前回は製作前の説明をしました。今回はキャタピラの取り付けになります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい、
【初心者向け】1/35戦車模型の細部塗装と仕上げ塗装の方法(タコム 1/35 タイガーⅠ中期型)~①準備編~
=🐣車体内部の組み立て=
エンジングリルから見える内部が写真1のように再現されています。赤丸で囲んだラジエターパーツが車体上面と干渉して、写真2のように上手くはまらない場合があります。
しっかり仮組みと擦り合わせをすれば上手く嵌まりますが、面倒な場合は、部品番号G8、9のラジエターパーツを取り付けない事で簡単に解決します。ラジエター部分はエンジングリルからは見えないので、接着しなくてもとくに問題はないです。
この部分はエンジングリルから覗くことができるので、一応塗装をしておきます。エンジングリルの上からエッチングパーツを取り付けるので、ほぼ見えませんが形成色のグレーだとちょっと目立つのでXF9ハルレッドで簡単に塗装しておきます。
🐦️今回使用しているキットを下記に載せておきます。参考にして下さい。
タコム 1/35 Sd.Kfz.181 Pz.Kpfw.VI タイガー1 中期型・ツィンメリットコーティング プラモデル
=🐣キャタピラの取り付け=
連結式キャタピラの取り付けはやや難易度が高いですが、コツを掴めば難易度が一気に下がると思うので、ちょっとした製作のコツを説明していきます。
キャタピラは写真4のようにセンターガイドが別パーツになっています。ランナーに付いたままの状態でセンターガイドを取り付けていくのですがパーツの反りなどが影響して、写真1のような長いキャタピラはセンターガイドをしっかりと接着するのが難しいです。
センターガイドのランナーを写真5のように、接着しやすい長さに切断するとキャタピラにしっかりと接着する事ができます。
キャタピラのセンターガイドは写真6のように、組み立て前に全て取り付けておくようにして下さい。また、接着剤が乾く前に取り付け作業をすると、センターガイドが傾いてしまう場合があるのでしっかり固定してから作業をするようにして下さい。
車体後部の誘導輪は写真7のように、取り付け用のガイドがあります。
誘導輪の軸が可動しないと、キャタピラ取り付け時の微調整が出来ないので、写真8のように少し切り込みを広げて可動するようにします。左側がキットそのままの状態、右側が切り込みを広げた状態になります。
🐥誘導輪の軸パーツはクランク状になっているので、この加工をする事によって軸が左右にスイングして微調整が可能になります。キャタピラの弛みで長さを調節するよりも、誘導輪の位置をずらして調節した方が楽で、きれいな仕上がりになります。キャタピラの微調整で苦労した事のある人は参考にしてみて下さい。
キャタピラを写付属の治具を使用して、写真9のように起動輪に巻き付けていきます。
あとは説明書通りにキャタピラを取り付けていきます。
写真12のように誘導輪部分が取り付けの最後になるように組み立てていきます。
誘導輪は接着しないで取り付けて、写真13のように誘導輪に接する部分までのキャタピラを取り付けます。
1コマずつ接着したキャタピラを写真14のように、誘導輪に合わせていきます。キャタピラがぴったりとはまるように、誘導輪を左右にスイングさせて調節していきます。
誘導輪の位置が決まったら、流し込み接着剤を誘導輪の取り付け部分に流し込んで接着します。キャタピラの微調整が終了した状態が写真15になります。
このように誘導輪を可動する事で、キャタピラの長さの微調整が簡単にできるようになります。今回は取り付けガイドがあったので、加工が必要でしたが、取り付けガイドがなく普通に誘導輪が可動するキットの方が多いです。誘導輪で微調整する場合は。誘導輪を先に接着しないように注意して下さい。
🐥キャタピラの嵌め込み箇所がキツいと、接着剤が乾く前にパーツが盛り上がってしまい、キャタピラがズレた状態で固定されてしまう事があります。このキットでは問題なかったですが、嵌め込みがキツいキットは接着後30分~1時間程度経過したら、キャタピラの状態を確認することをお勧めします。