前回はオイル汚れの説明をしました。今回は泥はね塗装の説明になります。
🐔前回の記事を下記に載せておきます。参考にして下さい。
【初心者向け】アメリカ戦車製作方法(タミヤ 1/35 M26パーシング)~⑭オイル汚れ編その2~
=🐣泥はね塗装について=
泥はねの表現は筆に染み込ませた泥の塗料を飛ばして、車体に泥はねの汚れを付着させます。爪楊枝や金属ヘラなどで筆先を弾いたり、エアブラシを筆の後ろから空吹きをして空気の力で飛沫を飛ばすなど、いろいろな方法があります。自分に合った方法を探してみて下さい。
今回は爪楊枝で筆を弾いて泥はね塗装をします。
=🐣泥はね塗装=
1.塗料について
泥はね塗装に使う塗料を選びます。1色だと単調になりやすいので、2~3色用意しておく事をお勧めします。
今回はクレオスから発売されている、ウェザリングカラーのオーカーソイル、マットアンバー、シェイドブラウンを使用します。この3色は比較的薄めの塗料なので、多少やり過ぎても目立たないので慣れていない人にもお勧めです。
🐦️今回泥はね塗装で使用した塗料を下記に載せておきます。参考にして下さい。
GSIクレオス Mr.ウェザリングカラ- オーカーソイル 40ml 模型用塗料 WC16
GSIクレオス Mr.ウェザリングカラ- マットアンバー 40ml 模型用塗料 WC17
GSIクレオス Mr.ウェザリングカラ- シェイドブラウン 40ml 模型用塗料 WC18
2.泥はね塗装
泥はねを付着させたい面に、塗料を染み込ませた筆を近づけてから、爪楊枝で筆先を弾いて塗料の飛沫を車体に付着させます。写真1はオーカーソイルのみを付着させた状態です。
今回使用しているのは、薄めのウェザリングカラーなので目立たないですが、泥はねの密度に注意して下さい。下の方は泥はねの密度が高く、上にいくにつれて密度が低くなるようにします。全体の密度が均一になってしまうと泥はねというよりは、迷彩塗装のような感じになってしまうので注意して下さい。
飛沫は上にいく程に小さくなるようにして下さい。転輪付近は大きい飛沫でも問題ないですが、サイドフェンダーの上部や砲塔に大きい泥はねがあるとちょっと違和感を感じてしまいます。砲塔にまで泥はねが付くことはほとんどないと思うので、砲塔を外してから泥はね塗装をする事をお勧めします。
マットアンバー→シェイドブラウンの順で泥はね塗装を行います。色の薄いものを最初に濃いものを最後に塗装します。塗装が終了した状態が写真2になります。
気に入らない箇所や、飛沫が大き過ぎる部分があったら、エナメル溶剤や専用の溶剤で拭き取ります。
拭き取りをしたら、オーカーソイル→マットアンバー→シェイドブラウンの順で再び泥はね塗装をします。
二度目の泥はね塗装が終了した状態が写真3になります。車体色自体が暗めで泥はね塗料が薄めだったので、目立たない感じになっていますが良く見ると車体下部全体に泥はねが付着した状態になっています。
泥はね塗装なので、濃い茶色系の塗料にした方がハッキリしますが、目立ってしまうため飛沫のコントロールが難しくなってしまいます。慣れるまでは、薄めの色で泥はね塗装をする事をお勧めします。
上の方に飛んでしまった泥はねや、飛沫が大き過ぎるものを、エナメル溶剤や、専用の溶剤で拭き取って下さい。
🐥泥はね塗装のコツは、一回で終わらせようとせずに、色を変えながら数回泥はね塗装を行う事です。数回泥はね塗装をする事で、色が単調になり難くなります。やり過ぎに注意して、下面を中心に塗装して下さい。
今回はここで終了です。次回は仕上げになります。
🐔今回の記事一覧を下記に載せておきます。目次代わりに使用して下さい。