に載せておくので参考にして下さい。

ミニアート 1/35 チーズ売りセット 

ミニアート 1/35 肉屋 フィギュア2体入

ミニアート 1/35 市場のカートと野菜セット

ミニアート 1/35 カフェのフランス市民 1930-1940年代 フィギュア3体入

ミニアート 1/35 カフェの客 1930-40年代 フィギュア3体・犬1匹入